PC上で発生する様々なトラブルを一通り経験すると、どうしても初物には手を出しにくくなる。
学生の時だったら時間が豊富にあるので怖いもの見たさで初物にも手を出してしまうが、社会人ともなるとそうもいかない。限られた時間の中ではどうしてもトラブル回避が念頭にあり敬遠してしまうのだ。発売された直後のドライバやソフトをインストールしたら途端に動作が不安定になった、土日返上でシステム作り直しなんて何度やったことか?何百回は大げさにしても感覚的には、それに近いものがある。
だからGoogleの新型ブラウザChrome(クローム)が登場したのを知ると、ちょっと困ってしまった。インストールしたい気持ちが半分、でも万が一動作不具合が発生した時に費やす時間を考えたら、との葛藤の狭間で出した結論はちょっと様子見。ということでネット上の話題を集めることに専念した。
まずはこれ。
●Chromeで作ったものはメールもブログも全部グーグルが使える、という利用規約の謎
●Chrome利用規約の謎条項、ゴッソリ削除される
2008年03月22日に掲載した『mixi規約変更に伴う混乱』と同じケースだが、Google Chromeの場合は最初から堂々と掲載していたこと。さすがに規約をちゃんと読んだ人達からブーイングの嵐がグーグル本社まで届いたのかどうか、あっという間に削除。当たり前と言えば当たり前か?でも事前に観測気球を上げるところがグーグルらしいと言えばグーグルらしい気もする。
●Google Chrome、1日で1%のシェア獲得
9月4日12時2分配信 ITmediaニュース
2008年3月時点では
Internet Explorer 74.88%
Firefox 17.27%
Safari 5.70%
Opera 0.69%
Netscape 0.68%
Mozilla 0.59%
これを見ると1日で1%のシェア獲得はさすがに凄い。皆さんの期待が大きいことを素直に反映しているのだろうが、この先心配なのがやっぱりFirefox。以前webブラウザといえばNetscape(ネットスケープ)しか無かったのにマイクロソフトの激しい攻勢の前にあっという間に衰退。
Google ChromeもFirefox以上にプラグインを用意し、GmailやGoogle mapとの連携を強めたら、そして噂のオフライン・オフィス版が無料で提供されたら、みんなが乗り換えるのは必至。GoogleのことだからWindows,Macintosh,Linux版全部用意するだろうから、全てのOSで激突することになるわけだ。
●グーグル,Google Chromeのアドレスバー「Omnibox」に入力されたユーザー情報を収集
●グーグル、Google Chromeのアドレスバー「Omnibox」に入力されたユーザー情報を収集
2008年9月6日(土曜日)日本経済新聞15頁に掲載された『グーグル次の10年へ』には次のように書かれている。
『聞けば何でも完璧に答えてくれる、昔ながらの大親友のような存在』。米グーグルで検索ビジネスを担当するマリッサ・メイヤー副社長は"究極の検索エンジン"をこう定義する。実現に必要なのは『完全な世界の知識と利用者の記憶をすべて持つこと』
この文章を念頭において『「Omnibox」に入力されたユーザー情報を収集』の記事を読むと、だからなんだな、と深く納得。ユーザの行動結果だけでなく予測行動すらも保存しようとしているわけだ。
●「Google Chrome」最新記事一覧
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