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みなさんこんばんは。ノーマン・ジュイソン監督が亡くなりましたね。

今日は原爆に関する映画を紹介します。

『シャドー・メーカーズ [DVD]』 ローランド・ジョフィ / パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
Fat Man and Little Boy

脚本
ローランド・ジョフィ

音楽
エンニオ・モリコーネ

出演
ポール・ニューマン　ジョン・キューザック　ボニー・ベデリア　ローラ・ダーン　
ナターシャ・リチャードソン

1942年、アメリカは原爆開発に着手。そのプロジェクトをマンハッタン計画と称し、ニューメキシコ州のロス・アラモス研究所にて開発が始められる。こうして、物理学者のロバート・オッペンハイマーを科学者たちのリーダーとして研究が進められるが、計画を指揮するグローヴス将軍の方針により、部門間でも徹底した情報規制がとられ、科学者たちは秘密主義のもとで戸惑いながら取り組むことに。

彼等の製作した爆弾が、1945年8月、それぞれファットマン、リトルボーイと名付けられて広島と長崎へ投下される。そこから我々の国の苦難が始まるわけだが、映画の中ではこの最も衝撃的な事件は、それほど比重を置かれていない。むしろクライマックスと言えるのは、数々の衝突、アクシデント、葛藤を越えて、実験に成功した場面だろう。戦争を有利に導くために、相手方の戦力を隠して科学者を叱咤激励する将軍役はニューマン。若い頃なら、反抗的な立場の役が似合ったのに、年を取ると、こういう確信犯的な役もうまくなった。軍の思惑とは裏腹に、原爆製造に疑問を持つ科学者にジョン・キューザック。ツルンとした彼の卵顔は、良心を象徴するに相応しい。良心と大義、二つの間で苦悩するのが、オッペンハイマー教授。時に将軍と衝突して科学者の自由を勝ち取る正義漢であり、私生活では妻を裏切って共産党員の女性とも会っている。人間の二つの側面を行き来する、もっともやりがいのある役どころだったろう。ただ、軍人と科学者の考え方の違いを際立たせるには、少し時間が足りないように感じた。


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