やはりこれだけインターネットが普及してくると情報の速さでは、新聞雑誌テレビよりもネットの方が圧倒的に早く情報を入手することが出来る。なので、震災関連ニュース、特に福島原発情報を入手する時にはネット巡回して様々な記事を読むようにしているが、最近特に気になるのが、記事の構成の仕方だ。段落の始めを一文字字下げしているサイト、特に新聞社のサイトに多いが、これが非常に読みにくいのだ。
先頭文字の一文字字下げ、ローマ字・数字の全角、()の全角が文章全体を読みにくくしている悪しき事例だと個人的には思っているが、見やすさを優先するのならば段落ごとに一行開ければ済むこと。まして二行+二行+一行+二行の文章を全部先頭文字を字下げしている記事を見つけると、文章を書いている人間の見識を疑ってしまう。
果たして皆さんはどのように感じているのだろうかと思って、ちょっと探してみた。Google検索で「字下げ 読みにくい」で調べると、出てくる、出てくる。やはり同じように一文字字下げは読みにくいと感じている人は少なからずいるのだ。
●文頭の一字下げは必要か(4)
感性の問題と言ってしまえばそれまでかもしれないが、より美しく、より綺麗に見せたいと思うのならば、少なくともローマ字・数字の全角はあり得ないと思っている。形が正方形に近い漢字・ひらがな・カタカナだけの文章ならば、文字の一文字字下げはそれなりの意味があるのかもしれないが、日本語はそれ以外にも、()「」に代表される記号、ローマ字、数字等の様々な文字表記が組み合わさって文章が構成されている。これだけ混合表記されている言語が他にもあるのかどうかまでは知らないが、だからといって全ての文字を全角表記で文章を構成している人は、美しく見せたいという意識が欠落しているのだ。
最近良く読んでいる日経新聞電子版。新聞社固有の文字表記なのかも知れないが、4月14日(4は全角で10は半角)と同じ数字でも全角半角混合表記としており、さすがに先頭文字一文字字下げは読みにくいと思ったのか、先頭文字半角字下げとしている。が、文章によっては相も変わらずiPhoneではなく、iPhoneと英語全角表記だ。先頭文字半角字下げは、従来の一文字字下げ賛成派と否定派との折衷案のような気がしないでもないが、個人的には思い切りが悪いと思う。
配達される新聞紙のように一行の行を開けない組み方で、文字べた詰めならば、先頭文字一文字字下げも理解出来るが、webサイトの場合は一行の行を開ければ済むこと。美しく、読みやすい記事構成はどうあるべきなのかという観点から眺めれば、自ずと回答は出てくるはずだ。
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