いつなんどき再び大規模停電が発生してもおかしくはないし、やはりそれに対する備えは必要ということで、産経新聞を読んでいたら公衆電話の見極め方が掲載されていた。さすがにこれだけ携帯電話が普及してくると、公衆電話を利用することは全くなくなったが、2011年3月11日の首都圏の混乱を身をもって体験すると携帯電話はほとんど役に立たないことを知っている。いざというときには公衆電話が役立つことがあるかもしれないので備忘録として掲載したいが、公衆電話にもアナログ式とデジタル式の二種類があることは理解しておきたい。
●計画停電で"通信危機"公衆電話にも死角あり
2012.8.13 21:28
計画停電により、家庭の電話の多くが使用不能になる問題が浮上している。電源が必要なインターネットの光回線などを使った「IP電話」や、ファクス兼用電話は、停電中に使用できないためだ。携帯電話も特定の建物や地下では通話できない可能性がある。救急や消防、警察などの緊急通話に支障が出る懸念もあり、NTT西日本は停電時も通話可能な公衆電話の周知に乗り出した。
■頼みは公衆電話
NTT西のIP電話サービス「ひかり電話」は、契約数が約660万件に上るが、ターミナルアダプターなど、接続に必要な装置が停電時には作動しない。同様に電源が必要な家庭用電話機の多くも、通話ができなくなる。急病や火災などの緊急通話も携帯電話か最寄りの公衆電話からとなるが、これまで公衆電話の設置場所は公開されていなかった。
このためNTT西は、約12万1千台ある公衆電話の位置を、パソコンやスマートフォン(高機能携帯電話)で地域ごとに検索できる無料サービスを開始した。同社は「計画停電時に110番や119番が利用できない可能性がある、という危機感を持つ人はまだ少ない」と懸念を強める。
ただ、公衆電話にはアナログ式とデジタル式の2種類があり、デジタル式は内蔵されたバッテリーが切れると使用できなくなる。アナログ式は液晶モニターのない緑色、デジタル式は液晶モニターがついた緑色か灰色の電話で、同社はホームページなどで見分け方などの周知を急いでいる。
■万全ではない携帯
一方、充電地で作動する携帯電話は昨年、東京電力管内で実施された計画停電時も大きな障害はなく、NTTドコモなど通信各社は強い自信を示す。
NTTドコモは全国1800の基地局に24時間分の蓄電池を設置するなどの対策を実施。KDDIも基地局に3時間分の蓄電池を設置したほか、一部の基地局に自家発電装置も新設し、「念を入れた対策で抜け落ちはない」と強調する。
ただ、携帯も万全ではない。ビルや地下に設置された小型の基地局は、蓄電池や自家発電装置などの対策が施されていないケースもあり、内蔵バッテリーが切れると、局所的に通話できないエリアが生じる恐れがある。大手メーカー関係者は「計画停電中に、通信機器が絶対安全と信じ込むのは危険」と警戒を呼びかけている。
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