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テーマ:サッカーあれこれ(20136)
カテゴリ:┣ ★サッカーについて★
日本対アルゼンチン戦は見なかったので試合内容については評価出来ないが、前々から書いているように価値は無いが意味は充分にある。テレビのダイジェスト番組で得点場面を見ただけだが、アルゼンチンといえども真面目にやらないと取りこぼしになるということ。逆に言えば日本代表は着実に力を付けており、相手が油断していると大物食いが出来るようになってきたということだ。今ここで親善試合とは言いながらもアルゼンチン相手に勝利を得たということは、来年日本が参戦予定の南米選手権でアルゼンチンは本気を出してくるということにつながるので、ここは素直に褒めたいと思う。それにしてもメッシは気の毒だ。 このサイトを見るとメッシが所属するとFCバルセロナの今季の試合日程が分かるが、週末はスペインで国内リーグを消化し、週の半ばにはチャンピオンズリーグで欧州各国の対戦相手とホーム&アウェイを繰り返す。バルセロナのチャンピオンズリーグの対戦相手はデンマーク、ギリシャ、ロシアのクラブチーム。その合間を縫ってアルゼンチン代表としての責務を果たさなければならないのだ。故障上がりなので正直日本なんかに来るんだったら休ませて欲しかったが、メッシが出場しないとアルゼンチンサッカー協会の手取りが約1700万円減額になるという。メッシ出場が契約条項に含まれているからだが、こういう無理がサッカー選手としての寿命を縮めたり、あるいは選手としての円熟期に故障しやすい体になってしまう側面は否定出来ない。 メッシは現時点で誰しもが認めるサッカー界のスーパースターであり、唯一無二の異次元のプレイを見せる選手だ。よく世間では同じスペインサッカーに所属するだけにクリスティアーノ・ロナウドとの比較が持ち出されるが、個人的にはクリスティアーノ・ロナウドとメッシでは格が違うと思っている。バルセロナにとっては、組み合わせに恵まれたためにチャンピオンズリーグの対戦相手は全て格下のやりやすい相手。波乱が生じる可能性は低いだけにかなりの余裕があるが、グループGあたりに組み込まれたら気の抜けない対戦相手ばかり。メッシが居ると居ないとでは攻撃力が異なるだけに、この日本遠征を冷や冷やもので見ていたかもしれない。 ●ラフプレーで批判が集まるデ・ヨンク、オランダ代表メンバーから外される 3日の行われたイングランド・プレミアリーグ第7節でニューカッスルのフランス人FWハテム・ベン・アルファに悪質なタックルを仕掛け、左足の腓骨(ひこつ)と脛骨(けいこつ)の2個所を骨折する重傷を負わせたオランダ人MFニヘル・デ・ヨンクは、自身の危険すぎるラフプレーのツケを払わされることになりそうだ。 オランダ代表としてワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会にも出場していたデ・ヨンクだが、8日と12日に行われる2012年ユーロ(欧州選手権)予選のモルドバ戦とスウェーデン戦に向けてベルト・ファン・マルワイク監督が発表した招集メンバーの中には、彼の名前はなかった。ファン・マルワイク監督は、デ・ヨンクのラフプレーによってオランダ代表のイメージが悪化することを気にかけていたといい、当初は代表合宿でデ・ヨンクと直接話しをする予定だったようだ。しかし、最終的には招集前に同選手と話をした上で代表メンバーから外すことを決断した。 デ・ヨンクのこれまでの履歴に目を通してみると、今年3月3日に行われた米国との国際親善試合で、ボルトンに所属するMFスチュアート・ホールデンに悪質なタックルを仕掛けて腓骨(ひこつ)を負傷させたほか、7月11日に行われたワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会の決勝戦でもスペイン代表MFシャビ・アロンソに飛び蹴りを食らわせるなど、相次いで相手を病院送りにするラフプレーに非難の声が高まっている。 2010年07月19日に掲載した『決勝戦の審判の難しさ』でも引き合いに出したデ・ヨンクだが動画を見る限り悪質以外の何物でもない。いくら言い訳しようがその根底に欠落しているのは相手に対する思いやりだろう。ここでこういうことをすればこうなるということは、サッカー選手ならば誰でも分かっていることだ。分かっているにも関わらず、それをやってしまうところに精神的に選手として未熟なものを感じてしまうが、全盛期のACミランのガットゥーゾやアンブロジーニと比較すればその差が一目瞭然。相手の攻撃を中断させる、あるいは遅らせるのに必要なのはラフプレイではない。体全体をうまく使い込んで相手に絡むことにより、スピードをそぐ方法はいくらでもあるのだ。相手を病院送りにするほどまでのタックルをしなければ止められないというのは、個人的にはそれだけ技術が稚拙だということの裏返しなのだと思っている。 過去のラフプレイの数々。 ●Las Entradas de De Jong a Stuart Holden & Xabi Alonso & Ben Arfa 今回問題となったプレイ 関連記事 ●2010年10月03日 反逆のFWイブラヒモビッチ、大いに吠える ●2010年10月02日 質の向上を求めたいサッカー新聞記事 ●2010年09月18日 南アフリカワールドカップのFIFA報告書 ●2010年08月28日 イブラヒモビッチがACミランに移籍か? ●2010年08月08日 欧州強豪クラブがアジアを歴訪する理由 ●2010年08月01日 ロナウジーニョのクロスバー4連発は本物か? ●2010年07月17日 質の向上を求めたいサッカーテレビ解説陣 ●2010年07月12日 リオデジャネイロ"コルコバードのキリスト像" ●2010年07月10日 感動をありがとうは正しい見方ではない ●2010年07月04日 2010年ワールドカップ・日本代表総括-その2 ●2010年07月03日 2010年ワールドカップ・日本代表総括-その1 ●2010年06月27日 ブラジル対コートジボアール・ルイスファビアーノの神の手 ●2010年06月27日 アルゼンチン対韓国戦・メッシのループパス ●2010年06月13日 ワールドカップで勝ち進むための条件 ●2010年06月12日 ワールドカップ・スペインは勝ち進めるか? ●2010年06月07日 オランダ・ザーンダムのカラフルなホテル ●2010年06月05日 賭け率から見たワールドカップの優勝国 ●2010年05月31日 ヨハネスブルグのダイアモンドビルディング ●2010年05月24日 カメルーン対オランダの対戦会場・ケープタウンスタジアム ●2010年05月17日 日本対オランダ対戦会場・モーゼス・マヒダ・スタジアム ●2010年05月10日 南アフリカワールドカップ決勝戦会場・FNBスタジアム ●2010年04月17日 ワールドカップが行われる南アフリカとは ●2009年12月31日 2010年ワールドカップのグループ分析-その2 ●2009年12月29日 2010年ワールドカップのグループ分析 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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