月刊　ほーすけ　『はじめてのWord ＆ Excel 2010 Windows 8完全対応版』

【送料無料】はじめてのWord　＆　Excel　2010 [ Studioノマド ]価格：1,974円（税込、送料別）ついに出た出た、やっと出た、Windows 8！タブレットの時代に対応した新しいWindows。リリース前から、Webや雑誌で特集が組まれ、かなりの勢いで啓蒙報道されていたけれども、実物を自分の目で確かめないとどんなものかわからないですよねぇ。Windows 8を買ってインストールしたのに、モニターにタッチしても反応しないというクレームがあったとの報道。うーん…Windows 8が受け入れられるまでには、相当の時間がかかるような気がします。新しすぎるのか、Windowsをタブレット仕様にすることに無理があるのか…その答えは、ハードウェアとユーザーがどのように進化していくかにかかっているんじゃないかと。さて、そんなWindows 8でのExcelとWordの図解書を書きましたさ。最近のおいらの著書は、6割スマートフォン、2割タブレット、1割そのほかハードウェア、1割ソフトウェアな感じなので、ハードウェアライターのように思っていらっしゃる人もいるでしょう。けれども、実は、もともとソフトウェアライターなのですよ。最初に記事を書かせてもらったのは、「Windows XPビジュアルマスター」。32歳の冬のことでした（笑）。ほほーい、懐かしい。Windowsのシステム音を調節する内容で、1ページの半分のコラムでした。それを丸1日かけて、しこたま怒られながら、呆れられながら書いたのを覚えています。以来、iPhoneがリリースされるまでの間は、ほとんどがソフトウェアだったのです。最初に丸々1冊執筆させてもらったのは、Power Pointでした。どうでもいいことですね。大きく脱線してしまいました。iPhoneやiPad miniが大騒ぎされる今日この頃ですが、パソコン操作の王道はやはりOffice。みんなが知りたい部分だし、知れば必ず役に立つ部分ですし。だからこそ、細心の注意を払いながら、Word & Excelの世界にどっぷり浸かって書きました。是非手に取ってくださいな。よろしくお願いします。

机上の空論　3

　では、なぜ、「論文が書ける＝文章が書ける」ではないのか…？ 自称「文章が書ける人」に文章を書いてもらうと、ほとんどの場合「である調」で書いてくる。 問題提起があり、実例があり、検証があって、結論がある。 文章としてメリハリがあって、とても読みやすい。でも、人に読んでもらうための文章としてはよろしくない。ダメではないけれど、良くはないのだ。 論文は、主張するための文章だ。 自分の考えを客観的、且つ、簡潔に述べて、読み手を納得させるという大きな前提がある。そのためには、論理的に、ぶれることなく、自分の考えを断言する必要がある。そこで、「である。」という語尾が登場する。 「である。」は、日本語の中で最も強い断言を示す語尾だ。 新聞では、社説やコラムの中でだけ、しかも、ポイントとなる文にだけ「である。」が使われる。 適切な使い方をすれば、これほど効果的に主張を印象付けることができる言葉はない。 同様に、「である。」が登場する文章には、政治家の演説、上司の祝辞、裁判の判例などがある。しかし、政治家の演説や、結婚式での上司の祝辞を思い出してもらいたい。 「である。」が多用された場合、主張や決定事項を一方的に伝えるだけで、鬱陶しいと感じたことはないだろうか？フォーマルでちゃんとしているけれども、どこか上から目線だと感じるはしないだろうか？どんなに正しいことを言っていても、えらそうな言い方をする人は敬遠される…よくある話だ。 文章でも同じことが言える。 書いた文章を人に読んでもらいたいのであれば、上から目線はよろしくない。ダメではないけど、良くはないのだ。まずは、読者の視点に立つこと。それが人に読んでもらうための文章の基本だ。「文章が書ける」＝「読み手に不快な思いをさせない文章が書ける」これは、文章の内容のことじゃない。語感であったり、文章のリズムであったり、印象だったり、人が無意識の中で感じ取るレベルの話だ。そういったものを意識して書くことこそ、文章が書けるということではないかと思うのだ。パソコン図解書のように、単純に操作手順を解説するような書物であっても、この基本が徹底されている。

月刊　ほーすけ　号外　『Google Nexus 7オーナーズブック』がAmazonランキング78位！！

以前のブログで、Nexus 7が発売前なのに本が出ちゃった話を書きました。ところがところが！！！！本の発売日が9月22日、その3日後の9月25日にNexus 7が発売されたのです！この絶妙なタイミング！！！しかも、Nexus7本は、いまだにおいらの本だけ！！！！ということで、めっちゃ売れてます。ありがとうございます、ありがとうございます。アマゾンでは、なんと総合ランキングで78位まで上昇。村上春樹さんや近藤 麻理恵さんをも上回る順位（笑）。こんな恐れ多いことは、二度とないでしょう。嬉しや、ありがたや。ご報告でした。【送料無料】Google　Nexus7オーナーズブック ［ Studioノマド ］

月刊　ほーすけ　『iPhone 5オーナーズブック』

【送料無料】iPhone（アイフォーン）5オーナーズブック [ Studioノマド ]価格：1,200円（税込、送料別）満を持して、明日発売！ふぅ…よくがんばった、俺。発売のたびに大騒ぎになるiPhone。今回は、大したサプライズはなかった！と言われている。だけども、画面が3.5インチから4インチと大きくなった。これは事件なのだよ。これまでも画面が大きなスマートフォンはたーくさんあった。でも、「でかくなったから重くなるのはしょうがないよねー」とか、「でかくなりゃ分厚くなるのも必然だよねー」とか、言い訳がましい機種ばかり。iPhone 5は、画面がでかくなったけれども、薄くなり、軽くなった。しかも、LTEに対応し、A6プロセッサにより高速処理が可能になった。つまり、スマートフォンのハードルを思いっきり上げてしまったのだよ。iPhoneでできたんだから、Androidでもできるよね？これくらい…ってなもんだ。まぁ、地図はすごいことになってるけれども、それを差し引いたとしても、iPhone 5は魅力的なスマートフォンだと思う。おいらの渾身の一冊、iPhone 5オーナーズブックをよろしくー。

机上の空論　2

職業っていうのは、憧れて夢をつかんでなる職業と、現在の自分の条件+現在の方向性からたどり着く職業の2通りがあると思う。個人的な見解なので、違うパターンがあるかもしれないけれど。おいらの場合は、後者だろうな。前職は、企業向けデータベースの営業だったのだけれども、ITバブルが見事にはじけて、まったく営業に向いていないおいらは、もちろんリストラ。グループ内の他の企業への出向を命じられた。そこで、新婚6か月目にも関わらず、一念発起し、マスコミへの転職を決意したわけだ（このことが離婚の大きな原因となったわけだけれども（笑））。詳しい顛末は、過去のブログ「ライターへの道」を参照しておくれ。さて、出来の悪いIT系営業が、なぜマスコミを志望したか。まぁ、もともとマスコミ志望だったというのが一番の理由だけれども、当時の自分には心の深いところで妙な自信があったのだよ。「俺は文章が書ける」今となっては、本当に恥ずかしい思い込みだったと告白する。とはいえ、まったく根拠のない自信だったわけじゃない。文章を書くのは昔から好きで、特に論文には自信があったし、それなりにいい評価をもらっていた。「論文が書ける＝文章が書ける」この過信が、ライターとして成長するためにどれだけ足かせとなったことか。先輩や上司からコテンパンにやっつけられ、自ら5段重ねくらいのタンコブを作るほど頭を打って初めて間違いだったと気づかされた。この思い込み、この過信、結構な数の人が陥っていると思う。特にそれなりの大学を卒業し、まじめに勉強していた人ほど、陥りやすい落とし穴だ。確かに、論文が書けるというのは、文章が書けることには違いない。違いないんだけれども、論文だけが文章ではないという点を見落としがちなのだ。どうしてそんな風に思い込んでしまうのか…。おいらは、教育にすごく大きな問題があると思う。文章の書き方って、小学校で基本的な文章の書き方と大学受験時に論文の書き方を習う程度ではない？小学生の頃は、自分の気持ちを素直に文字に直し、ある程度筋が通っていればマルがもらえた。文章の上手い下手は二の次で、自分の世界を自分の言葉で表すということに重点が置かれていたように思う。となると、人生において、上手い文章を書くテクニックを覚えるのは、論文の書き方が初めてということになる。キーワードを決め、起承転結を付けて、文章の構成をはっきりさせること、「である調」「です・ます調」など文章全体の調子を統一すること、などなど。論文の書き方は、文章がうまくなるテクニックとして、具体的でわかりやすく、覚えやすい。そのようなテクニックをフルに活用し、起承転結がまとまった論文を書き上げた時には、それは気持ちがいいもんだ。そりゃー、自分が文章を書けるようになったと思い込みもする。

