アメリカでは2007年5月29日に発表され、いろいろと物議を醸し出したGoogleストリートビュー。一体いつになったらここ日本でも利用出来るのか?Googleマニア待望の、垂涎のサービスだったが、ついに本日8月5日に日本版が公開された。それにしてもこれは凄い。これだけの機能が無料で提供され、しかも地域限定とは言いながらも主要道路を殆ど網羅しているのだ。使わないわけにはいかないかも。
さて本日は紹介するのは表参道のガラスサイン。
銀座界隈は碁盤の目のように整備されているので、初めて訪れた人でも比較的歩きやすい。それに対して表参道はちょっと路地裏に入るといりくねった小径がたくさんあり、かつまた道幅が狭いので通い慣れるまでが結構大変なのだ。
とは言いながらも、表通りにはない個性豊かなお店がひしめくように隠れているので、何が飛び出すのか分からない、新しいものを発見する楽しみがあると言っていいかもしれない。そんな表参道の店舗サインばかりを集めて40話ほど掲載してきたけれど、本日掲載するイルチェントロ表参道はその中でも最上位にランクインする。
2008年04月21日に掲載した表参道テラスを通り過ぎると、陽光に照らされた回廊が階間見えてくるが、それがイルチェントロ表参道だ。要所要所に取り付けられたIL CENTRO CERENOの文字は全てLEDで統一し、各所に散りばめられたサインと連動して夜間エントランス回りを照らし出す。
入ってすぐ右側の壁には、そのLED箱文字とアクリル製の透明自立サインが据え置かれている。このアクリル自立サイン、一見すると何の変哲もない透明板に見えるが、じっくりと目をこらすととても上品なのだ。というのもこのアクリルの板は厚さは何と50ミリ。外部に据え置かれる自立サインで厚さ50ミリはまずない。お金がかかりすぎるからだ。私の知っている限り都内繁華街では丸の内オアゾ、コレド日本橋の二箇所だけ。
そしてこのアクリル自立サインの真骨頂は夜間照明が灯された時。桜舞い散る白吹雪が厚さ50ミリの透明板越しに全面照射で見える様子は幻想的の一言で、通常のスポットライト照射では味わうことの出来ぬ仕上がりを見せる。
さらにエレベーター外壁面を利用したテナントサインも実に素晴らしい。アクリル板厚さ20ミリの上に、もう一段ガラス板を重ねて全面で覆うという凝った仕上がりで、欧州の光と風をもたらし深みのある街づくりを目指すコンセプトとぴたり一致する。
そしてこの外壁面のテナントサインは、全面を万遍なく照らし出すことを目的としているのではなく、照射範囲より上質さを優先しているために微妙な光量を調節を行っているのだ。さてその光り具合はいったいどんなものなのか?それは次回掲載します。
グーグル・ストリートビューを楽しむには写真をクリック。
関連記事
●2008年02月19日 ■LED照明方式について"バックライトと正面発光"■
●2007年10月05日 ■イル チェントロ表参道-その3■
●2007年09月28日 ■イル・チェントロ表参道-その2■
●2007年09月21日 ■イル チェントロ表参道のサイン■
●2006年12月01日 イル・チェントロ表参道★大変だったあ★