AdobeCSのアップグレード対象が「直近1バージョン前までに」が決まりだとすると、誰しもが考えるのが発売直前CS5.5購入→CS6への無料アップグレードだが、果たして現在の価格はどうなっているのか?Creative Suite5.5は2011年5月20日に日本発売となっているので、CS6は普通に考えれば2012年4月から5月にかけて発売される可能性が高い。ちなみに過去のCSシリーズの発売日を見ても分かるように、基本は春と秋に発売されている。
●Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium Macintosh版 アップグレード版「A」(CS4からのアップグレード)
●Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard Macintosh版 アップグレード版「A」(CS4からのアップグレード)
Design Premiumが72,629円、Design Standardが58,876円となっており、個人的にはアップグレード価格とは言いながらもかなり割高に感じる。Design Standardでせめて3万円を切る価格を提示してくれれば納得する利用者も多いと思うのだが、毎年毎年アップグレード価格として6万円は正直ぼったくりだろう。
バージョンアップのたびに新機能が加わるのはもちろん歓迎するが、その新機能が必要であるという利用者は一体どれぐらい居るのだろう。現実問題として新機能が搭載されても我々の業界では最終出力形態であるインクジェットマシンでその機能が画面通りに出力されるケースよりもトラブルの元となるケースの方が多く、要するに実験してみないと使えないのだ。で、思い描いた通りに出力されないということが分かると二度とその機能は使用しなくなる。
やはり価格を下げる意味でも機能を限定したライトバージョンと、今まで通りのフルスペックバージョンの二種類が必要な気がする。PhotoshopとIllustratorの全機能を自在に使いこなせる人は果たしてどれぐらい居るのかは分からないが、CSライトバージョンの発売を切に望みたい。
と、考えていたらアドビのこと、ひょっとしたらいきなり『発売直前CS5.5購入→CS6への無料アップグレード』そのものが廃止となる可能性もなくはないわけだ。まだ来年の春のことなのでアドビの方針が分からないが、春先になれば上記のアップグレード価格は必然的に上昇する。かといってアップグレード権利を担保するために、いまCS5.5を購入するのもなぁ・・・と実に悩ましい問題だ。
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