机上の空論　1

自分の職業は、通称パソコンライターだ。パソコンライターなんて言う職業があることすら知らない人がほとんどだと思うけれども。本屋のパソコンコーナーにずらりと並ぶ、「はじめてのWindows 7」とか「Excel 関数応用編」などのような本を書くライターといえばわかるかもしれない。そんなライター稼業を始めて今年で10年目。自分に著作権が発生する書籍だけでも、30冊以上。出版社に所属してかかわった書籍は、少なく見積もっても50冊、たぶん、100冊近いのじゃないかなぁ。ここ5年は、iPhone、iPad、スマートフォンの書籍がメイン。それまでは、デジタルカメラ、フリーフォント、年賀状ソフト関係、それから、WindowsとOffice関係をちょこっと。そんな感じだ。そろそろベテランの域に達しているのかもしれない。おいらの職場は、自分の部屋だ。毎日、起きて一通りのことを終えたら、パソコンに向かい、ほぼそこから動かない。生き物としてまずいんじゃないかと思うくらいの運動量だ。朝10時前後には机に向かい、午前2時くらいまで。もちろん、休憩するけどね。パソコン関連の書籍を見てもらえればわかるけれども、ひたすら操作手順を図を追って解説している。時々、脇にコラムがあって、用語を解説したり、操作のポイントをまとめたりしているくらいで、いたってシンプルな書物だ。「○○ボタンをクリックすると表示されるメニューから、▼▼を選択します。」といった、何のひねりも、装飾もない文章がひたすら並ぶ。そんな感じだから、著作業務も非常に淡々としている。目の前にある画面を操作し、黙々と画面ショットを撮影する。正しい手順に合わせて原稿をくみ上げ、解説を書いていく。何のひねりもいらない。それを延々と、ひたすら、ずっとやり続ける。そうしているうちに、本が1冊出来上がるのだ。こう書くと、誰でもできるような気がするんじゃないかと思う。その通り。誰でもできる。やはり、それなりにルールがあり、コツがあり、独特の感性がある。だけど、それを身につけることは、さほど難しいことじゃないと思う。扱うのはパソコンであり、言葉だから、使えば使うほど、書けば書くほど、染み込んでいく。ただ、集中力と忍耐力、持久力は確実に必要だ。それさえ持ち合わせていれば、自分が書いた本が本屋に並んでいるのを見つけた時の快感を味わえる。友達が自分の書いた本を買ってくれ、役に立ったよと報告してくれた時の喜びを味わえるのだ。自分の仕事の成果が本という目に見える形になることが、やりがいを与えてくれる。設備もパソコンにプリンタ、ソフトウェアと、一般に使われているものを用意すればいい。なんて低リスク、ハイリターンな仕事！と思うのだけれども、なぜかみんなやりたがらない。不思議なことだ。パソコンライター、やりたいなら教えるよ（笑）。

ブログとともに3000日

今日は、ブログを設置してからちょうど3000日。いいねぇ、3000日。とても、キリが良くて気持ちがいい。3000日というと約8年だもんねぇ。我ながらびっくり。これまでの人生の中で、最も長く続けてきたのは、小学校1年生から6年生まで付けていた日記だったのだけれども、それをも超えてしまったのだわね。まぁ、最近はさぼり気味なのだけれども。何はともあれ、3000日もの間飽きずにやってこれたのも、飽きずに読んでくれる皆さんがいてこそ。たまーに、思わぬところからブログ読んでるよと言われるので、びっくりするのだけれども、だから、気を抜けない。一応、プロのライターの端くれだからね。意地でも書き続けないとね。今は、なかなかおもろいことがないので、つまらないブログがダラダラ続いているのだけれども、いろいろと書きたいことはあるので、まとまったら書いていこうと思うよ。細々だけれども、これからも頑張って書いていきます。皆さんなくしては、おいらはライターであり得ないので、皆さんに向かって、ちゃんと言葉を紡いでいければと思う所存であります。3000日と言わず、10000日を過ぎてもよろしくお願いします。

月刊　ほーすけ　『Google　Nexus7オーナーズブック』

【送料無料】Google　Nexus7オーナーズブック [ Studioノマド ]価格：1,260円（税込、送料別）暗いブログを放置したままですみませんでした。えー、悩んでる暇がないほど忙しくなったので、今のところ元気です（笑）。さて、一か月ぶりとなった月刊ほーすけ。今月は、いまだ日本では発売されていない、GoogleのNexus 7の図解書「Google　Nexus7オーナーズブック」です！この話をもらった時は、おっしゃー！っともの凄い気合が入ったものでした。当時、タブレット市場はAppleのiPadとAmazonのKindleに塗りつぶされていて、どこにも入るすきがない状態でした。そこへ、Androidの本家本元、あのGoogleが重い腰を上げて作った端末が、Nexus 7というわけなのです。満を持してGoogleがタブレット端末を世に放つわけですから、気合も入ろうというものです。で、いの一番に、輸入代行している会社を探し、恐る恐るオーダーして、たぶん日本ではかなり早い時期にNexus 7を手に入れたのでした。そして、渾身の全力執筆。早々に原稿を書き上げ、鼻歌交じりで次の仕事にかかっていました。ところが！！！ところがなのです！！！待てど暮らせど、Nexus 7が日本で発売される気配がない。そして、いまだに発売されていない…。完全に空回り。見事です。その場で宙返り100回レベルの空回りです。しかし、せっかく書いた原稿、無駄にするわけにはいきません。日本ではフライング（まぁ、現物は発売されているわけですからフライングでもないのですが）ということはわかっていつつ、今月発売となりました。Nexus 7の雑誌やムックは、既に出ているかもしれませんが、書籍はおいらが一番乗り。と思う。うししし、してやったり。なのかなぁ。まぁ、このエピソードは別として、Nexus 7は、いい端末だと思います。片手で持って操作できるお手軽感は、ほかの端末にはないでしょう。しかも、高性能、多機能、高速、手ごろな価格と来ています。素直におすすめできるタブレット端末です。おいらの本を誰が読むのかということは、微妙なところがありますが、手に取ってもらえるとうれしいです。いや、まじで。よろしくお願いします。

独立記念日

本日、9月1日、Studio Nomadeは、設立2周年を迎えました！いつも、編集者さんや家族、友達に支えてもらって今があると思います。本当にありがとうございます。独立当時は、まったく先のことは考えずに、とにもかくにも目の前の仕事にひたすらかじりつくことに精いっぱいでした。自分では夢中で仕事をしていたので周りが見えてなかったのですが、周囲の人からは危なっかしく見えていたようです。危なっかしいというより、危険物というか。仕事に振り回されながら、仕事をする自分に酔い、そんな自分を振り回していたように思います。ただ、独立当時よりは、ようやく少し目が慣れてきたというか、自分のポジションに慣れてきたというか。暗がりに入ったばかりは真っ暗で何も見えず不安だけれども、徐々に目が慣れてきていろんなものが見えてくるのと似ています。手探り状態は続いていますが、ちょっとずつ足を前に動かすことできるようになってきました。自分の進歩が実感できることは、本当にラッキーです。おいらには、上司も部下も同僚もいません。接客業じゃないので、お客さんと接することもありません。執筆業ですが、写真撮影以外に外出して取材することもありません。つまり、リアルな人間との接点がほとんどないのです。だから、このブログやFacebook、mixiでのつながりからは、本当に力をもらっています。感謝です。でも、感謝の気持ちを十分に表現できていません。むしろ、なおざり気味です。すみません。最近、軽い人間恐怖症なもので、いろんなことが億劫になっています。ふとした一言が必要以上に引っかかったり、挨拶すら勇気が必要だったり。もう少し心と時間に余裕が出てきたら、この穴グラから這い出そうと思います。それが、目下の課題です。人とのつながりの大切さはよーくわかっているつもりです。いつも落ちるところまで落ちたら、ふと軽くなるので、それを待っているところです。軽くなったら、自然と浮き上がってこれるので。それまで、イライラするかもしれないけでども、お待ちくださいませ。いろんなものを持って戻ってきます。とはいえ、時間は誰にも平等に進んでいきます。3周年にはもう少し進化したStudio Nomadeをお見せできたらいいなと思います。頑張りまっす。

関門海峡花火大会　2012

人生のピークの写真

二度とないであろう人生のピーク（笑）。天皇陛下との拝謁に皇居に行った時の写真が送られてきました！右端で、緊張のあまり一人だけ足を閉じているのがおいらでございます。

月刊　ほーすけ　『XPERIA　GX　SO-04Dオーナーズブック』

【送料無料】XPERIA　GX　SO-04Dオーナーズブック [ Studioノマド ]価格：1,260円（税込、送料別）ようやく梅雨が明けて、海が恋しい季節になりました。いかがお過ごしでしょう？さて、今月の月刊　ほーすけですが、『XPERIA GX SO-04Dオーナーズブック』のご紹介です。書名：『XPERIA GX SO-04Dオーナーズブック』 出版社：秀和システム価格：1260円（税込）ページ数：176Xperiaシリーズ初のXi（クロッシィ）対応　and　Android 4.0搭載機種ということで、発表時から注目を浴びていたXperia GX。しかも、Xperia arcのシンプルでスタイリッシュなarcデザインを継承しつつ、高性能、多機能を実現しています。これまでガラパゴス機能と認識されていた、おサイフケータイが徐々に世界標準となりつつあることを受けて、Xperia GXでもおサイフケータイに対応。その他に、ミュージックプレーヤーアプリとして［WALKMAN］アプリを採用したり、Xperiaシリーズの標準ホーム画面「Xperiaホーム」を搭載したりと、ソニーが色濃く反映されています。しかし、7月発売ということがアナウンスされた後は、なしのつぶて。7月も後半にさしかかろうという7月20日時点でも発売日が発表されていません。このままでは、おいらの本もフライングとなってしまいます。どーしたことでしょう。おーい、NTT　どーこーもー！うぉっほん。とにもかくにも、Android 4.0をじっくりいじくって書かせていただいた『XPERIA　GX　SO-04Dオーナーズブック』。購入を検討されている方は、立ち読みしてもらえると、どんな機種なのかわかると思います。おいら的には8月に発売されるXperia SXも気になるんですけどね…。ぜひぜひ手に取ってみてください。

