ついに浅草寺界隈からも東京スカイツリーが見えるようになってきたが、なんだかちょっと傾いているように見えなくもない。実はこれは目の錯覚で、何で傾いているのか詳細は来週または再来週あたりにスカイツリーの新聞記事として掲載する予定だ。

さてただいま浅草寺は平成本堂大営繕の真っ最中で、ご覧のように全面メッシュシート張りに巨大な金龍の絵が掲げられている。はてこの金龍の絵は一体何だろうと公式サイトを覗いてみると『この度の本堂大営繕では、ご参詣の皆様の安全を第一に考え、また建築上の必要性を満たすため本堂周囲を完全に工事壁で覆っております。当山といたしましてはこの外観に彩り（いろどり）を添えたく考え、この度「平成本堂大営繕美観プロジェクト」としまして、多くの企業・団体のご奉納を受け、日本を代表するデザイナー山本寛斎氏率いる「株式会社寛斎スーパースタジオ」にご協力を依頼いたしましたところ、本堂外陣天井にあります、川端龍子画の「龍之図」をモデルとした巨大な金龍の絵が山本寛斎氏のプロデュースにより本堂正面に掲げられることとなりました』とのこと。

浅草寺本堂天井を覗いたことはないので憶測で語るしかないのだが、天井にある「龍之図」をデジタルデータ化するのは結構大変だったはず。これだけの巨大な絵にするためには相当の高解像度が必要と思うが、天井に顔を向けながら作業をしなければならず、これはこれでかなりの労力なのだ。が、出来上がった絵、爪の部分をよく見ると金メッキシートを貼っているようで、実に細かところまで仕上がりに拘っているのが分かる。

さすがに本堂が全面メッシュシート張りでは肝心の節分会も一体感の点で今ひとつ。舞台との距離が離れすぎているが、これはこれで仕方がないのだろう。今年11月には改修工事も終わるとのことなので、来年の節分会は本来の賑わいを取り戻すだろうから、もう一度来なければならないかもしれない。

●浅草寺年中行事・節分会


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