その日の早朝、銀座中央通りを車で走っていた私は異様な光景を目にしたのを鮮烈に覚えている。銀座中央通りが長蛇の行列で埋め尽くされていたのだ。運転中は一体なんでこの人達は並んでいるの？と訝(いぶか)しげに思ったものだが、帰宅後に思い出した。ああ、そう言えば今日はアップルストア銀座の開店日だったんだなと。

アップルストア銀座の開店日はネットで調べると2003年11月30日。米国外では初めて設置されたアップルストアで通算73番目の店舗らしい。当時のアップル・Macintoshの市場占有率は知らないが、現状と同じく3％～5％程度だろう。

Windowsパソコンの市場占有率が圧倒的なPC業界でこれだけの行列が出来るとは、どこに隠れているの？アップルマニアと問いかけたくなるのも無理はない。逆に言えば日頃はWindows PCの陰に隠れて肩身の狭い想いをしているアップルマニアの、ここ一番での爆発的な心情吐露の現れか？と推測したものだ。

ではこの長蛇の行列、どこまで続いていたのか、過去の文献を紐解くと最後尾は八重洲富士屋ホテルに届かんばかりだったという。銀座の地理に詳しい私でさえも俄(にわか)には信じがたい記述だ。銀座・表参道に精通していながら、その行列の流れが頭の中で描けなかったぐらいの長さと言えば私の驚きがお分かり頂けるだろうか？

●"アップルストア 銀座"がオープン～雨天のなか、5,000人を超える行列ができる

●雨の中5000人が大行列──アップルストア銀座オープン

この二本の記事を詳細に分析した結果が、この下に掲載した地図の赤線部分。この赤い線に沿って5000人が雨の中をただひたすら入店を待ち続けていたのだ。

今度はアップルマニアだけが並ぶのではない。アップルマニア、携帯マニア、そして転売屋の三大勢力が激突するのは間違いないだろう。そして動きが全く読めないのが転売屋。昨年米国で発売されたiPhoneの日本国内での販売価格(最高値20万)を調べると、外国人が大挙して押しかけるのはほぼ確実。PS3発売時を上回る阿鼻叫喚ならぬ、全世界に報道された名文句『モノ、売るってレベルじゃねーぞ』が再び発せられるかもしれないのだ。

果たしてiPhoneが発売される7月11日には一体どのような光景が展開されるのであろうか？刻一刻とそのときは近づいている。

上図の地図の各地点で撮影した写真(番号順)を以下に掲載

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iPhone発売後の騒ぎのまとめ

●2007年10月26日　★Macintosh OS 10.5 レパード発売直前最速？レポート★

●2007年10月06日　★ついにiPod touchが店頭に並んだ★

●2007年09月07日　★No.44 出た、新型iPod★

●2007年07月01日　★No.35 iPhone ヤフオク出品だが？★


関連記事

●2008年06月21日　★iPhoneの販売資料★

●2008年06月18日　●7月11日iPhone発売前の銀座 その1●

●2007年08月15日　★アップルのロゴマーク★

●2007年08月14日　★ニューヨークのアップルストア★

●2007年05月05日　■銀座アップルストア-その2■

●2007年02月07日　★ビートルズとマッキントッシュのアップル★

●2006年09月12日　銀座アップルストア

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