2008年07月08日には『銀座・スーパースター"カカとメッシの共演"』という日記を投稿したが、久方ぶりに銀座に行ったら今度は中村俊輔に変わっていた。
日本に居た頃は写真写りの悪いぼけた顔付きが多かったが、さすがにスコットランドに移籍してからはだいぶ揉まれたのだろう、かなり精悍な顔つきになっている。個人的には中村俊輔には関心がないのでその動向、プレイぶりはあまり知らないのだが、ことサッカーに関する限りは日本国内にいくら居てもダメ。井の中の蛙はどんどん大海を泳がないと成長出来ないことを身を持って証明した好例かもしれない。
で、問題は右側の広告。ちょっと読むと、ふん、ふん、なるほどな、そうだよな、と多くの人が思うだろう。でも良く読むと少し違和感を感じてしまうのだ。文中の『我々』の主語は難しいが文脈から判断すると、我々=サッカー日本代表と捉えられるが、問題はその後だ。
●そして、その思いを、サポーターが、すべての日本人が、選手と共に抱いた時、日本はどこまでも強くなる。
正直なところ日本代表の監督は誰がやっても結果は殆ど同じ。なぜなら日本代表のレベルそのものが低すぎて、私なんかは90分見ているのがしんどいぐらいだ。だから監督を替えようが選手を替えようが、目に見えた改善効果がすぐに出てくるわけがない。
その国のサッカーのレベルを知りたいならば、プレイする代表選手の実力を見るのではなく、その国のマスコミ、一般大衆の観察眼を見ればだいたい分かるのだ。思うにマスコミ、観客にサッカーを見るだけの目がないといつまで経ってもその国のプロサッカーは強くならない。簡単に言うと代表サッカーが弱いのはマスコミ・観衆自身のレベルが低いからだと思っている。
今から十年前の話だ。プロサッカー専門のカメラマンがサッカーの写真を現像している時にあることに気が付いたそうだ。彼の仕事はゴールシーンを撮影すること。コンマ何秒かのシャッターチャンスをモノに出来るかどうか、90分の試合を通してそれだけにすべてを賭けている人種だ。
ゴールが生まれるか生まれないかの決定的なシャッターチャンスを狙っていると、これはゴールが生まれそうだなと感じる時がある。その瞬間を撮影していたら
●欧州南米の観客
ゴールが生まれそうな展開を予想してゴールになっていないにも関わらず、両手を挙げてガッツポーズをしている人達が多数。
●日本の観客
先が読めないので両手を挙げてガッツポーズをしてるひとはごくわずか。大多数は口をあんぐりと上げてボールの流れを追っている。
代表選手と同じ目線で"思い"だけを入れ込んでも決して日本代表は強くならない。まずは日本サッカーを見る人達すべてが自分の観察眼を上げること、これに尽きると思う。観察眼、批評眼が鋭くなればなるほど、現状のぬるま湯状態に納得出来なくなるはずなのだ。代表選手達に自覚を求めるよりももっと必要なのは日本人一人一人が、サッカーを見る目を養うこと。笛吹いて踊らせるよりも先に必要なのは、もっとうまく笛が吹けるようになることだろう。
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