大手家電量販店は都内駅前の好立地に位置するために足を運びやすい。ちょっと帰りがけにCD-Rを購入したりPC付属品を見たりするのにとても便利なので結構訪れるのだが、最近よく思うのは接客がしつこすぎるような気がするのだ。
たとえばPC周辺機器を購入しようと思って製品を見ていたときのことだ。
手に取って見ていると即座に『よろしかったらご案内しましょうか?』ときた。過去の経験からだいたい1分も話せばその店員の力量は分かるが、正直なところ10人居たら9人までは私から見ると知識・経験不足。だからその店員と話すこと自体が私にとっては時間の浪費になるわけだ。だから店員と話すことはよっぽど私が暇で時間をつぶしたいときだが、そんなことは1年に一度あるかないか。だから店員とは極力会話しないようにしている。
で『いえ、結構です』と断ると、次から次へとひっきりなしに店員が来るのには閉口した。わずか5分ぐらいに間に5人から6人ぐらいが、まるで援護射撃をするかのように連続攻撃で声をかけてくる。
商品知識はネットや雑誌で簡単に調べることが出来るし、店員に確認したいことや聞きたいことは一つもない。ただ購入前に実際に商品を手にとって見てみないと分からないことがあるのだ。たとえば去年紹介したiMacの件などはいくら雑誌などを読んで知識として理解していても、やっぱり見てみたいもの。その確認作業のために来ているのに、話しかけられたら迷惑千万この上なし。
ノートパソコンなんかは特にその傾向が強く、手に取ったときの重量、質感、画面の照度、見やすさ、映り込み、キーボード操作感やLAN,USB,Firewireの差し込み状況を逐一確認しているところを、一方的な店員の接客によって中断されるのだ。話は少し変わるが、相手の状況を一切無視して一方的に押しかける代表的な事例が電話だが、この店員たちの行動もそれと似たり寄ったり。
二人や三人ぐらいだったらまだ『いえ、結構です』と断る気もするが、さすがに5分ぐらいの間に6人も声をかけてきたときにはこっちもむっとしてきた。『そんなに暇だったら外でチラシ配りでもしてきたらいかかですか?』と言いたくなるのを抑えて無視することにした。
返事をしなければ店員も立ち去るだろうと思っていたのだが、なんとその店員、私から声をかけてもらうまでそこに立ちつくすつもりでいたのだろう、ずっと横に立っていたのだ。
状況としては『よろしかったらご案内しましょうか?』と30歳前後の店員が声をかけてくる。
私→当然無視。声をかけず。そのまま商品を丹念に調べる
店員→立ったまま、その場所を動かず、じっと待っている。
時間にして約1分近く。
近くにいる人から見ればちょっと奇妙な光景だっただろう。
それにしても十把一絡げに誰にでも接客をするというやりかた、なんとかならないものだろうか?話しかけられること自体が迷惑な客だっているのだ。
確かにその客がどういう考えで来ているのか見極めるのは難しい。でもただ一人落ち着いて商品を手にとって触りたい客がいることを理解してもらわねば。次回からはヨドバシとかビックカメラの量販店に行くときには、iPod touch+イヤフォンの完全武装で商品チェックすることにした。こうすれば無視してもそのまま私の真横で1分も立ちつくす店員は居なくなるだろうとの目論見だが、果たして成功するか?
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