今年も、『今日』がやってきた
今、わたしが横になっているベッドで2年前、父はこの世を去りました。今は2年前は、赤ちゃんだったころこが2歳になり、昼寝をしています。実家に来るとよく、父のベッドに寝転んでみるのですが、何故だかウトウトとし眠ってしまうことが多いのです。まるで父がいまだ慣れない主婦業でくたびれているわたしを心配し『少し休みなさい』と言ってくれているようです。父は、わたしが独身のころ『ぼのこは、結婚しない!結婚するようなタイプではない!』と言っていて、みんなは笑っていましたがわたしも心の中では『ずーっと、家族みんなで遊んでいたい。ずっと父や、みんなのそばにいたい』なんて思っていたような気がします。そんなわたしが案外早く結婚し病気をしていた父を残し道外に引っ越した日のこと忘れられません。北海道に戻って来られたのは父が亡くなってからのことでした。父は、わたしと子供が帰省するたび、ニコニコして空港まで送り迎えしてくれ最後になった帰省の際には、病気をしてから、古くなっていた車を気にして『ピカピカの車で迎えに行ってあげたい』と、帰省の日に間に合うようにピカピカの外車に新しいチャイルドシートをつけニコニコして送り迎えしてくれました。本州の自宅に戻った5日後に父は、突然逝ってしまった。父の日の翌日でした。父の日は、朝から、何度もメールチェックをし夜になってやっとわたしからきのこ・ころこの画像入りメールが届くと、『やっと来たか!』と、喜んでいたそうです。返信メールには『ありがとう。ぐらんぱはしあわせだよ』と。これが父からの最後のメールになりました。あれから2年。もうしゃがみ込んで泣くこともなくなりました。時々思い出してはホロリとしていますが。今は、胸を切り裂かれるような悲しみは癒え、しみじみとした感謝の気持ちでいっぱいです。お父さんおじいちゃんとは会えましたか?ふたり、仲良くしてね。『散る桜送る桜も散る桜』あの世へ旅立った者を見送ったわたしたちもいつかは『散る桜』になる。お父さん、いつかわたしもいきます。そのときはあたたかく迎えてね。いつも空港の到着ロビーで見せてくれたあの笑顔で………