映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

みなさんこんばんは。今日はアーサー・コナン・ドイルの小説を紹介します。

失われた世界 (古典新訳文庫)
The Lost World
アーサー・コナン・ドイル
伏見威蕃訳

​デイリー・ガゼット誌の新聞記者ネッドは、今日こそ恋人グラディスにプロポーズを!と意気込むが、機先を制される。「私は“死を前にしても恐れない人””偉業を成し遂げ、めったにないような経験をする人”に恋をするの!結婚するなら有名人でなきゃ嫌」と宣言されてしまったのだ。自身でも述べているように、もしネッドが中年だったらグラディスの言葉は一蹴したろうが、何分彼は23歳と若かった。「わかったよ！君の望む男になってみせる！」ネッドは社会部部長に本物の冒険がしたいと詰め寄り、現代のほら吹き男爵に会うよう命じられる。その人物とは、とかくの噂があるジョージ・エドワード・チャレンジャー教授だった。なりゆきでネッドはアマゾンの奥地に恐竜が生息すると主張するチャレンジャー教授の一行に加わる。他には穏やかな懐疑派のサマリー教授、スポーツ万能のロクストン卿がメンバーだ。

　名前は体を表す人チャレンジャー教授は、挑戦大好き、冒険大好き、そしてわが道を行く。一人で話が回せるくらい強烈なキャラ。シャーロック・ホームズが冒険家になれば彼なのか。いや、チャレンジャーの方が突き抜けている気が。チャレンジャー教授が猿人の王とそっくりだったため、ちやほやされる件がある。ワイルドな外見で命拾いしたのだが、後でネッドに「猿人王とそっくりさんだった件は伏せておいてくれ」と言いづらそうに頼む困り顔がツボ。そんな教授には奥様がいる。怒った教授に椅子の上に載せられるなど、とんでもないお仕置きをされても帰りを待っていてくれる奇特な女性だ。さて、ネッドにとってのグラディスは、そんな女性になってくれるか？(いやいやいや…笑)


失われた世界／アーサー・コナン・ドイル／伏見威蕃【1000円以上送料無料】​​bookfan 2号店 楽天市場店