2011年02月28日に発売されたMacPeople"2011年4月号"の49頁に『あの時代、あのツールが熱かった』と称して『マックを盛り上げた名作ソフトたち』が紹介されていた。Macintosh OS10の前身であるMacintosh OS9時代にパワーユーザ達に愛されたオンラインソフトの特集だが、読んでいたらその殆どのオンラインソフトを使いこなしていただけに、思わず懐かしくなったのは私だけではないだろう。
Macintosh OS7,8,9はことシステムの安定度という側面から見ると非常に危なっかしいOSだった。そういえばMacintosh OS10でも初期の頃にはよくカーネルパニックが発生したが、今となってはそれも昔話。Macintosh OS10のカーネルパニック、Windows OSのブルースクリーンも日頃からシステムのメンテナンスをきちんと行っていれば殆ど見ることは無くなってきたように思う。
さてMacintosh OS7,8,9だが、痒いところに手を差しだそうとすると必然的にサードパーティーが開発したオンラインソフトに頼らねばならず、その安定性を確保するのはかなりの労苦だったのだ。というのも痒いところをかくためにインストールしたオンラインソフトが逆にシステムを不安定にさせる要因になったり、インストールしたことによりOSが起動しなくなることは日常茶飯事。
Macintosh OS7,8,9の再インストールは何百回やったのだろう?100,200のレベルではなく数百回やったのだけは覚えているが、当時は今のようにインターネットが発達していなかったために情報入手手段と言えば雑誌と書籍だけ。システムがおかしくなるたびに解決情報を求めて、いろいろな雑誌を買わねばならなかった。
とは言いながらもパワーユーザにとってはシステム根幹をいじっている楽しさがあり、自分だけの快適なマシンを造り上げる快楽さは一度覚えてしまうと病みつきになるもの。毎晩のようにオンラインソフトをとっかえひっかえ入れ直しては、より快適なマシンを造り上げるために日夜奮闘していたのを思い出してしまう。
が、仕事に追われるようになってからは快適なマシンを追い求めるよりも、日頃の業務で安定しているマシンの方が必要性を増してきたために、インストールすることにより予想だにしないトラブルが発生するかもしれないオンラインソフトを恐れて次第次第に疎遠になってしまった。
個人的にはWindowsよりもMacintoshの方がいじくり甲斐があって楽しかったが、OSをいじくると言うことは多大な労力を要し、PC初心者にとってはかなり敷居が高い。その意味でiPhoneやiPadに搭載されているiOSの誰にでも使いやすくて親しみやすいOSの方向性は正しいと思うが、いじくり回すことが好きなパワーユーザにとっては楽しさが欠けるのも事実だろう。その意味でいじくって楽しいがUbuntuに代表されるLinuxだが、このOSを触っていると古き良き時代のMacintosh OSを思い出してしまうのだ。
MacPeople"2011年4月号49頁で紹介された『マックを盛り上げた名作ソフトたち』
・GreatWorks
・Toast
・Norton Utilities
・コンフリクトキャッチャー
・RAM Doubler
・Speed Doubler
・B'sCrew
・Virtual PC
・SoundJam MP
・After Dark
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