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みなさんこんばんは。アメリカ大統領選挙で返り咲きを目指すトランプ前大統領の立候補資格を巡り、連邦最高裁判所はトランプ氏に西部コロラド州の予備選挙に立候補する資格がないとした、州の裁判所の判断を覆し、立候補を認める判断を示しました。えええ返り咲くの？世界一有名な王妃が主役の映画を紹介します。


『マリー・アントワネットの生涯』 W・S・ヴァン・ダイク2世 / ジュネス企画

Marie Antoinette
出演タイロン・パワー　ジョン・バリモア　バリー・フィッツジェラルド　ノーマ・シアラー（ヴェネツィア 国際映画祭女優賞&
アカデミー主演女優賞ノミネート）

オーストリア女帝、マリア・テレジアの末娘、マリー・アントワネットは、母親から結婚相手はフランスの王太子だと告げられて有頂天。しかし彼は風采が上がらず、錠前造りに夢中。スウェーデンの貴公子フェルセン伯と知り合い、真実の愛を知るマリーだったが…。

ステファン・ツヴァイクの原作を、クローディン・ウェスト、ドナルド・オグデン・スチュワート、エルネスト・ヴァイダの3人が共同で脚色。

夫であるルイ16世との関係よりも、メインはもっぱらタイロン・パワー演じるフェルゼンとの恋愛。鼻っ柱の強いアントワネットに怯まなかった初対面。打ちひしがれた時に支える再会シーン。そして相手のために身を引く潔さ。確かにルイ16世よりこっちの方が男としてもルックスとしても上だよなぁと思わせる。でも、タイロン・パワー、確かに美形ではあるけど、スウェーデン貴族には見えないんだけど…。

内容は『ベルばら』からオスカル＆アンドレ達脇筋を除外したバージョンといっていいだろう。ルイ15世の愛妾デュバリー夫人との確執、フェルゼンとの愛、首飾り事件、逃亡失敗、そして断頭台までをダイジェスト版で描いている。だから、「舞踏会など嫌い」と言っていたマリーがデュバリー夫人への対抗心から享楽の世界に耽るまでの経緯や、フェルゼンと別れてから再会までの心の流れなど、ヒロイン・マリーの細やかな心理表現までは、描ききれていない。シアラーが、その時々の表情で、マリーの成長を演じられる女優だっただけに残念。

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