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テーマ:サッカーあれこれ(20141)
カテゴリ:┣ ★サッカーについて★
EURO2012は様々なゴールシーンがあったが、一番印象に残っているのはピルロのチップキック。チャンピオンズリーグに続く欧州サッカー最高峰の舞台であるEUROの準々決勝で、まさかチップキックをやるとは誰もが思わなかったはずだ。
生きるか死ぬかの瀬戸際で、準決勝進出がかかった大事なPK戦。しかもモントリーヴォが外しているために、イタリアは2対1で圧倒的に不利な局面だ。ピルロ以外の全ての選手は渾身の力を振り絞ってボールを蹴り出しているにも関わらず、第三番手として登場したピルロはあっと拍子抜けしてしまうチップキック。もし外したならば、イタリアのマスコミから終身叩かれるんじゃないのと要らぬ心配をしてしまうほどだったが、肝心の当人のコメントは至って冷静そのものなので、ビックリした。 ●超絶PKで流れを変えたピルロ「あのように蹴る方が簡単だった」/ユーロ2012 ピルロはPKの場面を振り返り、「GKはとても気合いが入っているように見えたから、あのように蹴ろうと思った。あのように蹴る方が、ゴールは簡単だった」とコメントしている。 シャビ・イニエスタのようなスピード感は殆ど感じられないものの、サッカー選手として最も必要な針の穴を通す技術は天下一品。イタリアがワールドカップ2006を制覇したのも、ピルロの卓越したパスセンスに依るところが大きいのだ。決勝戦、力量は五分と五分。一面だけを見るとシャビ対ピルロの見方も出来ようが、準決勝ではそのシャビのパフォーマンスが悪すぎたのが気がかりだ。 パオロ・マルディーニはかつてこう言っている。強国同志ががっぷり四つに組んだとき、勝敗を決するのはどちらがより生きたいと思っているかだと。だとすれば実際にフタを開けてみないとその予想は難しいが、イタリアには規格外の人間が一人だけいる。エジムンド同様に社会規範何のその。ひょっとしたらEURO決勝戦で戦うという重圧を発憤材料に転化する術をすでに身につけているかもしれないのだ。レッドカード・PK戦で優勝の行方が左右されないことを切に望みたい。 関連記事 ●2012年06月30日 EURO2012-ドイツ戦で見せたイタリアの選手の機能美 ●2012年06月24日 EURO2012-スペイン対フランスを見た感想 ●2012年06月17日 EURO2012-ボールを芯でとらえることの難しさ ●2012年06月16日 EURO2012-フランス対ウクライナを見て ●2012年06月10日 EURO2012-オランダ対デンマークを見た感想 ●2012年06月09日 いよいよEURO2012が始まった ●2012年06月03日 EURO2012のグループリーグ展開予想 ●2012年06月02日 EURO2012が6月8日に開幕 ●2012年05月27日 チェフ1/64の確率とCL優勝を決めたドログバの一撃 ●2012年05月20日 マンチェスターUで香川選手は活躍できるのかどうか? ●2011年12月18日 クラブワールドカップ決勝戦を前にして ●2011年12月11日 バルセロナの哲学を語るシャビとイニエスタ ●2011年12月04日 EURO2012の抽選結果が面白い ●2011年05月01日 レアル・マドリー対バルセロナ試合後の喧騒 ●2011年02月20日 CL BEST16 1st アーセナルvsバルセロナを見て ●2011年01月22日 ロナウジーニョ移籍について思うこと ●2010年12月05日 クラシコ・バルセロナ対レアルマドリード戦を見て ●2010年11月07日 何でいつもそこにいるんだ?インザーギ! ●2010年10月03日 反逆のFWイブラヒモビッチ、大いに吠える ●2010年10月02日 質の向上を求めたいサッカー新聞記事 ●2010年09月18日 南アフリカワールドカップのFIFA報告書
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Last updated
2012年07月01日 11時24分40秒
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