丸の内線は時折利用するが、つい先日丸の内線新宿駅で電車を待っていたら、なんと乗降口の目の前に映像付きの広告が展開されていた。と、ここまでだったら良くある出来事なのだが、その映像付き広告が他所と異なるのは音声が天井から流れてくること。早い話、家庭のテレビコマーシャルと同じような感覚で見ることが出来るのだが、眺めていると携帯電話やら髭そりと通勤途中の人達を狙った広告ばかりを展開しており、関心がある人にとってはなかなか面白い広告なのかもしれない。地下鉄の一般アナウンスと重なると少々せわしない気がしないでもないが、ちょっとした空き時間を狙って駅のホームにずらりと広告が展開されているのを見ると、なにやら壮観な眺めではある。
帰社後に早速サイトをチェックしてみると、どうやら去年の10月から丸ノ内線主要6駅のホームで、デジタルサイネージ「Station Vision」による広告配信が開始されているとのこと。東京駅と新宿駅はよく利用するが、今まで気が付かなかったということはひょっとしたら見落としていたのかもしれないが、それにしても地下鉄駅ホームにまで音声映像付きの広告が展開されるようになるとは技術の進化を如実に感じてしまう。ちなみにWikipediaによるとデジタルサイネージの特徴は以下のように記されている。
・テレビCMのように不特定多数に同じ広告を流すのではなく、設置場所の地域性を考慮した視聴者ターゲットの設定を行い、その特定層に焦点を絞った広告メッセージが発信できる。
・通信ネットワークを使ってリアルタイムな操作が可能で、表示される広告内容を随時配信・変更が可能である。したがって、最新情報が提供できるため視聴者の注視度が高まる。また、設置地域に即したリアルタイムなキャンペーンなどの情報配信が可能となる。
・ポスターやロールスクリーン看板のような印刷物の取替えの手間がかからない。
・動画が表示できるために、視聴者の注目度が高まる。
・1台の表示機でも複数の広告主に対して、広告表示枠を秒単位で切り売り出来る。
上記の点で、従来の紙のポスターや同じ静止画を切り替えるだけのロールスクリーン看板、同じ動画映像を(比較的小さな画面で)繰り返し再生するだけのビデオディスプレイと比べて、優れた広告効果が期待できる。
●駅ホームでは国内最大規模となるデジタルサイネージ
丸ノ内線主要6駅のホームで72台のディスプレイに広告配信を開始!
●【鉄道】東京メトロ、ホームに大型広告映像 丸ノ内線6駅で[09/07/22]
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