厳島神社

北九州移住5周年

2007年7月13日の金曜日。台風で、暴風雨が吹き荒れる中、北九州は門司港に越してきました。あれから今日でちょうど丸5年。5年前のぽっきーです。何のめぐりあわせか、またもや13日の金曜日に、台風こそ来てないけれども、活発な梅雨前線の影響で"経験のないような大雨"となっている九州北部地方。幸い、北九州は、大雨というほどじゃないけれども。長かったんだか短かったんだかわかりません。その5年という間に、いろいろありました…（遠い目）。会社でパソコン書籍部門立ち上げようとしたら、相手先（と言ってもおいらの元いた会社）が倒産したっけか。入社早々、売り上げに穴をあけてしまって、青ざめましたさ。釣りにもたくさん連れて行ってもらったなぁー。いまだにへたくそですけどね。釣りは好き。それから、独立させてもらったのは、大きな転機になりました。あと1か月半もすればStudio Nomade2周年になります。早いよねー。年間10～12冊の本を執筆させてもらっています。本当に運がいいと思います。最近、ようやく軌道に乗ってきて、いろんなことが安定しつつあります。おなかの肉も安定してきてしまいましたけれどね。それは何とかしないと。それもこれも、おいらに関わってくれている人々に感謝。親、弟家族、いとこ、おじさん、おばさん友達恩師や先輩、同僚のみなさん。ありがとうございます。世渡りへたくそなので、不義理、無礼してます。すみません。でも、感謝の気持ちと友情は、忘れたことがありません。が、性格上常にテンパってるので、なかなか行動に移せないでいます。でも、そのうち、きっと、もう少し大人になる予定です。ので、それまでお待ちください。占いによると、大器晩成型なので（笑）。晩成するまでもうしばらくかかる予定です。10年先か、20年先か、死んだあとか・・・それはわかりません。結果は後からついてくるものと信じて、走り続けるのみです。調子に乗りすぎてたら、足を引っ掛けてやってください。頭を打たないとわからないところがありますので。まぁ、とにかく、できることを精一杯やるのみです。次の5年、さらには10年が楽しみです。ぱくちー！

8周年記念ブログ

このブログを立ち上げてなんと8周年。すごくない？すごいよねー。8年って、文字にすると長く感じる。FacebookやTwitterなどの台頭により、ブログは媒体として下降気味…。でも、おいらは、つぶやくのは苦手だからブログ派。衝動的に投稿する言葉は危険すぎ。人を傷つけたり、誤解を生んだり。そういう意味で、もっとブログが評価されてもいいと思う。ということで、これからもブログ、頑張ってアップします。今までありがとうです。そして、これからもよろしくお願いします。

原爆ドームがうったえること

昨日、広島で原爆ドームを見た。ピラミッドや法隆寺、ネパールの宮殿やスカイツリー…これまでにも、いろいろな建築物を見てきたけれども、原爆ドームほどメッセージ性のある建物は見たことがない。日本人だからそう感じるのかもしれない。川のほとりに建てられた広島県産業奨励館が、爆心地に近い場所に建てられていたがために、垂直の爆風を受け、倒壊せずに骨組みが残った。残ったがゆえに、原子爆弾の威力の凄まじさを今も生々しく伝えている。これが震災前に行ったなら、核兵器に対する思いだけで終わったかもしれない。けれども、今となっては福島の原発事故のことが自然と重なってくる。原子力爆弾は、武器として作られた。原子力発電所は、電気を作る施設として作られた。しかし、核分裂の際に生じる莫大なエネルギーを利用する点では同じなのだ。放射線の恐ろしさを世界のどの国より知っているのは日本ではなかったか？原爆の恐ろしさを世界で唯一知っているのは日本ではないのか？原爆による苦しみ、悲しみを忘れているのではないか？福島の事故があって、原爆と原発はまったく別物だと言い切れるか？そんな疑問がぐるぐると頭を駆け巡り、原爆ドーム周辺にある平和の記念碑、花束や千羽鶴がやけに悲しく見える。日本には電気が必要なのは、理解しているつもり。でも、必要なのは十分な量の電気なのであって、何が何でも原発である必要はない。すぐに原発を廃止することは難しいとしても、世界で唯一の原爆による被ばく国として、10年後、20年後と期限を切って、原子力発電所を廃止すると宣言して欲しい。

陶片に凝る理由。

Facebookに載せた陶片で作ったロザリオが意外にも好評だったので、ちょっぴり話してみる気になった。陶片で作ったロザリオ。いとこのお祝いのプレゼントに作ってみた。関門海峡周辺では、波の力で角が丸められた陶片がかなり落ちている。シーグラスは、見た目がきれいなので割と収集している人も多いけれども、陶片を集めている人はあまり聞いたことがない。しかし、この陶片、探してみると、結構いろんなものがあって、本当に楽しいのだ。というのも、関門海峡は古くから九州と本州を結ぶ交通の要。西には、小倉、福岡、その向こうに唐津。東には、広島、岡山、その向こうに、神戸、大阪、さらにその向こうに江戸がある。九州に向かう、すべての水路、陸路は必ず門司港を通るのだ。そんな重要な場所であるがゆえに、悲しい歴史が繰り返されてきた。壇ノ浦の戦い、安徳天皇の入水、巌流島の決闘、長州征伐、下関戦争、第二次世界大戦における門司港からの出征…など、ある意味負のパワースポット。そう思うと、今手にしているかけらが、古伊万里かもしれない、いやいや、壇ノ浦の戦いの時に流された器の一部かもしれない。ひょっとすると宮本武蔵が飲んだ杯かもしれない…などという妄想が果てしなく広がる。しかも、関門海峡には、安徳天皇が自害された際に、三種の神器（八咫鏡・八尺瓊勾玉・天叢雲剣）が沈んでしまった説がある。こうして陶片を探していると、三種の神器を見つけられるかもしれないなんていう、とんでもない夢も見れる。そうやってちまちま拾い集めた陶片を、何かに使おうと作ったのが灯篭とロザリオだ。相当楽しい。妄想を繰り広げるだけじゃなく、材料はただで手に入るし、誰も思いつかないものを簡単に作れてしまう。いろいろと作ってみようと思う。シーグラスと一緒に陶片も拾い集める古伊万里っぽい陶片。違うかね？こういうレトロなものが落ちていると、妄想があながち妄想ではない可能性があって、ワクワクする。以前作った陶片の灯篭。

停電の話

おととい、計画停電のはがきがやってきた。はがきには、もしもの時の計画停電のプランだとか。停電が決まったら、びっくりしないでこの通りのスケジュールでお願いしますね、ってことなんだろうけれど、ちょっとギョッとした。とはいえ、福島第一原発の事故処理すら終わってない状態で、原発を再稼働させるなんていう恐ろしいことよりは、計画停電の方がずっといいと思う。で、ちょっぴり思い出した。ちょうど15年前、おいらはベトナムのハノイに住んでいた。当時のハノイは、インフラがまだまだの状態で、停電なんて日常茶飯事のこと。ハノイでは、輸出用製品のマニュアルを作る仕事をしていたので、突然電気が落ちると、そのたびにデータがぶっ飛び、ビョービョーに泣いていた。まず、写真をスキャンして、Photoshopでゴミをとり、Illustratorでトレースしてイラストを描き起こす。PageMakerで作ったマスターに、イラストと翻訳データを流し込み、体裁を整えてマニュアルにしていく。PowerMacやPerformerでのDTP作業。今では化石のようなシステム構成だけど、当時としては最先端だったなぁ。東京とのやり取りはデータ通信（死語）ね。Compu-Serveを使って、翻訳データを受け取ったり、依頼データを送ったり。それぞれの処理速度が異様に遅く、見ているとイライラするほどだったけど、それを手動でやることを思えば天と地との差があるからしょうがない…そんな感じだった。だもんで、突然の停電は、泣くに泣けない、悲しい出来事だった。半日かけてやったものがすべてパーなんて言うことがしょっちゅうだ。突然、バチンと大きな音がしたと思うと、オフィスが薄暗くなる。「うぁー」と全員が一斉に声を上げるけれど、ベトナム人スタッフは、すぐにお休みモードに（笑）。おいらとジョエルさんだけが大慌てで、ガソリンの缶を持って1階まで走っていき、車ほどもある大きな自家発電機を回す。ひっそりと静まり返った町の中に、普通に会話できないほどの爆音が鳴り響き、うちのビルにだけ電気がともる。あからさまに嫌そうな顔をするベトナム人スタッフを急き立ててページを作らせる。なんかね、そのバタバタが楽しくってね。仕事上、停電はまったく歓迎されないけれども、記憶の中ではちょっぴり楽しくてわくわくした出来事として残された。あー、なんか懐かしい。若かったなぁ、おいらも。

