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みなさんこんばんは。東証がまた最高値を更新しましたね。それでも景況感がないのはなぜでしょうか。
今日はホラー映画によく出演しているボリス・カーロフがハワード・ホークス作品に出演した貴重な映画を紹介します。

光に叛く者​
The Criminal Code

出演
ボリス・カーロフ　ウォルター・ヒューストン

監督
ハワード・ホークス　

　孤独な青年ロバートは、ある晩、一人の娘を誘い、カフェで飲んでいた。その娘がある男に侮辱され、ロバートは思わず男を殴り倒すと、打ち所が悪く、男は死んでしまう。死んだ男は運悪く市の有力者の息子だったため、懲役10年の刑を受ける。そして6年、ロバートは刑務所生活に憔悴しきっていた。見どころがあるとしてロバートを自分の運転手に据えた刑務所長だが、房内では脱獄騒ぎが勃発。偶然犯人を知ったロバートは追いつめられていく。

　刑務所という犯罪者ばかりの集団でも仁義がある。絶対に仲間を裏切らないというものだ。だからロバートは犯人を知っていても苦悩する。いくらまっとうな世界の刑務所長から「言わないとお前元の仕事に戻されるんだぞ」所長の娘とも恋仲で順調だったのに、ここで密告したことがきっかけで、出所後仲間と再会したら狙われるかもしれない。すぱっと思いきれない青年の苦悩。

そもそも最初の犯罪においても、正当防衛として主張すれば、優秀な弁護士ならもっと減刑できたはずなのに、不慣れな国選弁護しがあたったことで刑務所に長くいることになる。繊細な青年だからこそ刑務所のああいう雰囲気になじめない。あーもう不運オブ不運の主人公が可哀想すぎる。

　若い頃のウォルター・ヒューストンかっこいい。検事として立候補するが落選。刑務所長に就任するが、これまでぶちこんだ囚人たちが威嚇しようとするんですね。でも一歩も引かないぞと2000人の並々ならぬ悪意でにらむ囚人たちを眼光で威圧する。喉を切り裂いて殺した男に平然と髭を剃らせるし、いやどこかで死ぬとかそういうオチですか？とハラハラしながら見ていた。

マーティン・フラビン作の舞台劇の映画化。ハワード・ホークスのトーキー初期の作品。



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