江戸、明治の風情を感じさせる街並みは関連記事に掲載しているが、ネットを見ていたら川越もその一つであることに気がついた。公式サイト『川越に散策に行こう!!』によると『NHK朝の連続テレビ小説の舞台にもなり、近年、年間約600万人を超える人が川越を訪れている』とのこと。ゴールデンウィークに散策を兼ねて訪れるには都内からだとほどよい距離。ということで早速訪れてみた。
確かに江戸情緒をほのかに感じさせる街並みは美しく見ているだけでため息が出るほどだが、絶好の行楽日和とあって片側一車線道路の両側は常に歩行者がひっきりなしに行き交う賑わい。写真撮影どころではなく、通行車両の多い幹線道路を走る車に注意を払いながらも、歩行者の途絶える瞬間を狙ってシャッターを押すという、まさに難行そのものだったが、ふと見るともち亀屋の入り口左側が、奥に突き抜けているのにが気が付いた。
写真3,4,5,6枚がその奥に入り込んで前面道路に向かって撮影した写真だが、見上げた二階の格子窓とその内側に設けられた手摺りが実に味わい深い。そういえば一昔前の佐原あたりにあった和風旅館はみんなこのような造りをしていた記憶があるが、まさにこれぞ古き良き時代を感じさせる日本の家そのもの。思わず小膝を叩きたくなるぐらいに懐かしさを感じてしまったが、足元をよく見るとこれまた摩訶不思議、なにやらレールが二本走っている。
隣で立ち話をしている人達の会話が何気に耳に飛び込んできたが、実はこれはトロッコが走った跡らしい。街を彩る一つ一つのアイテムになにやら秘密が隠されていそうで、改めて小江戸情緒豊かな川越という街の魅力に取り付かれてしまった。
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