殆どの人が携帯電話やスマートフォンに代表されるモバイル機器を持ち歩いており、身の回りの必要情報が全てこのモバイル機器に凝縮されているとなると、対照的にその大きさが目立つのが新聞記事。2011年02月27日に『新聞が大きくて読みにくい』を書いたが、以前だったら情報入手の必要手段として電車内では新聞を広げて読む人は数多く見られたのに、昨今では新聞を読んでいる人を見かけるのが珍しいぐらいになってきた。
モバイル機器の浸透により生活様式が様変わりしていることを端的に示している事例だと思っているが、新しいiPadが発売されたことにより一番期待していたのが、この新聞記事をまるごとiPadに詰め込んで閲覧することが出来るかもしれないということだった。
早速日経新聞電子版のアプリをインストールして確認してみると、iPadの画面に新聞1頁がそのまま縮小されて再現されているのだが、見るとRetinaディスプレイのお陰か、一文字一文字がまさにくっきりと、きちんと表現されおり、技術の進化を如実に感じ取ることが出来る。もちろんこんなに小さい文字では読む気がしないのだが、とはいいながらもこれだけの小さな文字でも表現出来るとは驚きだ。
新聞の頁めくりもiPadの左右両端部をクリックするだけ。ワンタッチで頁めくり、その1面に表示されている記事内容を即座に確認、読みたい記事をもう一度クリックするだけで拡大表示されるので、従来の紙の新聞よりも遥かに手間ひまが少ない。紙の新聞だと左上から右下まで視線を移動して内容確認、読みたい記事を見つけたらそこで新聞を折り畳んで読み始めるという動作が必要になってくるが、これがかなり軽減されるのだ。
しかもRetinaディスプレイの綺麗で美しい画面のために、紙の新聞を読むよりも遥かに文字そのものが読みやすい。文字の拡大縮小も自由自在となると、紙の新聞を選択する必要性を全く感じなくなってきたが、アップル公式サイトによると『新しいiPad、300万台を突破』しており、驚異的な速度で売れ続けているらしい。
今年は日本においてタブレット型PCが爆発的に売れるのかどうかは分からないが、わずか2タッチで自分の読みたい記事を簡単に見つけられる簡便さ、拡大縮小が自由自在、そして一週間分の新聞が常にiPadに保管されることの利便性を味わってしまうと、紙の新聞を購読する意味がなくなってくる。
これであとはEvernoteプラグイン、保存しておきたい新聞記事を見つけたらワンクリックするだけで自動的にEvernoteにアップしてくれるプラグインがあれば申し分なし。日経新聞電子版は100件までしか記事保存してくれないのでお世辞にも使い勝手がいいとは言えないのだ。それとももうすでにそのようなプラグインがどこかにあるのだろうか?後でちょっと調べてみることにしよう。
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