その昔シャープのザウルスを使用していたときのこと。手書き認識文字の精度の高さに驚いたことがある。モバイル端末機器に手書き認識機能が搭載され始めた当初は正直あまり使いものにならなかったのだが、これでようやく実用レベルに到達したのかなと小躍りしたものだ。
パソコンを使い始めるとどうしてもキーボード入力作業に頼ってしまい、書くよりも入力する方が圧倒的に速い。ということは必然的に漢字を書かなくなる、漢字を忘れてしまう、やっぱりたまには手書き入力をした方がいいかなと思うのだが、手書き文字認識率が低いとどうしても使う気にならないのだ。
その点ザウルスは使い勝手が良く、これから各種端末にこの機能が搭載されるのだろうと思っていたら、その後の展開を見ているとどうも芳しくない。やっぱり手書き認識機能はみんなに支持されないのかもと、いつしか忘却の彼方へとなってしまった。
そういえば今現在流行のスマートフォンでも手書き認識文字を全面に押し出した製品は殆どないなと思っていたら、ついにGALAXY Note SC-05Dが登場した。実物は手にしていないので写真から判断するとかなり大きい。この大きさが実用に耐えうるかはどうかは店頭で実際に触ってみればいいだけなのだが、問題は価格。
●「GALAXY Note SC-05D」発売、実質負担額は約1万8500円
他の記事を探せばいいのだろうが、これを見ても実際毎月いくら払えばいいのかがよく分からないのだ。それぐらいは基本知識として事前に吸収しておかなければならないのかもしれないが、こと携帯電話やスマートフォンの料金プランだけは作る側の意図せぬ悪意を如実に感じてしまう。なかにはユーザを混乱させるために作っているのではと疑いたくなる料金プランがあるが、どう考えてもこのGALAXY Note SC-05Dをメインの携帯電話で、これ1本で済ませるという人はまず居ないだろう。
2台目の補助端末として使用する人が殆どのような気がするが、となるとすでにメイン端末でパケット定額プランに入っているはずなのだ。個人的には費用を抑えるためにも無線LANモデルで充分だが、ドコモの公式サイトを見る限り、3G回線端末だけを販売する模様だ。必然的にパケット定額サービスに加入せざるを得なくなるが、果たしてその費用はいくらかかるのだろう。このたぐいの製品を購入するときには自己責任で事前に調べることが必要なのは分かるが、もう少し分かりやすい料金プランを掲載するようにして欲しいものだ。