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September 7, 2024
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みなさんこんばんは。映画『アベンジャーズ』シリーズ第5弾は、60人以上のキャラクターが登場する壮大な作品になると、Deadlineが独占で報じられました。今日はプータローが主人公の小説を紹介します。

僕らは、ワーキング・プー​
GENERAZIONE 1.000 EURO。
アントニオ・インコルバイア
世界文化社

プー。プータロー。その響きこそ可愛らしいが、実情は全然笑えない。生きてる限り、金は出ていくばかり。だからとにかく何でもいいから、働く。仕事の内容や賃金なんて二の次。そうはいってもやっぱり安定したいし、仕事が好きになってきたなら欲も出る。明日行ったら「いきなりクビ」なんて事態に怯えていたくない。一生懸命働く意識と、仕事をやり遂げる責任感は、正社員だって、派遣社員だって、バイトだって持ってるのに、どうして同じに見てくれないの?

 そんな不満を抱いているのは、何も日本だけじゃない。本編の原題は『Generazione Mille Euro=1000ユーロ世代』。上記に掲げたような不満を抱きながら、暮らしている、イタリアのワーキング・プア達の事を指している。彼等はいずれも高学歴だ。先ず、主人公のクラウディオ。大企業で働き、自分の能力を発揮出来る職場にいるが、月千ユーロ(約17万円)は苦しい。社会保険もない。クラウディオのルームメイト、ロッセッラの月収はもっと低くて900ユーロ(約15万円)。就職活動中でベビーシッターをしているので、同じく社会保険はない。情報科学科を卒業したのに、未だ能力を発揮する場すらない。ちなみに、イタリアにも人材派遣会社があるらしいが、二人とも登録はしていないようだ。

 同じルームメイトのうち、アレッシオだけが、終身雇用の郵便局員となり、安定した収入を得ているが、ジャーナリストという夢を諦めなければならなかった。もう一人のルームメイト、マッテーオは大学生で、就職活動とは現在縁がなく、実家の両親からの仕送りがあり、四人の中では一番お気楽な身の上だ。よって彼等の経済観念や切実さは、少しずつずれているため、時々衝突も起こる。でも、本当に闘う相手がルームメイトじゃない事は、皆ちゃんとわかってる。コネ入社を含む情実人事、長時間労働、「同一賃金同一労働」の嘘。会社だけに都合のいい、学生対象のインターン制度。イタリア社会を取り巻く状況や正社員の横暴ぶりが、日本とそっくりで、泣けてくるやら、腹立たしいやら。自分達の方が給料もらっているのに、出張中の経費を非正社員であるクラウディオに払わせる同行者の正社員。社員並の仕事を任せておきながら、成果は認めてなかなか正社員登用を口にしない部長。飲み会で正社員と会費同じと言われて、ムッとした経験がある方なら、彼の気持ちがわかるかも?

 「何かをしなきゃならない。(中略)二人だけで話し合ったところで、状況は何も変わらない(p249)」ハッパをかけられてクラウディオの選んだ道とは?それは読んでのお楽しみ。ラストの切り方がちょっと納得いかないし、夢見たような、スカっとした終わりとはならないけれど、これはまたこれで、現実的なのかもしれない。


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最終更新日  September 7, 2024 12:00:42 AM
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