月刊　ほーすけ　号外　CPU大賞受賞！！！

えー、ほんのちょっぴりお手伝いさせていただいた「Facebookデザインブック」が、なんとCPU大賞を受賞しました！！パチパチパチパチ。ありがとうございます、ありがとうございます。CPU大賞というのは、“その年で最も読者から愛されたIT書籍”に贈られる賞で、全国の書店さんによって選ばれるとのことです。おいらは、巻末の用語集とFacebookとは？的な基本知識を書いたに過ぎないので、あやかり受賞なのですけれども、やっぱりうれしい限りです。ライター冥利に尽きます。この書籍に関わらせていただけただけでも、感謝感激です。MdNの編集　塩見さん、Worksの早乙女さん、清水さん、村原さん、杉浦さん、そしてこの書籍に関わった皆さん、本当におめでとうございます。そして、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします！！！facebookデザインブック／早乙女拓人／清水豊／村原郁夫

月刊　ほーすけ　『はじめてのFileMaker Pro 12』

【送料無料】はじめてのFileMaker　Pro　12価格：2,079円（税込、送料別）来る6月30日に、おいらの著書『はじめてのFileMaker Pro12』が発売されます！やっほーい。 書名：『はじめてのFileMaker Pro 12』出版社：秀和システム価格：2079円（税込）ページ数：288 1年ぶりにソフトウェアの解説を書きました。ソフトウェアは、面白いです。利用目的がある程度限定されているため、何に使うのか？どう使うのか？ということを、深く考えながら書かないとダメなんですよ。そのうえで、ヒントとなること、基本となる操作、応用の操作などをカテゴライズしながら書き進めます。前書、前々書が評判よかったFileMaker Proシリーズ。iPhone、iPadでも使えるFileMaker Goを少し丁寧に書いてみました。今回も丁寧に書いたつもりなので、必要な方は手に取っていただけると嬉しいです！！

褒章狂想曲　その8

数か月に及ぶ褒章狂想曲。生きている間には、本当に何が起こるのかわからないなぁ、と思わされた出来事だった。もう二度とないね（断言）。女の子を助けたことをいろんなレベルで褒めてもらったわけだけれども、おいらの中では、2年前の12月で完結した出来事。海上保安庁と消防署で賞状を受け取った時点で、皆さんの気持ちは受け取った。その後の賞状や褒章は、おいらとはまったくかけ離れたところで話が進み、いつの間にかお祭りになっていた。ずーっと感じていたことだけれども、その部分に違和感はあった。誰の何のための賞状なのか。ぐるぐると思考が回り続け、そのたびに海に飛び込んだ時に見上げた、遠く仄暗い水面の光が目に浮かぶ。で、行きついた答え。すべて善意なのだから、気持ちよく喜んで受け取ろうと。そうして、この一世一代のイベントを思いっきり楽しもうと！天皇陛下に声をかけていただくなんて、光栄身に余るよ。このことが自分が描き続けている絵に、ちょっと面白い色を加えてくれたんじゃないかと思う。その色が今後どういう色に変わっていくのかは、俺次第。天皇陛下のお言葉「あなたは何をされたのですか？」この言葉が、今回の大きな収穫だ。そして、俺はこれから何をするのか？自分らしい選択とアクションを起こしていくことができれば、褒章をもらった意味がよりいいものになるんじゃないかなぁ。まぁ、何にしろ、めでたしめでたし。

褒章狂想曲　その7

受章者代表は短く、簡潔にお礼の言葉を述べた。そして、一同、礼。頭を上げるタイミングを図るために、周りの空気の変化を注意深く感じ取る。天皇陛下が壇上から降りられると、ゆっくりとこちらに向かってくる。目で陛下を追っていると、その姿と足音が徐々に大きくなる。来た…。その場にいる、すべての人の視線と意識が自分のいる周囲に集まっている。紅綬の列の一番前の人の前で、天皇陛下が立ち止まられた。一同が軽く礼をする。「あなたは、何をなされたのですか？」優しい声で、語りかけるように質問される。しかし、誰ひとり音を立てることが許されない空気の中で、緊張のあまり最初の男性は声が出なくなっていた。蚊の鳴くような声をどうにか絞り出して、彼が川に流されたお子さんを助けたことを話した。天皇陛下は、次の男性の前へ。次の男性は、東日本大震災の時に、津波にさらわれそうな3人を救助したときのことを、しっかりと話した。陛下は、彼の話を食い入るように聞き、「それは大変でしたね」と丁寧に、そして敬意をもって対応されていた。そして、次の男性の前へ。次の男性も、救助の様子をしっかりと大きな声で述べ、陛下がその時の行為を優しくねぎらわれた。来る…来る…。喉はカラカラだ。男性が何を話しているのか、全く耳に入ってこない。男性との話しが終わると同時くらいに、つばを飲み込んだ。…が、変なところに入ってしまった。ヤバいヤバいヤバい…。来た！距離にして80cmほど。この国の王様が目の前にいるのだ。咳払いすることなどできるはずがない。喉がムズかゆいのを必死でこらえ、陛下の方に顔を向ける。「あなたは何をされたのですか？」優しそうな表情と声で、話しかけてくださる。気高く、穢れのない純粋なオーラを感じた。「海に落ちた女の子を…」と話し始めて、妙に高い自分の声が耳に入り、さらに焦って噛んでしまう。それでも何とか、救助の経過を話すことができた。「そのお子さんは、元気になられましたか？」「はい。翌日から幼稚園に通っていたようです」質問の答えになっているのかどうかわからない言葉を発してしまった。「それはよかったですね」陛下はそうおっしゃられると、自分に視線を合わせてニッコリと微笑んでくださった。自分も陛下に合わせてニッコリとして、頭を下げた。緊張のため、引きつって史上最低の笑顔だったに違いない。天皇陛下は、奥方様との間の通路を何人かにお声かけをしながら抜けて、そのまま反対側から退室された。

褒章狂想曲　その6

受章者の列は、長い長和殿の中ほどにある部屋へと吸い込まれていく。大きく開かれた扉から入ると、広く高い空間が広がっていた。数百人をすっぽりと飲み込んでもまだ余裕あるほどの大きな空間。春秋の間という名前の大広間だ。向かって左の壁には秋、右の壁には春をイメージした絵が描かれ、床には夕暮れの雲を描いたという茜色のカーペットが敷き詰められている。高い天井からは、1つが1.5トンもあるいうシャンデリアが3つあり、この部屋だけで1つの世界が完成している。圧倒されて、いやがうえにもキョロキョロしてしまう。そんな大広間に受章者が、横に長い4列で並び、通路を挟んで奥様方が同じように横に長い3列で並んでいる。紅綬褒章受章者は、受章者の塊の一番左端に縦に4人並び、俺はその4人の中の一番後ろについた。俺の左には壁、後ろは2mほどの通路を挟んで奥様方の列がある。フォーマルな服装をしたこれだけの数の人が並ぶと、それだけで圧巻だ。執事長のような人が、式典の段取りと天皇陛下への作法や礼の仕方を説明し始めた。天皇陛下がいらっしゃったら礼、話し終えられた時も礼をする。決して天皇陛下にお尻を向けてはならないことから、陛下が移動されたら陛下に体の正面を向ける…などだ。天皇陛下にお声をかけていただけるかもしれないことから、失礼のないようにしっかりと聞いておこうと集中した。注意事項の説明が終わり、しばらく皇居の説明を聞きながら待機した後、ついに拝謁の時間がやってきた。大きな部屋の空気が、一瞬にして張りつめ、数百人の視線が扉の一点に注がれる。扉の両脇に立つ2人の執事が音をたてないように、そっと引き戸を開くと、そこに天皇陛下がいらっしゃった。お姿が見えただけで、体中の毛細血管が引き締まり、体温がじわっと上がる。ゆっくりと壇上に上がられたところで、一同が礼をした。無言のまま礼をするだけなのに、「ザッ」と音がするのだ。その音が大きな部屋に響き渡ったあと、乱れた空気が一瞬にして静まりかえる。天皇陛下が口を開かれた。優しく、しかし、はっきりとした口調で、語りかけるようにお話になる。やはり東日本大震災については、心を痛めていらっしゃるようで、1日も早い復興を望まれていた。そんな中で、自分たちのできることをしっかりと頑張ってほしいという希望を述べられた。あまりに緊張して天皇陛下がおっしゃられた詳しい内容は覚えていない。しかし、優しいその口調から、ご自身の意思を持って、自分たちに語りかけられたのだということが伝わってきた。

褒章狂想曲　その5

何台ものバスが移動を始め、周囲がざわつき始める。ようやく状況が動き始めたようだ。ドロンドロンに溶けきっていた受章者たちも、改めて襟と姿勢を正している。「はい、では、バスを降ります～」係員が声を張り上げると、待ってましたとばかりに、周りの人がバスを降り始めた。俺は、わざとらしくカバンの中にiPhoneをしまう演技を打ちながら、全員が降りるのを待つ。本当にわざとらしい。演技する自分が、幼稚で小心な自分が滑稽で仕方がない。最後の人が下りたのを確認し、一拍呼吸を置いてからバスを降りた。すると先ほどの係員の人が、「こちらへ」と隣のバスへと誘導してくれた。他の人たちが長和殿へと入っていく様を、バスの中から眺める。数百人はいると思われる受章者とその奥方様たちが、きちっと4列に並び、まるで先生に引率される小学生のように行儀よく行進していく。係員の誘導でバスの外に出ると、皇居の係員がやってきた。いわゆる「執事服」を着ている。黒のスリムなラインのコートに、金ボタンが2列できれいに並んでいる。こういう服を着てる人が、実在するんだ…それだけで、おとぎの国に迷い込んだような錯覚を覚える。全員が入場するまで、皇居の係員の人が、長和殿や立っている場所の説明をしてくれる。執事服の係員が、自分たちだけに説明をしてくれている…そう思うだけで、おなかいっぱいになってきた。「それでは行きましょう。縦１列に並んでお願いします」紅綬褒章の受章者は8名だが、式典に出席するのは4名だ。俺はその中で一番の若輩者のようなので、一番後ろに回る。あらゆるものが珍しく、すべてを目の中に焼き付けておきたいのだけれども、きょろきょろするのも無礼な気がして、まっすぐ前を見ながらついていく。長和殿に入ると、広いエントランスがあり、屋根と同じような鶯色のカーペットが敷き詰めてある。踏みしめるのを躊躇するほど柔らかい。左手の広い階段を上がると、長和殿の長細い建物の輪郭に沿って、長い廊下が伸びていた。左は全面ガラス窓になっていて、中庭の向こうに正殿と呼ばれる、宮殿の中心的な建物が見える。見事に手入れされた庭の向こうに凛と建つ正殿。高い天井にまっすぐ伸びる回廊。この景色は、もう二度と見ることはないだろう。すべての神経を足の裏や目、耳、鼻の奥から伸ばして、そこにある空気とシンクロする。

