東芝の公式サイトによると、第一展望台までは高速エレベータで約50秒。350mを50秒ということは秒速7mの速さとなるが、乗車した感じでは1秒間に7mも移動しているなんて感じることが出来ないほどに室内は穏やかだ。世界最高水準の高速エレベータとの宣伝文句に偽りのないことを感じることが出来る瞬間だが、実はこの高速エレベータ、見所はその静けさもさることながら、内側の壁面に施された各種の伝統工芸模様も素晴らしいのだ。
エレベータに乗車すれば1分も経たないうちに、地上350mの展望台に到着するのだが、それだけではゆとりや味わいが少なく、風情に乏しいと考えたのだろう。いきなり決勝戦では盛り上がりが欠けるのと同様にやっぱり前座は必要だ。従って展望台に上がるまでに、いかにその気にさせるのかが勝負となるが、その意味で随所に工夫が見られるのだ。エレベータに乗るまでの空間はディズニーランドを参考にしたのかもと推測したが、乗車するとエレベータ内部は真っ暗となり、四方の壁に埋め込まれた工芸模様が光り出したのはお見事の一言。
そしてこの内部の模様は各エレベータごとに異なっているらしく、到着したばかりの他のエレベータを覗いてみるとまた違った味わいが感じられる。スタッフの方に聞くと別なエレベータに乗りたければ素通りしても構わないのとのこと。エレベータを乗り比べてみるのも面白いかもしれない。
なお過去に掲載したスカイツリーの情報は
こちらから。
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