【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

ガーディアンズ・オ… New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

弾丸道後温泉その二(… ちーこ♪3510さん

今回も生存報告(´ཀ`) 天野北斗さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん
いもたこなんきん クロ麻呂さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
January 14, 2024
XML
みなさんこんばんは。お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんから性的な被害を受けたとする女性の証言が一部週刊誌に掲載されたことを巡り、その場に同席したとされたお笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬さんの所属事務所は、小沢さんが、芸能活動を当面、自粛すると発表しました。SF小説を紹介します。

グレイス・イヤー: 少女たちの聖域
THE GRACE YEAR
キム・リゲット/著 堀江里美/訳
早川書房

このキャッチがいい。そしてこの表紙。赤いリボンに、ぐっ、と前を見据えている少女。握りしめた右の掌。へちま襟なのが、彼女の幼さ=少女の証明なのもいい。そしてこの掴み。

「だれもグレース・イヤーの話はしない。禁じられているからだ。わたしたちには特殊な能力があって、寝ている大人の男を誘惑したり、若い男の子の理性を失わせたり、妻たちを嫉妬に狂わせたりすることができると言われている。しかもわたしたちから剥いだ皮そのものにも強力な催淫効果や、若返りの効果があると彼らは信二ている。だからわたしたちは十六才になると追放され、その魔力を自然のなかで解き放ったあとでようやく文明に戻るのを許される。」

 
 姉二人、妹二人がいる家族の真ん中ポジションティアニーは、息子を切望する父に可愛がられて育ったからなのか、フツーの女性が信じる幸福とは違うものを求めていた。しかし彼女の暮らすガーナー群は、男性優位社会である。グレイス・イヤーの前に女性達は品評会のように皆の前に並ばされ、妻にと望まれた男性からヴェールを送られれば勝者となる。妻として望まれなければ野良仕事をさせられる。つまり、男性の選択により女性の運命が決まる。ティアニーは最初から野良指向。幼馴染のマイケルは、街の有力者の息子なので、きっと女王様的存在のキルスティンを選ぶと割り切っていた。ところがマイケルは相手にティアニーを選んでしまう。さあ番狂わせの始まりだ。

 ここで妻に選ばれた者はグレイス・イヤー送りを免れるのかと思ったらそうではなく、ごたまぜに一年間共同生活をさせられる。一年は長い。そしてもう軋轢は生まれてしまった。読者の想像通り、女性だけの社会なので次第に『蠅の王』的展開に。

 本編では選ばれなかった女性達の扱いが、肉体的痛みを伴うものであり、かなり酷い。デフォルメされている事は確かだが、ガーナー群という特定の場所における不寛容や差別意識は、米国で未だ中絶を禁じる法律が成立するなど、現代社会でも見受けられるものだ。著者は女性を商品として扱う社会への抵抗として執筆したとか。頻繁に出てくる花言葉はヴィクトリア朝を参考にしたらしい。


グレイス・イヤー 少女たちの聖域 / 原タイトル:THE GRACE YEAR[本/雑誌] / キム・リゲット/著 堀江里美/訳​​ネオウィング 楽天市場店






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  January 14, 2024 01:52:59 AM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のミステリー&ファンタジー小説] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.