ITmediaによれば、アップルWWDC(開発者向けの年次イベント"Worldwide Developers Conference")は、2009年6月8日から12日の5日間にわたって開催されるらしい。WWDCはそれ以降のアップルの動向を見極める上でとても重要なイベントで、ここ日本でも多くの熱烈なファンが発表される内容に一喜一憂している様子はまさに風物詩といえるもの。そしてこのWWDCはiPhoneの発売時期と重なるために個人的にも関心は高い。
現在の所ソフトバンクでは初代iPhoneが投げ売り状態で実質無料で購入できることを考えると、そろそろ二代目iPhoneが登場してもおかしくない時期に突入したのかな、とそんな事を考えていたら、なんとギガジンからアップルネットブック参入の噂が流れてきた。確か昨年の暮れにアップル幹部自ら参入に否定的な意見を述べていたはず。急転直下の方針変更かと思っていろいろとネットの噂を集めてみた。
台湾メーカーへの部品発注、さらには上級幹部による再度の打ち消し、アナリストによる参入目前の記事など見方は本当に千差万別。秘密主義で知られるアップルだけに実際に公式発表があるまではどの報道も素直には受け取りがたいが、いずれにしても6月8日からのWWDCが一つの節目となるはず。新型iPhoneについての発表以外にも、ひょっとしたらネットブックについても何かしらの発表があるかもしれない。
以下現時点でのネットから収集した情報
●「ユーザーは求めていない」Appleが低価格ノートパソコンへの参入を否定
2008年11月14日 12時42分00秒
この記事によると、Appleの営業部門を統括する上級副社長フィル・シラー氏が日本経済新聞社の取材に対して「消費者はAppleに格安パソコンを求めていない」と述べた上で、当面は低価格ノートパソコン市場に参入しない意向であることを強調したそうです。
●Appleの低価格ミニノート、いよいよ生産に向けて準備開始か
2009年04月20日 15時20分00秒
「ユーザーは求めていない」として、昨年11月に上級副社長が否定したAppleの低価格ミニノート市場への参入ですが、生産に向けた準備が開始されたことが明らかになりました。すでに台湾の液晶ディスプレイメーカー「Wintek」がAppleからミニノート用とみられるタッチパネルを受注したことが明らかになっていますが、はたしてApple製のスタイリッシュな低価格ミニノートは登場するのでしょうか。詳細は以下の通り。
Foxconn to land Apple netbook order, says paper
この記事によると、電子機器の生産を請け負う電子機器受託生産(EMS)分野で世界最大となる台湾メーカーのFoxconn(正式な社名は鴻海精密工業)が、Appleからの低価格ミニノートの生産を請け負う準備に入ったそうです。なお、AppleはFoxconnに対してiPhoneやiPod、MacBookなどの製造も委託していますが、MacBookの製造委託はFoxconnの第2四半期の業績の成長に大きく寄与したとしています。AppleがSamsungに対して1億個のフラッシュメモリを発注したことが今月明らかになりましたが、年内に登場する可能性が取りざたされている新型のiPhoneだけでなく、低価格ミニノートにフラッシュメモリが採用される可能性もあるのでしょうか。今後の動向から目が離せません。
●低価格ミニノートPCは「がらくた」 Apple幹部が参入否定
2009年04月23日 11時45分 更新
AppleがNetbook(低価格ミニノートPC)に参入するといううわさは、現実にはならないようだ。同社のティム・クックCOO(最高執行責任者)は4月22日、1~3月期決算を報告する電話会見で、記者の質問に対してNetbookに関心はないと答えた。同氏は今のNetbookについて、「窮屈なキーボード、ひどいソフト、がらくたのようなハード、非常に小さいディスプレイ」「Macブランドを冠するような消費者体験ではない」と語った。Appleは今のNetbookには関心がなく、「顧客が長期に関心を持つ分野ではないと確信している」とも。
だがAppleはNetbook購入層を切り捨てているわけではない。クック氏は、「小型コンピュータでWebサーフィンと電子メールを利用したいユーザーは、iPod
touchやiPhoneを買いたいと思うかもしれない」とし、AppleはNetbookを購入する人々が求めているものの一部をほかの製品で提供していると主張している。「このように、われわれは(Netbook市場に)間接的に取り組んでいる」「真に貢献できる革新的な製品を提供する方法が見つかれば、そうする。われわれにはこの分野に関して幾つか面白いアイデアがある」(クック氏)
●アップル、ネットブックへの辛口発言を連発——「まもなく市場参入」のサイン?
2009年04月23日
繰り返される批判は“革新的な新製品”投入への伏線なのか
以前から、米国Appleはネットブックに対して批判的な態度を取ってきた。しかも、その“辛口さ”加減は最近ますます度合いを増しているようだ。だがAppleウォッチャーの筆者には、これが同社による「まもなく市場参入」のサインにしか見えないのである。
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