褒章狂想曲　その4

午後1時、受章者を乗せたバスは、四谷を出発した。皇居までは約20分。四谷から赤坂を抜け、半蔵門を通る。東京の景色をバスの中から、しかも燕尾服を着て眺めることになるとは思いもよらなかった。ふと視界が開けたと思ったら、皇居前の広場に出た。警備員が、普段近寄ることも許されない橋のゲートをあけると、バスが躊躇なく吸い込まれていく。桔梗門をくぐると、ゆっくりとバスが旋回する。別の世界へ続く門をくぐってしまったかのようなドキドキ感。ここから先は、写真は一切禁止とのこと。何度も衝動に駆られるものの、さすがに撮影ははばかられた。坂を上りきると、大きな広場に出てバスが止まった。「はい、しばらくこちらで待機になります。お手洗いはバスを降りられまして左手にございます」そして、そこには三十三間堂のような長くて巨大な建物が居座っていた。長和殿というらしい。正月に、一般参賀が行われる、あの建物だ。高床式で、一切装飾がない。菊の御紋すらないのだ。ここが宮殿であることをまったく主張しないことがかえって、その存在感を神々しく、厳粛に伝えている。灰色に濁った空にでさえも、鶯色の銅板で張った屋根がさわやかにシルエットを浮き立たせているのが印象に残った。「えー、こちらでは約1時間ほど待機になります。トイレに行かれる方は、ここで行っておいてください」バスの中で、なんと1時間以上も待機…。何人かがトイレに腰を上げたところで、自分もバスを降りてみることにした。トイレに行くだけのことなのに、海外で税関を通る時のようなドキドキ感。もちろん、バスの周りにはスーツを着た警備員が目を光らせている。耳には、踊る大捜査線に出てくるようなくるくるのイヤホンをしていて、SPチック。怪しいものでもないのに、こそこそしてしまう（笑）。用を足して、長和殿をじーっと眺めるも、2,3分が限度。こんなところで職務質問されることはないだろうけれども、どうしてもスーツの警備員の目を気にしてしまう。そそくさとバスに戻り、窓から見える範囲の景色を隅々まで脳みそに叩き込んだ。バスの中は、受章者が待ちくたびれてグダグダに溶け始めていた。どれくらい待っただろうか。突然、係員が乗り込んできたかと思うと、名前を呼ばれた。「えー、福岡県の吉岡さん、いらっしゃいますか？ちょっとお願いします」心臓がドンっと跳ね上がった。何か悪いことしたかな？ここにきて、褒章は受けられませんとか…あなたは、ここから先に入れませんとか…0.1秒とかそれくらい一瞬で、あらゆる悪い妄想が駆け巡った。バスの陰に連れて行かれる。汗だくの係員が顔を寄せてヒソヒソ話し始める。「お声かけがあるかどうかは、わかりませんが…紅綬の方は皆さんの一番左端に並んでいただきます。ですので、バスを最後に降りて、ほかの人と合流してください。」何を言っているのか、しばらく理解できなかった。「はい」つまり、ひょっとすると天皇陛下からお声かけがあるかもしれないとのことだ。なんだかすごい展開になってきた。まったく予想もしていなかったことが起こりつつある。あぁ、もう一回トイレに行きたい。

褒章狂想曲　その3

6月5日、東京の福岡県事務所で打ち合わせ。事務所に入ると、自分の席に賞状と褒章がすでに用意されていた。何のありがたみもなく、何とも興ざめ…。おいらは、天皇陛下から受け取るものだとばかり思っていた。この事務所で受け取るにしても、何かしらの演出が欲しかったなぁ（苦笑）。せめて目の前で配るとか。打ち合わせでは、真っ黒に日に焼けた担当者が淡々と伝達式と拝謁のスケジュールを説明する。賞状は自分で丸めて筒に入れた。まぁ、変に持ち歩いて傷つけたり、なくしてしまったりするよりはいいかもしれない…と考えよう。ホテルに持ち帰ってから、何度も出したり、しまったりしてしばらく眺めていた。勲章の裏には、自分の名前が彫ってあり、自分に向けて作られたのだと思うだけで嬉しい。賞状には、真ん中に天皇陛下の印が押してあり、何とも重々しい。しわにならないように、手の油が付かないように気を付ける。たかが賞状。やったことのレベルが上がったり、自分の価値が上がったりすることないのだけれども、なかなかどうして、嬉しいものだ。おいらも年を取ったのかな…。そして、6月6日、式典。午前中は、伝達式。管轄省庁が該当する受章者を集めて、褒章を授けることを正式に伝達する。総務省消防庁は、紅綬、藍綬、黄綬の3つが管轄で、各地方の消防団の団長さんや消防関係の功労者が集まっている。消防の制服をビシっと着こなした、色黒だけどたくましいじいちゃんたちが、褒章の栄誉を受けてキラキラしていた。そんな中で40歳そこそこの若造が一人浮いている。何とも居心地が悪い会場の中で、式典が行われた。褒章の色ごとに受章者がその場で起立し、代表者が総務副大臣から賞状と褒章を受け取って着席。続いて偉い人数人のお祝いの言葉があり、受章者代表がお礼を述べて伝達式は終了だ。午後からはついに皇居に向かい、天皇陛下との拝謁だ。

褒章狂想曲　その2

受章が決まって一番戸惑ったことは、服装だ。皇居で天皇陛下との拝謁があり、最もフォーマルでなければならない、ということはわかる。けど、拝謁にふさわしい服装が何なのか、まったく知識がない。そこでオヤジに相談。「天皇と会うことになったんやけど、何を着ていったらいい？」いきなりできょとんとするオヤジ。作戦成功だ。「なんやて？」「勲章をもらうことになって、皇居で天皇陛下と会うことになったのよ」「ほぉ、そりゃえらいこっちゃ」「で、何を着ていったらええやろか？」これまであまりいい知らせを報告できていなかったので、ちょっぴり嬉しい。多少親孝行ができたかもしれない。「そりゃー、燕尾服違うかなぁ。貸衣装屋に聞いてみぃ」さすが年の功、貸衣装ということは思いつかなかった。そこで、山のように届いたパンフレットを初めて開ける。すると、貸衣装と宿泊がセットになったツアーが載っているじゃないか！お祝い事ということで少々値が張るけれども、めったにあることじゃないということで、申し込むことにした。もう二度と着ることはないであろう燕尾服姿。不細工なペンギンみたい。

褒章狂想曲　その1

6月6日、2010年12月23日に海に落ちた女の子を救助したことに対して、国から紅綬褒章を授かった。「褒章」とは、社会や公共の福祉、文化などに貢献した者を顕彰する日本の栄典のひとつで、毎年、春と秋に授与される。貢献した分野により、紅綬、緑綬、黄綬、紫綬、藍綬、紺綬の6種類があり（Wikipediaより）、紫綬褒章は文部科学省というように、それぞれ担当省庁が決められている。紅綬褒章は、「自己の危難を顧みず人命を救助したる者」に与えられ、総務省消防庁の管轄。受章者との連絡は、市町村の消防署の総務課が窓口となる。自分には4月早々に内示があったが、確定ではないことから内密にしてほしいと釘を刺されていた。変化の少ない毎日に、降ってわいた朗報（笑）。嬉しくて、誰かに言いたくてたまらなかった。国から勲章をもらえることなんて、そうそうあることじゃない。友達はどんな顔をするだろう？驚かすには、どうするのが効果的だろう？そんなことをワクワクしながら考えていた。しかし、その反面、褒章を受ける意味をぐちゃぐちゃと考えることもあった。震災の復興や人のためにすべてをなげうって取り組んでいる人など、もっと表彰されるべき人がいるはずだ。人を助けたことが表彰されることを喜ぶべきではない。勲章をもらったからと言って、したことのレベルが上がるわけじゃない。ましてや自分の価値が上がるわけじゃない。褒章を受けるということは、どういうことなのだろう…など。結論は出なかったけれど、市や県、消防署からもらう感謝状とは、ちょっと違う重みを感じた。そして、4月29日に受章が確定。その瞬間から、さまざまな業者からお祝い返し品や授章式のツアーのパンフレットが、毎日山のように届いた。それに加え、地元の国会議員や市長、県知事などからお祝いの電報や手紙が続々届くようになった。元首相の麻生さんから手紙が来たときは、さすがにびっくりした。しかし、人の心理とは恐ろしいもので、ポストに「褒章」や「叙勲」などとでかでかと印刷された郵便物が入っていると、ちょっとした優越感が出てくるのだ。山のように届いたパンフレット祝電一番乗りは元首相の麻生さんから。さすがにびっくりした。

