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September 6, 2024
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みなさんこんばんは。アメリカのトランプ前大統領は、11月の大統領選挙で勝利した場合、政府の支出を見直し、削減を検討する委員会を立ち上げ、そのトップに実業家のイーロン・マスク氏を起用することを明らかにしました。チェーホフの短編集を紹介します。

ヴェーロチカ/六号室
チェーホフ傑作選 (光文社古典新訳文庫)
アントン・チェーホフ

『ヴェーロチカ』
統計の仕事をしている29歳のイワン・アレクセーエヴィチ・オグニョフは、世話になった参事会議長クズネツォフに丁寧に礼を言って去る。するとクズネツォフの21歳になる娘ヴェーロチカが戸口の所で待っていた。送っていくという彼女と連れ立って歩きながら、オグニョフは「彼女はどこまで送ってくる気だ?また送っていかなきゃいけないじゃないか」と思いながら懐かしい思い出にふけっていた。ヴェーロチカは何か言いたそうだ。遂に彼女が口にしたのは。
『子犬を連れた貴婦人』に見るような、間の悪い男の物語。何でうんと言ってやらなかったかなあ。まあ、まだ29歳だから人生を決めるのは早すぎたか。

『カシタンカ』
ダックスフントとお屋敷の番犬の雑種カシタンカは、指物師ルカー・アレクサンデルの家族と暮らしていたが、町ではぐれてしまう。

もし、カシタンカが人間だったら、こう考えていたに違いない。
「だめだ、これでは生きていけない!猟銃自殺でもするほかない!」(p45)

などとチェーホフは書いているが、いえいえカシタンカもうちょっと現実的だったようですぐ新しい飼い主が見つかる。おばさんと呼ばれてもカシタンカはご飯さえあればご機嫌。とはいってもこの飼い主、何だかヘンである。さあカシタンカの運命は?

『退屈な話』
62歳の老教授は、人生にすっかり飽きてしまった。
「はたしてこの女性がかつてあのほっそりしていたワーリャなのか、あのすぐれた明晰な知性ゆえに、清らかな心と美ゆえに、オセロがデズデモーナに対したように、私の学問に共感しともに苦しんでくれたゆえに、私が熱烈に愛した女性なのだろうか?(p92)」
とはいっても自分も年を取っているしね、とは思わない教授はこの後も文句ばかり。ワルシャワで将校の職についている息子や、かわいかった娘に恋人ができたのも気に入らない。友人の眼科医の忘れ形見カーチャを聡明だと認めていたが、演劇熱にかぶれてあっという間に恋に落ち、また破れていく姿を見てすっかり人生に希望をなくしている。あまりにも厭世的と思われる教授の造形は、29歳のチェーホフの想像の産物である。

『六号室』
精神科病棟の患者イワン・ドミートリチとのおしゃべりに愉しみを見出すも周囲との折り合いが悪くなっていく医師ラーギン。医師である間は気づかなかった病院の劣悪さに気づく話でもある。

他『グーセフ』『流刑地にて』収録。



ヴェーロチカ/六号室 チェーホフ傑作選 (光文社古典新訳文庫) [ チェーホフ ]

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最終更新日  September 6, 2024 06:29:25 AM
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