先日新型iMacが発表された。
●24インチ時代が今から始まる――新型iMacで自信を見せるアップル
どうやらiMac四機種のうち20インチモデルが一機種、24インチモデルが三機種と主力を24インチモデルに移しつつあるらしいが、これ自体は喜ばしいことだと思う。今のPC画面はiGoogleを始めとして、様々な情報が一度に表示されるために必然的に大画面になりがち。
アドビのPhotoshop,Illustrator,Indesignなどを使っていると画面周囲にはいろいろなパレットを表示しなくてはならず、横大画面だとそのありがたみを実感することになる。それにしても1920×1200ドットの24インチとは大きな画面になったものだ。
私がMS-DOSに触れた頃には確か640×480ドットぐらい。数字そのものは多少間違っているかもしれないが、、当時と比較すると横方向で3倍、縦方向で2.5倍の広がりを見せている。ということは面積比で7.5倍の情報量がより詰め込まれるようになったと言えるだろう。
で、最近思うのはこれだけ大画面になったにもかかわらず、相も変わらずインターフェイスはそのままだ。以前から何度も苦言を呈しているマイクロソフトオフィス2007のリボンインターフェイス。しつこいかもしれないが、二年近く慣れ親しもうとしてもこのインターフェイスだけには親しむことが出来なかった。
マイクロソフト・エクセルは殆ど全てキーボードだけで利用しているが、自分でもオフィス2003よりも操作性が落ちているのが分かる。なぜ2007は2003よりも操作性が落ちるのかうまく説明できなかったが、ここに来てようやく合理的な説明が出来るようになった。
他の人はどうか知らないが、私の場合、左から右に視線移動してPC画面を認識するよりも、上から下に視線移動した方が認識しやすい。いま使用しているのは20インチモニタだが、この大画面で左から右に視線移動したり、右から左に視線移動したりすると、視認性がどうしても落ちる。
エクセルを本格的に利用するのならばキーボード操作は必須作業、マウスは使っていられない。が、視認性が落ちることにより、判断力が低下、そして操作性の低下につながっているのだ。
要するにエクセルの場合、20インチの大画面の横幅一杯にアイコンをずらりと並べて一件視認性が高まったようにも思えるが、本末転倒、よかれと思ってやったことが逆にエクセル上級者にとっては無駄花となっているのだ。もっとはっきり言えば横大画面になった時の人間の目の視認性、追従性、判断力などがどのように変化するのかを研究しないで、画面を作っただけ。
20インチでそうなのだから、もし24インチになったらどうなろうのだろう?PC画面の設計者は画面が大きくなればなるほど、どのようなインターフェイスが人間の目にとって優しいのかもう一度勉強する必要があるだろう。特にマイクロソフト・エクセルの画面設計者には猛省を促したいと思う。
次期マイクロソフトオフィスが一体どのようなインターフェイスを展開するのか、非常に楽しみになってきた。だいたいマイクロソフト・アウトルックなんて、いまだに一つのソフトの中に新旧二系統のメニュー体系が存在する、常識では考えられないソフトだ。その画面、画面により新メニュー、旧メニューに変わるのだから、どう考えても使用者に優しいソフトではない。
関連記事
●2007年11月23日 ★MSオフィス2007のリボンインターフェイス変更★
●2007年09月16日 ★無料のオンラインソフト★