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テーマ:サッカーあれこれ(20141)
カテゴリ:┣ ★サッカーについて★
国別対抗の試合となるととかくワールドカップに話題が集中するが、実は各大陸ごとに行われる選手権も見逃せない試合が多い。その代表的な事例が欧州選手権、いわゆるEUROだ。ブラジルとアルゼンチンが参加しないだけの事実上ワールドカップと同質の大会であるが、ここ日本では放映されるのがWOWOWだけということもあり、あまり話題に上ることはない。そして南米選手権、コパアメリカも是非とも見たい大会の一つなのだが、サッカー専門の有料番組でしか放送されなかったように記憶している。 Wikipediaを見ても分かるように開催年に規則性がなく不定期に開かれており、2001年コロンビア開催の時は直前まで実施が危ぶまれていたこともある。南米諸国の政治情勢に左右されがちなコパアメリカであるが、各国の臨む姿勢を見ていると千差万別。国威発揚、真剣勝負、若手育成などそれぞれの国の思惑が錯綜するためにワールドカップとはまた一味異なる大会になるのだ。ここ日本では断片的にしか放送されないために浅学の知識で書くと、90年代半ばまでの優勝国を見ると圧倒的にアルゼンチンが多い。ブラジルはそれまではコパアメリカを若手育成の場として捉え、いわゆるレギュラークラスを送り込まなかったためらしいが、90年代半ばから方針転換。97年以降は2001年を除いて毎回優勝している。 さすがに親善試合、消化試合で臨む国は無いものの、前述のように次回ワールドカップに備えたチーム作りを目的として参加する国もあるので、南米諸国の次の世代にどのような人材が居るのかを確認しながら見るのも楽しい。が、一番の見どころはやはりサッカーの原点回帰とでも呼ぶべき個人個人のプレイの質の高さを再確認させてくれることにあると思う。1対1では絶対に負けない、取られたら取り返す、やられたらやり返す。チーム戦術も大切なものだが、コパアメリカを見ていると、荒々しいプレイの中にも宝石になる前の原石を見ているような気分に陥るときがあるのだ。 なぜ南米選手権に日本が出場するのか?出場することに意味があるのか?は愚問以外の何ものでもない。『CONMEBOL加盟10カ国に招待国2カ国を合わせた計12チームを4チームずつ3グループに分け1次ラウンドを行う。各グループの1位2位チームおよび、各グループ3位の中で成績順に上位2チームの計8チームが決勝トーナメント進出』するので、ブラジルあるいはアルゼンチンのどちらかと同組になる可能性は約67%(ブラジルとアルゼンチンが同組になることはない)。世界最強レベルの二つの国と真剣勝負が出来る滅多にない機会なのだ。日本程度の実力では、普通だったら頼んでも相手にしてもらえないブラジルとアルゼンチンと試合が出来るだけでも行く価値があるというもの。見たことはないが親善消化試合としか思えないキリンカップなんかをやっている暇があるのだったら、毎回コパアメリカに参加して欲しいと思う。 ●2010年07月12日 リオデジャネイロ"コルコバードのキリスト像" ●2010年06月13日 ワールドカップで勝ち進むための条件 ●2010年06月12日 ワールドカップ・スペインは勝ち進めるか? ●2010年05月31日 ヨハネスブルグのダイアモンドビルディング ●2009年12月29日 2010年ワールドカップのグループ分析 ●2009年12月05日 2010年ワールドカップの組み合わせの感想 ●2008年09月27日 ★サッカー南米予選の面白さ★ ●2008年08月16日 ★ちょっと情けないと思うオリンピックサッカー★ ●2008年08月09日 ★オリンピックを前に思うもの★ ●2008年06月08日 ★オリンピックのサッカー★ ●2008年05月04日 ★EURO2008が開催される★ ●2008年02月17日 ★佳境に入った欧州チャンピオンズリーグ★
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