最近よく耳にするクラウドコンピューティング。Wikipediaによると従来のコンピュータ利用形態はユーザー(企業、個人など)がコンピュータ(ハードウェア、ソフトウェア)とデータを自分自身で所持し管理していたのに対し、クラウドコンピューティングでは「ユーザーはインターネットの向こう側からサービスを受け、サービス利用料金を払う」形になる。
ユーザーが用意すべきものは最低限の接続環境(パーソナルコンピュータや携帯情報端末などのクライアント、その上で動くブラウザ、インターネット接続環境など)と、サービス利用料金となり、処理が実行されるコンピュータ本体や蓄積するデータなどの、購入や管理の大半が不要になる。
概念はよく分かるし、これからのPCの未来形としてそのように変化していくのかもしれないが、現実問題としては現在のすべての作業をクラウドコンピューティングに置き換えるのはまだまだ難しい。が、1人1台でPC作業と決めて他の機器を使わないのならまだしも、格安ネットブックの登場や無線LAN接続機器の増加など1人で複数台のネットワーク関連機器を使う時代になってきている。
考えてみれば一般家庭に無線LANが普及しだしてからまだ数年だと思うが、我が家でもどんどん増え続けてきた。DVDレコーダーやPSP,Wii,DSi、さらには複数のiPod
touchにノートPC、デスクトップPC、プリンタなどなど。こうなってくると1台のPCにデータを入れておくと閲覧性の点で劣るため、やはりどこかで集中管理した方が便利。そんなわけで以前紹介したように、優先順位の高い業務上のファイルは全てPDFにしてGoogleドキュメントにアップすることにした。
こうしておけばいつどこでも、どんな機器でもネットに接続さえすればそのファイルを見ることが出来るわけで、使い出してみると非常に便利なことが分かった。が、GoogleのサービスはGmailにしてもその他のサービスにしても無料が殆ど。ということは逆に考えると、いつなんどきサービスを打ち切られても文句は言えないわけだ。
ここまで一般ユーザーに浸透し、使い勝手の面で最高のサービスと高い評価を受けているGmailを急に止めることは考えにくいが、それでも一抹の不安は残る。とそんなことを考えていたら、今まで使っていたネットワークハードディスク250GBが満杯になってきた。近い将来にはクラウドコンピューティングが主流となるのだろうが、やはりバックアップは自分でと考える人も多いだろう。購入当初、ネットワークハードディスク250GBなんて一杯になるのかどうか、使い切るのは大変だろうなあと思っていたが、動画や写真を撮りまくっていたらあっという間に満杯に。
そんなわけで次のネットワークハードディスクとして2TB(テラバイト)の製品を購入することにした。2TBって言われても即座に容量が理解しにくいが、実は2000GB。現在のネットワークハードディスクの8倍だ。普通これだけあれば満杯にするのはかなり大変だが、この世界、あっという間に新機種が陳腐化するのを何度も見てきた。果たして2TB、使い切るのにどれぐらい時間がかかるのだろう?
関連記事
●LAN DISK Home(HDL2-Gシリーズ)