ITmediaは殆ど毎日のように見ているが、先週あたりからちょっと気になる製品が登場している。
キングジム ポメラ 2008年11月10日発売予定
毎日ブログを更新していると当然のことながら文章を入力する作業が多くなるが、朝から晩まで常にPCの前に座って作業しているわけでもないので、ちょっとした時間と場所で文章が入力出来ると便利だなとは常々思っている。重さ1~2kgあるノートパソコンをいつも抱えて移動するわけにもいかないし、外出先までノートパソコンを持って行く必要性も今のところはない。文章入力だったら携帯電話でも出来るではないか?という意見もあるが、私の場合、携帯電話から入力した文章とPCのそれとを比較すると、携帯電話で入力した文章は微妙に表現能力が落ちるような気がするのだ。
PCから入力すると的確に文章を構成することが出来るが、携帯電話から入力した文章だとなんとなく稚拙。もう長年キーボードからタイピングで入力することに慣れきっているのか、携帯電話からだと画面が小さいからなのか、テンキー入力方法がその原因なのかは分からないが、完成した文章を読み返してもしっくり来ないことが多い。テンキー入力方法がその原因だとすると、このポメラのような製品はとても面白い。その謳い文句を公式ページから拾ってみると、
●パッと開いて2秒で起動。
●キーボードでメモをとる。
●テキスト入力機能に特化した小型・軽量の新しいメモ帳です。
となにやらこういうグッズが大好きな人間の心をくすぐるようなフレーズが並んでいるが、キーボードを折り畳んで持ち運び可能とするギミックも気に入ってしまった。確かに画面は小さいような気もするが、4インチTFTモノクロLCD、VGA(640×480ドット)もあれば普通は充分。これは買いかなと思ってそのスペックを見てみると
●品番 DM10
●価格 税込価格¥27,300<本体価格¥26,000>
●キーボード 折りたたみ式、日本語対応、キーピッチ約17mm
●本体メモリ 8,000文字入力したテキストファイルを6ファイルまで保存可能。
●最大保存可能数は約48,000文字分(複数ファイルの文字数の合計)
●ファイル形式 テキスト(.txt)
●LCDパネル 4インチTFTモノクロLCD、VGA(640×480ドット)
●インターフェイス USB接続
●メモリーカードスロット microSD(最大容量2GB-スピードクラス CLASS2対応)※SDHCは非対応
●電源 単4アルカリ乾電池×2(別売)
●電池寿命 約20時間※1
●バックアップ電池 コイン型リチウム電池(CR2032×1個) 電池寿命約60時間※2
●寸法(mm) 約 W145×D100×H30(折りたたみ時)
●約 W250×D100(使用時)
●質量 約370g(乾電池含む)
●同梱品 USBケーブル
個人的には一番肝心なネット接続環境が搭載されていないことに気がついた。無線LANでもBluetoothでもいいのだが、その機能さえ搭載されていればなんとかネットに接続出来るはず。ブラウザとメールソフトは必須だろうと考えるだけに、それがないのが非常に惜しい。企画段階で当然その点は議論されただろうが、無線LANを搭載すれば電池持ちが極端に悪くなる、だからネット接続環境を省くという方針なのだろうから致し方ないと言えばそれまでだが・・・・
●ポメラ(DM10)の発売まで2週間、価格や予約情報をまとめてみた
ここを見ると2万円台前半で購入することが出来るので、携帯電話を1台買ったと思えば高くないのかもしれない。各種のポメラの使用感を読んでいると同じように考える人も結構多く、やっぱり文書入力に特化したマシンと割り切るだけの覚悟が必要なのだろう。初代見送り、無線LAN搭載二台目購入が正解なような気がしてきた。
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