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January 14, 2024
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みなさんこんばんは。お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんから性的な被害を受けたとする女性の証言が一部週刊誌に掲載されたことを巡り、その場に同席したとされたお笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬さんの所属事務所は、小沢さんが、芸能活動を当面、自粛すると発表しました。SF小説を紹介します。

グレイス・イヤー: 少女たちの聖域
THE GRACE YEAR
キム・リゲット/著 堀江里美/訳
早川書房

このキャッチがいい。そしてこの表紙。赤いリボンに、ぐっ、と前を見据えている少女。握りしめた右の掌。へちま襟なのが、彼女の幼さ=少女の証明なのもいい。そしてこの掴み。

「だれもグレース・イヤーの話はしない。禁じられているからだ。わたしたちには特殊な能力があって、寝ている大人の男を誘惑したり、若い男の子の理性を失わせたり、妻たちを嫉妬に狂わせたりすることができると言われている。しかもわたしたちから剥いだ皮そのものにも強力な催淫効果や、若返りの効果があると彼らは信二ている。だからわたしたちは十六才になると追放され、その魔力を自然のなかで解き放ったあとでようやく文明に戻るのを許される。」

 
 姉二人、妹二人がいる家族の真ん中ポジションティアニーは、息子を切望する父に可愛がられて育ったからなのか、フツーの女性が信じる幸福とは違うものを求めていた。しかし彼女の暮らすガーナー群は、男性優位社会である。グレイス・イヤーの前に女性達は品評会のように皆の前に並ばされ、妻にと望まれた男性からヴェールを送られれば勝者となる。妻として望まれなければ野良仕事をさせられる。つまり、男性の選択により女性の運命が決まる。ティアニーは最初から野良指向。幼馴染のマイケルは、街の有力者の息子なので、きっと女王様的存在のキルスティンを選ぶと割り切っていた。ところがマイケルは相手にティアニーを選んでしまう。さあ番狂わせの始まりだ。

 ここで妻に選ばれた者はグレイス・イヤー送りを免れるのかと思ったらそうではなく、ごたまぜに一年間共同生活をさせられる。一年は長い。そしてもう軋轢は生まれてしまった。読者の想像通り、女性だけの社会なので次第に『蠅の王』的展開に。

 本編では選ばれなかった女性達の扱いが、肉体的痛みを伴うものであり、かなり酷い。デフォルメされている事は確かだが、ガーナー群という特定の場所における不寛容や差別意識は、米国で未だ中絶を禁じる法律が成立するなど、現代社会でも見受けられるものだ。著者は女性を商品として扱う社会への抵抗として執筆したとか。頻繁に出てくる花言葉はヴィクトリア朝を参考にしたらしい。


グレイス・イヤー 少女たちの聖域 / 原タイトル:THE GRACE YEAR[本/雑誌] / キム・リゲット/著 堀江里美/訳​​ネオウィング 楽天市場店






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最終更新日  January 14, 2024 01:52:59 AM
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