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テーマ:サッカーあれこれ(20141)
カテゴリ:┣ ★サッカーについて★
いろいろなところですでに書かれているが、ブラジル対コートジボアール戦におけるルイス・ファビアーノの神の手に対するマラドーナ監督のコメントが面白かった。自分のことは一切棚に上げて顧みず、他人を批判するところはなんと言ってもマラドーナ。ルイス・ファビアーノごときが俺様のマネをして神の手を名乗るなんて冗談じゃないと言ったところなのだろうが、当日夜のスカパーのサッカーニュースを見ていたら、解説の三浦泰年さんも『あれはプレイの中での自然な流れ。だから別にいいんじゃない?』などと訳の分からない説明をしていた。 このブログでは何度も書いているが、やられたらやり返す、だまされた方が悪い、分からなければ良い。全ての選手がそのようにプレイしているとは言わないが、みんなそのような気構えを持ちながら戦っているのは事実なのだ。その意味で日本対オランダ戦の0 対1、残り時間あと僅かのロスタイムであわや日本のPK(ペナルティキック)かと思った場面を記憶している人も多いだろう。2010年06月22日の読売新聞朝刊20頁の長友のコメントによると『PKをもらいにいきました』とはっきり言っているが、結果としてはPKを獲得することは出来なかった。あの場面でPKを狙いに行くとは日本人選手もだいぶ進化したものだと大いに評価したいが、結果は取ってもらえず。まだまだルイス・ファビアーノとは役者が違うということなのだろう。 日本人選手の動きを見ているとみんな素直。岡田監督の指示を忠実に守っている姿はそれはそれで微笑ましいが、ずるさがまるで感じられないのだ。が、ずるさが狡猾になり、さらにエゴがむき出しになってくると今回のフランスみたいに監督を持ってしても制御不可能な事態に直面するだけに、ずるさもほどほどが適切なのだが、それはこれから日本人選手が積極的に学ばなければならない技術でもあるのだろう。最後に南米の小話を紹介するが、日本とは考えが異なるこんな国でマラドーナもファビアーノも生きているのだと理解する一助になればと思う。 南米在住の友人を訪ねて日本から遊びに行った人が居る。レンタカーで各地を見て回り、いざ帰ろうとしたら最終日になってエアコンが不調。その日は初夏の季節到来かと思わせるほどに蒸し暑く、エアコン無しで移動するにはかなりの難儀だったらしい。こうなってくると文句の一つや二つ言いたくなるもので、南米在住の友人にレンタカーを返すときに担当員に掛け合って『エアコン不調だったから料金割引を要求しよう』と提案したところ却下された。日本人の感覚からすればなにも問題なしのように思えるが、ここ南米でそれをやると『お前がエアコンを壊したのだろう、弁償しろ』と逆に裁判沙汰になってしまうというのだ。だから『エアコンの調子が悪かったみたい。次回から頼むよ』っていうのが南米で生き抜いていく知恵なのだという。 (追記) 関連記事 ●2010年06月13日 ワールドカップで勝ち進むための条件 ●2010年06月12日 ワールドカップ・スペインは勝ち進めるか? ●2010年05月31日 ヨハネスブルグのダイアモンドビルディング ●2009年12月29日 2010年ワールドカップのグループ分析 ●2009年12月05日 2010年ワールドカップの組み合わせの感想 ●2008年09月27日 ★サッカー南米予選の面白さ★ ●2008年08月16日 ★ちょっと情けないと思うオリンピックサッカー★ ●2008年08月09日 ★オリンピックを前に思うもの★ ●2008年06月08日 ★オリンピックのサッカー★ ●2008年05月04日 ★EURO2008が開催される★ ●2008年02月17日 ★佳境に入った欧州チャンピオンズリーグ★ ●2007年12月15日 ★ACミラン対浦和レッズの感想★ ●2007年02月11日 ★ロナウド、途中出場に期待★ ●2007年02月04日 ★セリエA 観客無しで再開か?★ ●2007年01月14日 ★ベッカム退団とEURO2008★ ●2006年12月24日 ★頑張れ、バルセロナ★ ●2006年12月23日 ★至高の戦いが始まるぞ★ ●2006年12月16日 サッカー・クラブワールドカップの正しい見方 ●2006年11月25日 バレーボール世界選手権の感想 ●2006年11月11日 ★ホーム&アウェイの意味-その2★ ●2006年11月05日 ★ホーム&アウェイの意味★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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