ちょっとした調べ物をする時には常時パソコンが起動している方が便利だ。なにしろ人類最大の日々加速度的進化する百科事典であるインターネットが利用出来るからだ。思いついた時にネット検索、知識の研鑽を積むことが出来るのは非常にありがたいのだが、近頃は地球温暖化対策ということで身の回りの無駄な行為"付けっぱなし"はなるべく慎むようにしなければならないのも事実。
使いもしないのにパソコンを立ち上げておくのはもったいないかな?でも調べられる時にはすぐに調べたいしとの狭間で見いだした結論がこれ。
●パーソナルコミュニケーター "mylo(マイロ)"
パソコンは電源を入れてから本格的に利用するまでにどうしても時間がかかるし、後回しにしておくとそのうちに調べたいことを忘れてしまうのだ。早い話、電源を入れたら即座に立ち上がりネットに接続できる環境が欲しかったわけだ。
ちなみに現在のところ手のひらサイズの小型マシンで最強のネット閲覧環境は、なんと言ってもiPod touchと7月11日に発売される3G iPhoneだと思うが、このiPod touchの最大にして唯一の欠点は日本語入力作業が苦痛なこと。
こればっかりは何度やってみても好きになれない。このブログでは割とiPod touchとiPhoneに贔屓的な視線から記事を書いてきたが、これだけはダメだろう。7月11日にiPhone購入を考えている人はその点、よく考えた方がいいかもしれない。国産携帯電話の片手親指文化に慣れていると異文化遭遇、リハビリ期間に一月かかることは間違いなし。
さて本題の"mylo(マイロ)"、小型キーボードを内蔵しているし、慣れればiPod touchより快適に日本語が入力出来るだろう、それに初代はわざとスルーしたため二代目は大丈夫だろうとの期待感から購入に踏み切ってみた。
●質感
イーモバイルから発売されているシャープ製EM・ONE。後一歩で購入までいったのに最後にして諦めたのは端末の質感。シャープ製品らしからぬチャチな造りで、とてもではないが剛性感が欠落している。そんなことからスライド式キーボードには若干の不安があったのだが、その点mylo(マイロ)は合格。Zaurus SL-3000ほどの剛性感はないものの、スライド式キーボードでこれだけしっかりしていれば充分というもの。
●寸法
小さすぎず、大きすぎず、また重くも感じないのでこのあたりのサイズは個人的にはジャストフィット。iPod touchのように極端にスリム化を目指しているわけでもないが、キーボード内蔵するにはこれぐらいのサイズが必要だろう、ということでこれもOK。
●キーボード
Zaurus SL-3000と比較したら可哀想かもしれないが、ちょっと入力しにくかったが慣れの問題かもしれない。iPod touchと比較するとはるかに快適なので、必要最低限度のキーボードがあると思えば納得。iPod touchからではとてもじゃないがブログコメントを書く気にはなれなかったが、mylo(マイロ)ならばそれが充分可能になった。
●操作性
iPod touchはタッチスクリーンのみ、myloはタッチパネルとキーボード併用ということで軍配はmyloに上がりそうなのだが、実はiPod touchの圧勝。iPod touchは操作に困ることはあまりなく、画面を見ていればだいたい次はどこを押せばいいのかが連想できるのだが、myloは判断に迷うところがあるのだ。アップルインターフェイスがいかに素晴らしいかの証左だと思う。
タッチパネルとキーボード併用の悪い点かもしれないが、何かをしたい時にiPod touchは自然に画面に指が伸びるが、myloは一瞬考えなくてはならない、わずかな差かもしれないが、そこに現在iPhoneが世界中で人気があることの理由が隠されていると思う。
●ボタン
この写真で言うと一番左上にあるオレンジ色のボタン。決定ボタンの役割を担うために押す頻度はとても高いのだが、割と鋭利な切り口なので指に当たった時がちょっと不快。もう少し角に丸みを与えてくれれば良かったのにと思う。ソニーらしからぬ仕上がりにちょっと興ざめがしてしまう部分なので、人の手に優しいボタンにして欲しいもの。
●画面
・WVGA(800×480ドット)
・3.5型 65,536色
・Adobe Flash Lite対応
画面は非常に綺麗で申し分なしといったところ。発色性の良さでiPod touchよりもmyloの方に軍配が上がりそう。何と言ってもAdobe Flash Lite対応がいい。iPod touchはAdobe Flash Liteに対応していないので、この点はmyloの勝ち。
以下来週に続く。
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