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みなさんこんばんは。岸田改造内閣が発足しましたね。今日も西部劇映画を紹介します。今日は主役よりも脇役が目立っているように見えた西部劇です。

砦のガンベルト
CHUKA

監督
ゴードン・ダグラス

製作＆出演
ロッド・テイラー　

出演
アーネスト・ボーグナイン　ジョン・ミルズ

　　西部の警備にあたっていた騎兵隊が、インディアンの襲撃を受けて全滅した砦を発見した。荒された砦には弾のない民間人の連発銃が1挺落ちていた。1人生き残った酋長ハヌーの話によると、それはチュカのものだという。

　ここから回想に入る。

　ガンマンのチャカは、昔の恋人ベロニカが乗った駅馬車に偶然出会い、クレンデノン砦まで護衛する。砦は飢えたアラパホ族に狙われており、チャカは司令官のバロア大佐に、食料を与えるよう警告するが、受け入れられなかった。やがてアラパホ族の奇襲が。

今にも先住民族の奇襲があるかもしれないのに、貴婦人を迎えて晩餐をやりたいと言い出すバロア大佐。彼に決断力や戦略がないのは、会ったばかりのチャカでも気づく。しかし強面のハンスバック軍曹はことある毎にチャカに「あの人は立派な人なんだ！ぞんざいに扱うな！」と注意し、果てはチャカと殴り合いの喧嘩までする。

ご丁寧にも晩餐会で大佐は将校たちの過去の傷を一つ一つえぐってゆく。
そしてチャカの番。
バロア大佐「How many men have you killed?君は何人殺したんだね？」
チュカ「 I stopped counting at sixteen.16で数えるのをやめたな」
「 Were they fair fights? Mr. Chuka! Where they fair fights?フェアな戦いだったのか？」
「Fifteen were fair.15はフェアだったな」
「And what is fair to you, Mr. Chuka君にとってフェアってなんだね？」
「 They were facing me. They had a chance at me.彼等は正面から向かってきた。」
「 And the sixteenth?で16人目は？」
「 I shot him in the back of the head. But like the doctor here, I can't prove that he stuck a knife in me and was stealing my horse.彼は後ろから撃ってきた。馬を盗もうとしてナイフで襲ってきたんだ」

ここで砦に来ている将校や士官たちが皆脛に傷ある者であることが暴露される。ということは大佐も…というわけで、ラスト近くに彼がチャカとの会話でどうしてフェアに拘ったかがわかる。まあ不穏な空気の中でわざわざ自ら不和を生み出さなくてもいいようなもんだが、それだけ彼の抱えたトラウマはシビアだった。最後で彼は勇気を出したということになっているが、それでも無能な上司に率いられなければもっと死者が少ない戦いになったかもしれない。ただ、彼は脇役なんですよね。だから本当は邦題になっているガンベルトの持主であり、主役のチャカの過去をきっちりと書いておいた方が良かった。そうしないから主題がぼやけてしまう。勇敢に戦った兵士たちへの哀惜というには、それまでのごたごたが邪魔になる。



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