キジョウノクウロン…仕切りなおします

えー…「言葉について書きたい！」と意気込んで始めた「キジョウノクウロン」。目次を作って、下書きをし、記事をため込んでいるのだけれども…自分で読めば読むほどつまらない！！！うーむ。書きたいことは山ほどあって、書いてみるのだけれども、説教臭くてつまらないのだよ。はぁ…。もっといきいきとした文章になる予定だったのに。とはいえ、やめません。書きあげて見せます！断言。宣言。が、いったん仕切りなおします。はつみ姉さん、もしかして楽しみにしてくれていた人たち、すみません。必ず書きます。しばし、待っていてくださいな。練り直します。面白くします。できるかな・・・できるよね？いや、できる・・・はず。題材としては、いい線言ってるはず。頑張ります。

月刊　ほーすけ　『Facebook デザインブック　改訂版』

【送料無料】facebookデザインブック改訂版価格：1,680円（税込、送料別）ありがたやありがたや。おいらは、本来、図解書ライター。つまり、操作手順を図で示しながら解説文を書いていく仕事だ。でも、この本は、おいら以外の著者の皆さんはデザイナー。コンセプトから自分たちで創り上げる根っからのアーティストなのだ。普段、自分一人で一冊著作するために、図解書という自分のホームグラウンドでやりたい放題。だけど、この本では、自分の記事がほかの人の記事に影響することはないものの、「共著」であることを意識せざるを得ない。フレーッシュ！！！新鮮！！！いい刺激をもらえたし、緊張感を持って仕事ができた。って、おいらのパートは30ページくらいだけれども（笑）。Facebookのデザインに興味のある人はぜひ手に取ってもらいたい逸品！！！！！！！！

反省文

年末から5月まで、生きてきた中で一番忙しかった。というより、忙しさは微増だけど、体力が落ちてきていたので、疲労感3倍増だった。独立して2年目だし、"仕事最優先"、"常に全力疾走"を気負いすぎて、いつの間にか自分の中身が仕事だけで埋まってしまっていた。仕事以外のことは2の次。自分自身のことさえ、優先順位を下げていたような気がする。「忙しい！！」この言葉に支配されて、振り回され「忙しい！！」を振り回していたと思う。自分では偉そうな態度をとったつもりはないし、仕事に対しても謙虚な気持ちを忘れないようにしていたつもり。だけども、仕事に支配されて忙しいを振り回している状態は、客観的にみると傲慢以外の何物でもないことにようやく気が付いた。傲慢な態度って、「俺ってすごいねん！へへん！」と思ってる人間が陥ることだと思っていたけれども、そうじゃないんだと思い知らされた。ブログすら書く気持ちの余裕がなくなっていたのだなぁと。タイミングを逸していたり、いうべき言葉を言えてなかったり、言ってはいけない言葉を吐き散らかしたり。そんなおいらにドン引きした友達がいるだろうし、傷つけた人もいるかと思う。悔い改めないと、大事なものを失ってしまうことになる。しっかりと自分の状態を見直して、やり直そうと思う。あぁ、反省。頑張ります。

月刊　ほーすけ　『Xperia acro HD　スーパーマニュアル』

【送料無料】XPERIA　acro　HDスーパーマニュアル価格：1,974円（税込、送料別）「防水」という魅力的な武器を身に付け、Xperia acor HDとして帰ってきたXperia acro!ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイといった、ガラパゴス三種の神器はもちろんのこと、「しゃべってコンシェル」、「docomo UI」といった便利機能も満載！！そして、もはやコンパクトデジタルカメラが不要となってしまうほど高機能＆高画質のデジカメ機能…。個人的に、日本のメーカーが作るスマホはガラパゴスでいいと思う。それこそが、日本らしさのような気がする。ビバ！全部入り！しかも、全部が高性能！大は小を兼ねる！！！が、機能は多いほど、覚えるべき操作も多い！！！そこで、てれれれってれー！！『Xperia acro HDスーパーマニュアル』！！！Xperia acro HDの機能を丁寧に書き下ろしたよ。Xperia acro HDのあれこれがわからない方は、ぜひとも手に取ってほしい一冊！！！！よろしくねー。

月刊　ほーすけ　『iPad 3rd スーパーマニュアル』

【送料無料】iPad3rdスーパーマニュアル価格：1,890円（税込、送料別）さて、やってきました「新しいiPad」！サプライズがないだの、厚く重くなっただの、散々な言われような「新しいiPad」。だけども、しかし！じゃー、iPadよりすぐれたタブレット言ってみろといわれりゃ、やっぱりiPadが一番じゃない？そのiPadの中で一番速くて、映像がきれいとなりゃ、「新しいiPad」が一番なんじゃ…。と言いたくなるほど、「新しいiPad」はいいタブレットなのだよ。確かに、重くなった。分厚くもなった。だけれどもよ、それを差し引いても余るほど、画質が良くなったのだよ。字の見やすさを比べてみればわかる。画質がいい＝疲れない＝長く使える。これは、重要なことだと思うがどうだろう。まぁ、iPadのことをできるだけ、わかりやすく、詳しく書くよう心掛けた渾身の一作！買ってね…見てね…立ち読みでもいいから…（笑）。

考えさせられたこと

今日、あるイベントの会場にいるときに、目の前でおばあさんが倒れた。70歳前後かなぁ。かなり恰幅のある女性で、みるみる地面に崩れ落ちていった。ご主人がそばにいたのだけれども、茫然としていたので、そばにいた数名がすぐに駆け寄り、救急車を呼んだ。そこで、その場の空気が、"もうこれで安心"と緩んでしまった。周りで人が立ち尽くして、おばあさんを心配そうに見ながら話している。が、明らかにチアノーゼが出てきて、あっという間に紫色に。こいつはまずいと思って、脈をとり、呼吸を確認した。この時点ですでに虫の息。嘔吐があったので、ためらったけれど、人工呼吸する。もう一人、看護経験のありそうな女性が心臓マッサージをはじめてくれ、お互いに声をかけながら蘇生法を始めた。どれくらい経っただろうか…5分くらい？ようやく救急隊員が到着し、心肺停止状態のまま運ばれていった。救急車を呼ぶということは、大切なことだけど、それで安心な状態になるわけじゃない。誰も、しゃがみこんでおばあさんの額に手も当てず、息も確認しなかったことには、びっくりした。あれじゃ、助かる命も助からないよ。なんだか、ちょっと怖い気がした。おばあちゃん、助かるといいな。

キジョウノクウロン　読者は誰か？　その1の1

知っている人は知っているが、1年半くらい前まで、釣り雑誌を発行している出版社に勤めていた。自分には釣りの経験がほとんどなく、知識が乏しいことから、各地の釣り名人たちが送ってくる記事のリライトを任されていた。釣りの勉強を兼ねた実務といったところ。釣り人は、びっくりするほど魚とのやり取りを真剣に考えている。彼らの中では、世界が釣りを中心に回っているのだ。朝起きると、空を見上げ、風を読み、潮の流れと色を見ながら、どこで、何が　どのくらいのサイズのものが釣れるか？　そういうことを真っ先に考える。そこから、竿、リール、ハリスと道糸の太さ、針の大きさ、エサなど、仕掛けについて思いを巡らせる。さらには、魚の種類による性格、季節ごとの生態、釣り場ごとの傾向、魚の気持ちまで深く深く読み通して、魚と勝負する。その経験値からなる釣り理論には頭が下がる思いだ。より大きな魚を数多く釣りたいと思う情熱とその粘り強さが、記事の字間からにじみ出ている。とはいえ、記事を書くのは、悪く言えば釣りのうまいオッチャンだ。送られてくる文章は、正直ひどい。スポンサーになっているメーカーの釣り具名を連呼したり、一文の半分が擬音で構成されていたり…（笑）。日本語にすらなっていないこともしょっちゅうだ。それを噛み砕き、元のニュアンスを壊さないようにしながら、1つのストーリーに紡ぎなおす。記事を読むだけで、読者が釣りをしているように錯覚させ、釣りに行きたくさせなければならない。言葉をただす一方、記事の迫力や著者の「味」を殺さないように、丁寧にページを組み立てていくことにはかなり神経を使う。編集者は、書き手から読み手へ記事を橋渡しする。編集のポイントは、「読者は誰か？」ということだ。読者を想定することで、使うべき言葉や単語のレベル、リズム、語調が決まってくる。釣り雑誌の場合、読者は釣り経験者。初心者であれ上級者であれ、釣りの楽しさをある程度知っている人と仮定する。ということは、釣り場や釣り具の情報だけではダメなのだ。釣りのドキドキ感。釣れた時の達成感。時には、釣れなかった時の失望感。読者が記事とシンクロできる要素が必要になる。編集者は、読者が読みやすい言葉、シンクロしやすい言葉とリズムを選んで書いているのだ。そして、その中に読者に伝えたい情報を練りこんでおく。つづく

