インターネット黎明期からネットに接続しているが、当時のアナログ電話回線の接続速度は確か28kbpsだったと思う。それがいつの間にか56kbpsになり、当時はもうこれで技術的にも限界だろうと言われたものだ。
ところがその次に出てきたのがデジタル回線ISDN。当時アナログ回線は接続が不安定になる時があり、たまに断線した。デジタルになればそんな事はなくなるから、安定的に通信出来る、だからこれを機会に乗り換えてはいかがですか?と言われたのが多分10年ぐらい前か?で、その後に登場してきたのが、ADSL。速度は多分8Mbpsとかそんなもんだろう。でもISDN回線を二つ束ねた128kbpsより圧倒的に早く、これでやっとネットライフを充分満喫できると喜んだのを昨日のことのように記憶している。
思えば新しい技術が実用化されると即座に乗り換えてきたような気がするが、光ファイバーだけは乗り換えずにADSLで頑張ってきた。接続料金が光ファイバーに比較すると、ADSLの方が安かったこともあるのだが、最大の理由は我が家のADSL回線がかなり速かったこと、これに尽きる。
今、利用しているのは50MbpsコースのADSLなのだが、混んでいる時でも20Mbps弱、昼間の回線が混んでいない時には30Mbps以上を記録している。冷蔵庫の電源コンセントとモデムのそれとは同じ差し込み口を利用し、モデムを冷蔵庫の真横に置いているにも関わらず、だ。NTT局舎から近距離にあることも影響しているのかもしれないが、それにしても常時20~30Mbps以上ADSLで記録していれば充分。
光ファイバーも公称100Mbpsとは言いながらも、実際には30,40,50Mbpsしか出ないところも結構あると聞く。だったら別に乗り換える必要もないかなと思ってたまたた到着したパンフレットを見ていたら、auから『ギガ得プラン』なるサービスが提供されたことを知った。1GB=1000Mbpsだから、計算上はADSL50Mbpsの20倍。どうせベストエフォートのはずだから実際に1GB=1000Mbpsなんて出ないのは分かっているが、実際のところどうなのか?10月1日からサービス開始とあるので、もうすでに速度調査を楽しんでいるマニアもいるに違いない、ということで調べてみた。
速度調査の掲示板では最速上り200Mbps、下り600Mbpsも見つかり、全般的に上り下りとも100Mbs~400,500Mbpsと記載されているので、かなり数字はいいようだ。が、1GBを最大32ユーザで共有するため、計算上は1000Mbps/32=31Mbpsとなることもありうるわけで、乗り換えたらすぐに400,500Mbpsとなるかどうかは未知数だと思う。サービスが提供されてから、まだ10日程度しか経過していないわけだから、絶対ユーザ数が少ないことも影響しているのかもしれない。
また公式ホームページには『連続的かつ大量の通信をご利用される一部のお客さまについて、ネットワーク資源の品質・公平性確保を目的とした通信利用の制限を実施する場合があります』と記載されていることからも、ネットワークに負荷をかけるような使い方をしていると通信制限を喰らう可能性も充分あるわけだ。とはいいながらも計算すると二年間の総支払額はADSL50Mコースよりも1万5000円ぐらい下回った。物は試しで乗り換えを検討してみるのも面白いかもしれない。400,500Mbpsは無理にしても常時100Mbps前後の数字を叩き出すことは充分あり得るわけだ。
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