【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

コメント新着

お気に入りブログ

ガーディアンズ・オ… New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

弾丸道後温泉その二(… ちーこ♪3510さん

今回も生存報告(´ཀ`) 天野北斗さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん
いもたこなんきん クロ麻呂さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
March 31, 2024
XML
みなさんこんばんは。きょうは、東京都心では午前中に26℃を超えて、3月としては観測史上最も気温が高くなっていますが、午後はさらに気温が上昇し、午後1時半過ぎに28.1℃を観測したそうです。

今日はミュリエル・スパーク作品を紹介します。

邪魔をしないで
Not To Disturb
ミュリエル・スパーク
早川書房

暗い嵐の夜、スイスにあるクロップシュトック男爵の屋敷では、執事のリスターを中心に、リスターの若い叔母エリナー、誰とでも関係を持ち妊娠しているメイドエロイーズ、バイクで乗り付けてくる牧師、最近雇われ首にされようとしている門番夫婦クララとテオ、腕のいいコッククロヴィス、見習いコックハドリアンたちが、書斎に閉じこもったきり、誰一人寄せ付けない主人たちのことを噂しあっている。時折彼らの会話に「屋根裏のあのひと」の話が混じる。どうやらシスター・バートンが世話をしているらしい。

 最初に男爵夫妻の共通の愛人!!秘書のヴィクトル・バセラット、次に男爵夫人、最後に男爵がやってきて書斎に閉じこもる。男爵はリスターに
「もし来客があっても、われわれは絶対に邪魔されたくないんだ」

と言い捨てる。使用人たちは、男爵が妻と秘書を撃ち殺し、自殺するのではないかと予期しているが、先に言われた命令があるため、断じて部屋の中に入らない。

 TVドラマ『ダウントン・アビー』では階下と階上でそれぞれ使用人、主人たちのドラマが繰り広げられていたが、少なくとも使用人たちには主人たちへの敬意があった。しかし本作にはそれがない。なぜならば、本当に主人への愛情があれば、スキャンダルよりも人命優先で、修羅場に割って入るからだ。実際、有能なリスターにはその能力が十分ある。それをわざわざ「主人がそういったから」という、まるで子供の言い訳のような理由で、これ幸いと傍観者ポジションに収まり、彼らがまだ生きているにも関わらず、亡くなったあとのインタビュー画像を撮影するなどやりたい放題。本作は、小説というより舞台に近い。台詞以外の感情描写はほぼ無い。本当の主夫妻&愛人たちに何が起こっているかという本筋は表には出てこず、読者は舞台の幕間をずっと見ているイメージだ。使用人たちはまるであらかじめ何が起こるか知っていたようだが、XDAYをなぜ知っていたかは説明なし。脇役があっけなく死んでしまう意地悪スパーク節健在。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  March 31, 2024 03:32:25 PM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のミステリー&ファンタジー小説] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.