キジョウノクウロン　その0　はじまりはじまり

まずはさておき、言い訳をしておこう。おいらはライターであって、評論家ではない。ましてや学者でも、作家でもない。目の前のことを伝えることだけが許された、ライターだ。これから書くことは、おいらが10年ほど書くことを生業としてきた中で、理解したこと、感じたこと、驚いたことをできるだけそのまま書き起こすものだ。この中で自分の判断はかかないつもりだ。判断は、これを読んだ皆さんにお任せする。逃げ道は作っておかないとね（笑）。それから、なぜ言葉について書こうと思ったかということについて、ちょっぴり話しておこう。インターネットの普及に伴って情報があふれ、人類史上、言葉の力が最も強い時代に突入した。Twitterを介して言葉によってアラブが団結し、春を呼んだ。ネットによる情報の拡散と呼びかけによって、日本で多くの被災者が救われた。世界規模で言葉が行き交い、誰かと誰かをつないで、助け合ったり、笑いあったり、慰めあったり、議論しあったり…。また、その陰で、言葉による暴力や嘘、犯罪も深刻化している。そんな時代、今までになかったはずだ。その割に、言葉の効力や言葉に込められた意図などがクローズアップされず、ただひたすら情報が垂れ流しされているのが現状だ。せっかく言葉を書く仕事をしているのだから、ライターという職業から見た「言葉の効力」を書いてみるのもいいのではないかと…そう思ったわけなのだよ（笑）。言語論や正しい言葉の使い方論なんて、書けるはずもないしね。単においらが驚いた言葉の効力をそのまま書き写そうと思う。退屈するかもしれないし、ループってしまうかもしれない。覚悟して読んでくれたまえ（笑）。はじまりはじまり。

月刊　ほーすけ　『INFOBAR C01 SMART BOOK』

【送料無料】INFOBAR　C01　SMART　BOOK価格：1,869円（税込、送料別）キジョウノクウロンは、後々書くとして、3月発売の3冊目を紹介！『INFOBAR C01』は、auのデザインプロジェクト「iida」ブランドのスマートフォン。ガラケー時代から始まったINFOBARシリーズのスマートフォン版第2弾で、あえてテンキーを搭載し、INFOBARの正式な後継機として発売された。デザインがクール、フォルムもスマートとあって、スマートフォンには珍しくかっちょいい！しかも、ホーム画面がカスタマイズし放題で、クリエイティブ魂をくすぐる仕組みになっている。せっかくかっちょいいスマートフォンなんだから、かっちょよく伝えるのが礼儀だろうと考えて、ホーム画面のカスタマイズに重点を置いて書いてみたよ。共著というか、合本と聞いていたけれど、おいらの手元にもまだないためよくわからない。手元に届くのが超楽しみ。ということで、明日発売～。かっちょいいINFOBARのかっちょいい図解書、とくとごらんあれー。

キジョウノクウロン　プロローグ

去年、元いた会社の先輩から、ネットで連載をやってみないかと誘われた。自分の言葉で、自分の文章を書く、というのが大きな目標だ。そのチャンスがやってきた！！次のステップに向かうためのきっかけになる。嬉しくて嬉しくて。ノリノリで、さぁ何を書こう！…何を書こうか？…ん？何を…。書きたい気持ちがいっぱいだけど、公の場で書ける話題がないことに気が付いた。いや、ないことはないのだけれども、何よりも主観的だし、勉強不足だし…。そんなこんなで泣く泣くお断りした。それがきっかけで、ライターになって10年となる今年は、何か書こうと決めた。ぐるぐるぐるぐる、考えては書き出して、行き詰ってやめて、また書いてみてということを何度か繰り返した。自分はこの10年で何を得たか。何を学んだのか。ドロドロに溶けたアイスクリームをかき回すように、頭の中をこねくり回して考えた。そして、ひとつの言葉に行きついた。「何に驚いたか」一番びっくりしたことが、きっと自分にとって異質で、足りなかったもので、そして、身についたものだと思う。それは、「言葉」だ。こう書くと、美しくとられがちだけれども、そうじゃない。ライターだからこそ、見えてくる言葉の力。言葉の正体。伝えるということは、どういうことか。うーむ…我ながら壮大なテーマをぶち上げてしまう。大丈夫か？俺。まぁ、いいよね。ブログだし。たぶん、ほとんど誰も読んでないだろうし。自分のために、備忘録として、自分の決意として、書かせてもらおうと思う。

月刊　ほーすけ　『絶対解決　iPhoneで困った！』

【送料無料】絶対解決iPhoneで困った！価格：1,659円（税込、送料別）3月は、年末から狂ったように仕事をしたものが、まとめて3冊発行される。1つは、先日書いた『和文フリーフォント116』、次がこの『絶対解決　iPhoneで困った！』で、3月20日発売！！！！3冊目は、共著になるのだけれども、『INFOBAR iida C01 BOOK』。これは3月29日に発売される。あまりに仕事しすぎて、電車内に買ってきたばっかりのスマートフォン忘れたり、日付がいつだかわからなくなったり…ちょっぴりヤバい状態に。とはいえ、この稼業のいいところは、必ず終わりが来ること。それから、自分の分身が本屋に並ぶこと。本屋に並んだ自分の本を見ると、仕事をしたという実感がわく。そして、次、頑張ろうっていう気になれるから不思議だ。で、今回の『絶対解決　iPhoneで困った！』。タイトルは、「絶対解決」シリーズだからね。タイトルは、編集者さんが付けるんだからねー。と、ちと弱腰。「絶対」とか「完全」とかタイトルにつくと、ちとビビるよね。ははは。

10年

ふぅ。今、午前2時58分。世間を騒がせているApple製品の記事を起こしながら思い出した。この15日でライターになってちょうど10年だ。10年というと、この世におぎゃーと生まれた子供が小学4年生になるまでの時間。地球が太陽の周りを10回まわり、春夏秋冬をそれぞれ10回経過して、3650日以上が過ぎた。そのうち、約8割以上の日数、午後10時以降まで仕事をしている。8割はオーバーかな…まぁ、それくらいは当然と思えるほど、仕事だらけの10年だった。何冊書いただろう。九州に来てからだけでも、おいらの著書だけで40冊以上。共著や編集のみを含めると50冊近くになる。とすると、かかわった書籍の数は、100冊くらいかなぁ。長かったなぁ…。少しは成長してるんだろうか。ほぼ一日中家の中にいるからなぁ。世間と感覚がずれたりしてないだろうか。きっと、ずれてるだろうな。世界が狭くなったに違いない。頭でっかちになってるかもね。すでに人間ではないのかも。まれにそう思える瞬間もある。パソコンやiPadなんかの図解書は書けるけれども、人間の図解書は、本当に難しい。こっちから見ると、それがひとつの真理だけれども、下から覗くと、それはどうでもいいちっぽけなことだったりする。どっちの視点をとるか。それを手に入れるのか、見るだけなのか。逃げるのか、立ち向かうのか。それによって、歩く道も歩き方も、歩いた後につく色もみんな違ってくる。要は、何を選び、何を選ばないのか。何をして、何をしないのか。そして、俺はそこで何を感じ取るのか。いろんな出会いがあって、いろんな別れがあって、それぞれが複雑に交差して、共に、笑ったり、泣いたり、イライラしたり、喜んだり、そうして、最後を迎えるんだろうね。おいらが歩いた足跡は、何を描いているのか、どんな色なのか。鈍感だから、自分の描いた絵を客観的に見れないけれども、それは最後の楽しみにとっておく。でも、どうせならでっかい絵を描きたい。色とりどりの絵だとなおいいね。幸いに、おいらは言葉を紡ぐことを生業にしている。これほどラッキーなことはない。言葉こそ世界。言葉こそ次元。言葉こそ始まりであって、言葉で終わる。この先10年は、深く潜って深く感じ取って、ジワジワとあふれる言葉を紡げたらうれしい。おいしそうな言葉を生み出せたら、人生の目標は達成できる。さて、次に進むか。

3.11を迎えて

東日本大震災で被災された方々、震災の影響を受けている方々に、哀悼の意を表します。1日でも早く復興が成し遂げられますよう、心からお祈り申し上げます。今の自分には、何一つ語れる言葉を持ち合わせていません。ただ、東北が、福島が、首都圏が、しっかりと立ち上がって、次の一歩を踏み出せるように。人々が、1日も早く、安定した時の流れを感じられますように。ただ、それを祈るばかりです。そして、自分は地に足をつけて、同じ国に住む1人の人間として、何ができるのかをしっかりと考えて、できることを精一杯やっていけたらと思います。

月刊　ほーすけ　『和文フリーフォント116』

【送料無料】和文フリーフォント116価格：1,974円（税込、送料別）お久しぶりです。冬はどうもダメ。体力、精神力…すべてのことが落ちてしまって、まったく行動できなくなってしまう。まぁ、今に始まったことじゃないけど。ようやく暖かくなってきてほっとしてるところ。さて、3月！！！3月9日においら著のフリーフォント本発売！！！！いやっほーい。かれこれ7年ほど前…「吉岡!　フリーフォントの本作れ！！！（2週間で）」という、今はなき出版社　X社社長の号令のもと、作りましたさ、『フリーフォント厳選900』という本を！！！！伝説の3日徹夜。5日間会社にお泊り。終わった時には、世の中すべてのものがオレンジ色に見えたよ。以来、フリーフォント＝よしおか　というイメージがついてしまい、これまでかかわったフリーフォント本は5冊。フォント本は、作っててすごく楽しいけれど、神経を使うし、作業がものすごく大変。どれも思い入れは強いけれど、終わるたびに「フォント本は二度としたくない！」と思う。けど、頼まれればやっちゃうんだよなぁ…不思議。そして、ついに、自分の名前でフリーフォント本を出すことになったよ！！！ひとつの目標をクリアしたね。

