イルカに乗った少年キター! クロニクル 千年の闇シリーズ 作者の新シリーズ 小説「I青銅の短剣 (神々と戦士たち)」
みなさんこんばんは。フランスのパリ郊外で17歳の少年が警察官に銃で撃たれて死亡した事件から、4日で1週間となりました。マクロン大統領は事件をきっかけに広がった暴動のピークは過ぎたとする認識を示しましたが、これまでに車両5800台以上が燃やされ放火などの被害にあった建物は1100棟を超え、拘束者はおよそ3500人に上っています。ミシェル・ペイヴァ―の新シリーズを紹介します。神々と戦士たち I 青銅の短剣Gods and Warriors Book Iミシェル・ペイヴァ―あすなろ書房いきなり主人公ヒュラスが追われている場面から始まる。顔を黒く塗った男達が、残酷に“よそ者”達を殺し妹イシを連れ去る。“よそ者”として庇護する者もいないヒュラスは、傷を負い村に助けを求めるが、追い出されてしまう。両親は、既にこの時彼等を守れなかった。死んでいたのだ。 紀元前1500年、青銅器時代のギリシア。ある日突然あらわれた敵は、青銅の鎧に身を包んだ怪物だった。その男は、顔に灰を塗りたくり、長いマントをまとった黒ずくめの戦士たちを従えていた。“よそ者”とさげすまれて山奥の洞窟で暮らす12歳の少年ヒュラスは、戦士たちから命からがら逃げのびた。なぜ、自分は追われなければならないのか?よそ者狩りから逃げたヒュラスは、大巫女の娘ピラと出会う。 カラス族など動物の名前がついた種族に分かれてはいるが、もう少し大きな人々の塊=地方都市が出来ている。力のある都市はより強大になる事を目指す。有力都市の族長の息子テラモンは会ったこともない大巫女の娘ピラと婚姻を結び勢力を増そうとしている。そんな大人達の思惑に既に囚われているのがテラモンで、もともとヒュラスと親友であったことから二人の関係は壊れていく。更にこの先、ピラを挟んでますますこじれそうだ。 クロニクルシリーズで主人公の心の友だったのはオオカミだが、今度はイルカ。狼は基本地上を主戦場とするが、イルカはあまり戦う姿を見たことがない。むしろいつも笑っているような表情だ。そんなイルカがヒュラスを助けるために、非言語コミュニケーションで気持ちを伝えようとする。ヒュラスも蔑まれる身分ながら選ばれた立場であることは予言で示されており、前シリーズ同様、運命の子が物語を引っ張っていく。【中古】I青銅の短剣 (神々と戦士たち) [単行本(ソフトカバー)] ミシェル ペイヴァー、 Paver,Michelle; 友紀子, 中谷BOOK GUARD