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February 2, 2024
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みなさんこんばんは。岸田首相が裏金事件についてお詫びしましたね。有名なミステリ小説を紹介します。

毒入りチョコレート事件
創元推理文庫
The Poisened Chocolate Case
アントニイ・バークリー

 ロンドンのピカデリー大通りにあるレインボー・クラブに、一箱の小包が届けられた。クラブの会員ユーステス・ペンファーザー卿に、チョコレート製造会社のメイスン父子商会から「新製品のチョコレート・ボンボンの試食を是非」と送られてきたものだ。「商人の売り込みなんてこざかしい」と捨てようとした所、偶々クラブにいたグレアム・ペンディックスが、「実は妻と賭けをして負けたので、チョコレート買わなきゃいけないんですよ。要らないんなら、それ下さい」と貰ってくる。帰宅したグレアムは妻ジョウンにチョコレートを渡すと、大好きな妻は七個食べる。グレアムも食べたが、舌を刺すような感覚があったので二個だけ食べる。その後グレアムは外出先で気分が悪くなり昏倒。帰宅すると妻が亡くなっていた。警察の調べで、チョコレートにはニトロベンゼンが注射されていたことが判明。

 さて、この経緯には偶然がいくつもある。
1.ペンディックス夫妻の賭けがどちらへ転ぶかわからない。夫が勝つかもしれなかった。
2.勝った相手がどんな景品を望むかわからなかった。
3.贈られた相手が、贈り物をそのまま受け取るかわからなかった。
4.ちょうど要らないと思った時に、ちょうど「貰ってあげましょう」と言ってくれる相手がいるのかわからなかった。
5.本当に食べて欲しい相手が適量食べるかどうかわからなかった。

 これだけの不確定要素があるのだから、相手を狙った殺人とは考えられない。そもそも注射ならともかく、食べ物による毒殺は難しい。個包装であっても、必ずターゲットが食べるかどうかわからない。また、ターゲットに必ず食べさせようと手渡ししたら、渡した相手の指紋が付く。「誰でもよかった」愉快犯の犯罪と考えるのが妥当だ。

 ロジャー・シェリンガム旧知のモレスビー警部が持ち込んだ、警察お手上げ状態の事件を、シェリンガムが会長を務める犯罪研究会の面々がそれぞれ推理して、お互いの推理を披露することに。推理作家モートン・ハロゲイト・ブラッドレー、劇作家フィールダー・フレミング、刑事弁護士チャールズ・ワイルドマン卿、小説家アリシア・ダマーズ、なぜこの会に入れたのかわからない平凡な男アンブローズ・チタウィック、シェリンガムの6人の推理合戦が始まる。

 このスタイルは、アガサ・クリスティーの『火曜クラブ』で見たことがある。ミス・マープルと友人達が、それぞれ遭遇した事件を話して、他のメンバーがあれこれ推理する。しかし最後に真相を当てるのはいつもミス・マープル。本作は推理合戦のスタイルのはしりらしい。しかし、これ、やっぱり最後に発表する者が得だなぁ。

2009年に英国ガーディアン紙が発表した、「英ガーディアン紙が選ぶ必読小説1000冊」選出。


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最終更新日  February 2, 2024 12:00:23 AM
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