月刊　ほーすけ　『Android　WALKMAN　Z　seriesオーナーズブック』

【送料無料】Android　WALKMAN　Z　seriesオーナーズブ価格：1,200円（税込、送料別）2012年の一発目はこれ！『Android WALKMAN Z series オーナーズブック』 1979年　WALKMAN 初号機（笑）の発売以来、紆余曲折を経てたどり着いたWALKMANの最終形ともいえる「Android WALKMAN」。 じっくりと使い倒して、感触を確かめながら書き進めましたさ。 サイズ、Androidとしての機能に少し不満を残しながらも、音質はさすがソニー。 音楽にこだわる人は、これじゃないかなぁと思う逸品。 WALKMANの歴史の重みを感じつつ書いたので、思い入れのある一冊になった。 手に取ってもらえると嬉しいっす。

ちとうれしかったこと

北九州へ移住してきてから4年と7か月。うむー、早かったとも言えるし、長かったともいえる。その時間の中で、幸いなことに本を書かせてもらえている。書くのは自分一人だけれども、書かせてくれる編集者さん、撮影を手伝ってくれるモデルさん、本を配ってくれる取次さん、本を売ってくれる営業さんと本屋さん。これだけの人たちがかかわって、ようやくおいらの本がお客さんの手に届く。本当にありがたいこと。本が出て当たり前にならないように。当たり前のことなんて何もない。自分の力のみで、自分の思った通りに、できることなんて何もない。そのことを頭の隅に置いておかないと、大変なことになる。天狗になってからでは遅いので、肝に銘じておかなければ。とはいえ、売れると嬉しいし、多少鼻も高くなるというもの（笑）。ジワジワ売れているのよ。「FUJIFILM FinePix X100オーナーズガイド」。そして、いまだにあまりランクを下げていない「SONY α55/33オーナーズガイド」。ふふーん。カメラが好きで書かせてもらったこの2冊が売れているのは、本当にうれしい。鼻高々。写真のできはいまいちかもだけども、これからドンドン腕、磨いて、恥ずかしくない写真撮れるようになろう。いやっほーい。【送料無料選択可！】SONYα55/33オーナーズガイド 新機能を使った撮影方法からデジタルデータの編集までを完全理解するための本 (単行本・ムック) / 吉岡豊/著【送料無料】FUJIFILM　FinePix　X100オーナーズガイド

よく受けるパソコンがらみの質問ランキング

パソコンやデジカメがらみのいろんな質問を受けるよ。1.デジカメで撮った写真をブログにアップしたいけれど大きすぎる2.iPhoneとスマートフォン、どっちがいい？3.デジカメを選ぶポイントを教えて4.iPadとiPhone買うならどっち？5.画面が真っ暗になった/パソコンが動かない6.パスワードがどこかに行った。どうすればいい？7.Skypeがらみの問題8.写真の撮り方のコツを教えて9.Yahoo!とGoogleとWebブラウザの違い10.パソコンの基礎知識について…などなど。パソコンライターをしている以上、本当の基礎の基礎を知らない人がわかりやすいような記事を書くのは責任かなぁと…。で、ちょっとずつ、パソコン関係の質問を募って解説していこうと思うよ。頑張りまっす。

辰年

あけまして　おめでとうございます

あけまして、おめでとうございます。2012年がやってきた、というよりも、2011年が終わったという感じがするのはおいらだけでしょうか？昨年ほど、1年の時間の流れが重く感じたのは初めてでした。いろんな意味で、心機一転、そして、一念発起。何もかも真っ白から始めることは無理ですが、気持ちだけでも洗い流して、シャキッとしようと思います。まぁ、もともとの性格からしてシャキッとするのは難しいのですけれども。さて、2012年をどんな年にするか…。というか、2011年が本当にいろんなことが想定外すぎて、目標を意識して走るというよりも、とにかくガムシャラに力の限り走り続けることでいっぱいいっぱいになってしまいました。おいらの我武者羅はかなり人に迷惑をかけてしまうことが多いようで、無意識のうちにいろんな人に迷惑をかけたり、傷つけてしまったりしたことと思います。この場を借りてお詫びします。そこで今年の目標は「余裕」。気持ちの余裕、お金の余裕、時間の余裕、仕事の余裕、遊びの余裕…とにかく、何をするにつけても、客観性を失わないほどの余裕をつけようと。もちろん、何事もフルパワーですることには変わりはないのですが、力配分というか、力を抜くタイミングというか、そういうものを身に着けたいなと。それが、今年の目標です。がんばりまっす。

月刊　ほーすけ　『Xperia PLAYオーナーズブック』

【送料無料】XPERIA　PLAYオーナーズブック価格：1,260円（税込、送料別）ソニーらしい逸品。ようやくだね。遊び心満載のスマートフォン。最近のスマートフォンは、勝とうとか、売れようとかそういうのが前面に出てるものばかりで、フォルムを見るだけでニヤっとできるものがなかった。Xperia PLAYには、PlayStationばりのゲームパッドが装備されていて、ゲーム好きじゃなくても、「こいつには何かある」と思わせるつくりになっている。ゲームするにはPSPでいいじゃん、っていわれりゃそれまでだけど。スマホでこれをやるのに意味があるんだよ！と訴えてみる（笑）。そんなXperia PLAYの魅力をどこまで書き写せたかはわからないけれども、できるだけ楽しさ満載だよっていうのが伝わるように書いたつもり。興味があったら手に取って読んでみてほしい。

ウォークマンを考える

おまえー、ブログ引っ越すっちゅーたんちがうんか！という声が聞こえてきそうだけれども、まぁまぁ、そのうちねっちゅーことで。書きたいことが降ってきたんやからしょうがないやんか…なぁ（笑）。今、手元にAndroid WALKMANがある。ポータブルカセットテーププレーヤーとして誕生したWALKMANが、CDやMDやDATなど、紆余曲折しながらたどり着いた極地というべきか。文字通り、改造されまくった挙句、AndroidになってしまったWALKMAN。ボタンを押すと「ピッ」とか、しゃれた音が鳴るWALKMANを弄り回しつつ、感慨にふけっている。おいらは1969年生まれ。WALKMANは、1979年生まれ。つまり、ちょうどおいらが10歳の時に発売された。ちょっぴり音楽にも目覚め始めた小学校高学年の時に、ヘッドホンをした猿とともに衝撃的なデビューを飾ったWALKMAN。欲しくてねぇ…。結局、新品は買ってもらえなかったものの、いとこからいらなくなったWALKMANもらって、それをずっと使ってたなぁ。カセットテープ。今の若い人たちは、知っててもわからないだろうなぁ。カセットテープで音楽を聴くには、それなりの情熱とこだわりが必要なのよ。カセットテープには、音の質やテープの質によって、ノーマルテープ、クロムテープ、メタルテープの3つの種類がある。もちろん、クロムテープやメタルテープは音がいいとされているのだけれども、それだけに高額で、中学生のおいらは断念しなきゃいけないくらいの値段だった。当然、ノーマルテープを使うことになる。カセットテープには、録音できる分数にたくさん種類がある。46分テープ。これは一般的にレコード1枚が収まるテープ。60分テープ、74分テープ、80分テープ、120分テープ。もちろん、分数が高いほど値段も高くなるのだけれども、1本にたくさんの曲を入れたいのが心情。しかし、そこで120分テープは選んじゃいけない。120分テープは薄くて、伸びやすいからだ（と、信じ切っていたけれど、本当はどうなのかだろう？）。選ぶのは80分テープ。片面40分。そこにできるだけたくさんの曲を入れなければならない。レコードやCDのクレジットを見て、40分に収まるように選曲する。でも、自分が聞きたい順番に入れたかったり、全体の構成からして、譲れなかったりすることがある。カリカリしながら、流れを壊さないように選曲しなおす。もちろん、録音するときはドルビーね、ドルビー。こいつをオンにしないと、バックグラウンドで「シャー」っという音がするのよ。大した音じゃないのだけれども、ドルビー忘れると、気になってね（笑）。なんていう作業がとても楽しいのだ。お気に入りのテープが出来上がった時には、まるで自分の作品のような気がして、大事に大事に持っていた。そうして作ったカセットテープをWALKMANで聞く。繰り返し繰り返し。今のように簡単に音楽は操作できる代物じゃなかったから、大事に大事に何度も何度も、耳にしみこむまで聞いた。昔の方がよかったなどと野暮なことは言わない。もちろん、より簡単に、よりいい音質で音楽を扱えることはいいことだ。でも、音楽を聴くことが簡単じゃなかったからこそ、大事にしてたところはあるよな、と思う。

ブログ移転します

ずーっと楽天ブログを利用してきましたけれども、あしあと機能やメッセージ機能がなくなるということで、あまりここでブログをしている意味がなくなりました。ということで、ブログを移転します。とはいえ、ここは閉鎖せずに残しておきます。7年間の記録ですからね。今までタルタルソースの部屋を可愛がっていただき、本当にありがとうございました。今後は心機一転、別のサイトにブログを立ち上げます。超ご期待。それではまた逢う日まで。