一時期東京を離れて仕事をしたことはあったものの、だいぶ長い間住み続けていると地理についてもかなり詳しくなる。免許を取得したらすぐに車で移動するようになったが、最近は渋滞に巻き込まれそうな時間帯は電車で移動と、車と電車とを使い分けている。なので自慢ではないが、都内であれば地図もJR・地下鉄路線マップも不要なぐらいだ。車で移動するときも主要な建物名称や近場の施設名称を言ってもらえれば殆どが迷うこと無しに地図を見ないで行けるし、地下鉄の乗り換えもその多くが頭の中で組み立てることが出来る。
学生の頃には東西線・銀座線・丸の内線・日比谷線ぐらいまでは各路線の全駅名称を覚え込んでいたが、さすがに千代田線・有楽町線・半蔵門線・南北線等々が加わり、さらに都営地下鉄も加わってくるともう無理。が、それでも大手町を筆頭に乗り換えポイントだけを抑えていれば、新線増加となってもさほど困ることはなかった。
そして特に念入りに調べていたのが、雨の中いかに目的地まで濡れないで地下通路を活用して行くことが出来るか?車で移動しているときには別に雨を気にする必要は無いのだが、電車で移動するときに雨が降っていると、誰しもが目的地までなるべく地下通路を活用したくなるもの。都心繁華街、東京駅を筆頭に、銀座・渋谷・表参道・新宿・池袋などはしょっちゅう歩くだけに、地下街及び地下通路の出入り口は殆ど暗記している。なので、日経新聞に掲載された『東京ふしぎ探検隊・日本一長い地下通路、歩いてみたら』の記事はとても面白かった。
『網の目のように張り巡らされた都会の地下通路や地下街。雨の日や寒い日に助かる半面、場所によっては巨大な迷路のようになっており、迷うこともある。では、地上に出ずに地下だけでどこまで行けるのだろうか。全国で最も長い距離を歩ける地下通路を探し、歩いてみた』
最初読んだときには東京駅周辺か新宿駅界隈のどちらかだろうと思ったが、意外や意外、大手町JAビルから東銀座まで地上に出ること無しに行き来することが出来るとは夢にも思わなかった。地図のJAビルから東京駅グラントウキョウサウスタワーまでは簡単に想像することが出来たが、京葉線地下ホーム→東京国際フォーラム→JR有楽町→有楽町イトシアの箇所だけが分からなかった。特に京葉線は幕張に行くときには必ず利用しているだけに、国際フォーラムまで抜けることが出来るとしたら完全な見落としだが、やはり上には上が居るものだ。
京葉線を利用するたびに誰しもが思うのは、なぜこんなに他路線から改札口が離れているのかという疑問だろうが、記事によると
その名も「成田新幹線」。旧国鉄時代、1970年代に持ち上がった構想で、成田空港から東京駅までを30分ほどで結ぶ予定だった。一部区間は認可を受けて実際に工事まで進んだが、沿線住民の反対で事業は凍結。JR発足を前に、計画は幻となった。この「成田新幹線」の東京駅予定地こそが、現在の京葉線東京駅だ。目の前にある東京国際フォーラムは、かつて東京都庁があった場所でもある。京葉線の改札が遠くにある背景には、こうした歴史的経緯があったのだ。
それにしてもJAビルから東銀座までの4050mはかなりある。機会があったら実験してみたいが、おおよそ1時間30分かかるらしい。
(追記)
いまカウンターを見ていたら100万を超えていた。個人的に得意なPC関連専門ブログにしていたら、もっと楽に到達出来た数字で、今頃は数百万アクセスは行っていると思う。数字にはさほど興味がないが、多くの人が題材として取り上げない話題で100万アクセスに到達したことは少々自慢したい。