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カテゴリ:その他のジャンルの海外小説
みなさんこんばんは。アメリカ映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞の各賞の候補が発表され、原爆の開発を指揮した学者を題材にした「オッペンハイマー」が作品賞など最多の13部門に選ばれたほか、日本の関連では3つの作品がノミネートされました。長編アニメーション賞に宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」、視覚効果賞に山崎貴監督の「ゴジラー1.0」がそれぞれ候補として選ばれたほか、国際長編映画賞にはドイツのヴィム・ヴェンダース監督が東京・渋谷の公共トイレを舞台に撮影した映画「『PERFECT DAYS』」がノミネートされました。
さて今日は辞書作りにかかわった女性達の物語を紹介します。 小さなことばたちの辞書 The Dictionary of Lost Words ピップ・ウィリアムズ 小学館 1886年2月。母リリーの名前が百合の花を意味すると知ったエズメは、父に母の名は辞典に入るのか?と聞く。百合としてもちろん載る。次いでリリーは尋ねる。わたしたちみんな辞典に入るのか、と。すると父は 「辞典に入るなら、その名前には何か意味がなくちゃいけない」 と言う。物には全て名前があるのに、辞典に載るものと載らないものがあるのはどうして?幼いエズメの疑問は的を射ていた。後に彼女の名付け親であり、辞書編纂の協力者であったイーディス・トンプソンも、とある会合でこんな言葉は載せるべきではないのでは?と問われて言う。 「わたくしたちは英語の裁定者ではありませんわ。われわれの仕事は記録することであって、砂漠ことではないのですもの」 「ことばはね、わたくしたち人間のもつ復活の道具なのだから」 「失くしたものを取り戻すことよ」 著者は実在の彼女に、金言たる言葉をいくつも語らせる。しかし、事実上編纂作業で言葉を裁定してきたのは、常に男性だった。しぜん、女性達に関係ある言葉は載らない。“小さなことばたち”とは、そうした社会通念によって、スクリプトリウムで捨てられてきた言葉たちのことだった。 『オックスフォード英語大辞典』編纂者の父とともに、編集主幹・マレー博士の自宅敷地内に建てられた写字室に通っているエズメは、ことばに魅せられ、編纂者たちが落とした「見出しカード」をこっそりポケットに入れる。ある日見つけた「ボンドメイド(奴隷娘)」ということばに、マレー家のメイド・リジーを重ね、ほのかな違和感を覚え、リジーに協力してもらい、〈迷子のことば辞典〉と名付けたトランクにカードを集めはじめる。 サミュエル・ジョンソンが編纂してから随分と語彙が増えてしまった英語辞書を編纂するジェイムズ・マレーとウィリアム・チェスター・マイナーの逸話を描き映画化された『博士と狂人』は、がっつり男達のプロジェクトXだったが、こちらはフィクションの中に史実を交えた物語。第一次大戦を挟んだエズメの流転する運命に、女性達のサフラジェットも登場する盛沢山な物語。 小さなことばたちの辞書 [ ピップ・ウィリアムズ ]楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 25, 2024 12:00:23 AM
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