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ステージが真っ赤に染まり
ロックコンサートのような大音量がスピーカーからながれ ステージ中央には、一人の役者がスピーカーの音量に負けまいと つばを吐き、怒鳴るように台詞をしゃべっている しかし 観客は 何を言っているかわからない 役者はそれでも台詞をしゃべり続ける 何を言っているのか 何を言っているのか・・・・・ 観客は役者を見続ける そして 耳はダンボのように大きくなっても 何を言っているのか 何を言っているのか・・・・・ 観客が聞きたくても聞けないもどかしさ それがピークに達した時 ステージが暗転の暗闇になり、音楽が同時にとまる そして 役者の顔にピンスポットがつき殺用にあたる 観客は何が起こったのか戸惑う 今までとは劇的に場面が変わり そして 役者が小さな声で心情的な台詞を語り始める ダンボの耳になった観客は今までの欲求不満から開放され 乾いた大地に水が染み込むように 小声の台詞が心の中に染み込んで 涙を流す・・・・ そこには、役者と観客が一体に・・・・ これは舞台演出一つの手法です。 音楽、照明を効果的に使う事が同じ台詞でも観客には感動的に伝わるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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