2011年03月01日に掲載した
『ついにつながった東京ゲートブリッジ』
このブログでも何度か特集した東京ゲートブリッジだが、たまたま読んでいた日経新聞に珍しい角度から撮影した写真が掲載されていた。篠山紀信さんが建設現場に挑むと題されたその写真は、そのあまりの巨大さに思わず目を見張ってしまうが、6000tonとは一体どれぐらいの重さなのだろう。それを吊り上げるためのクレーンも前代未聞の大きさ。普段目にせぬ光景だけに記録に残しておきたい。
恐竜橋で見たマジック 「6000トン」が生む驚きのシーン
写真の様々な表現手法を生み出し、時代を代表する人物を撮り続けてきた写真家・篠山紀信氏。この巨匠が、巨大建設現場という未知の対象に向き合った。今回の現場は、その特異な形状から恐竜橋とも呼ばれている、「東京ゲートブリッジ」である。部材で三角形を構成し、それを基本単位として組み立てるトラス構造を採用しており、橋を支える「側径間トラス桁」の架設の様子を撮影した。当日は、早朝6時過ぎから東京都江東区の若洲海浜公園で撮影を開始。その後、小型船に乗って橋の架設現場に接近し、間近から架設の状況を余すことなく撮った。巨大なトラス桁を架設位置にピタリと収める“マジック"に篠山氏は驚嘆する。
この橋は不思議な形をしている。
二頭の恐竜が向かい合っているように見えることから、恐竜橋とも呼ばれているらしい。
近くに羽田空港があり、上空制限があって、高い塔を持つ形式にはできない。おまけに橋がまたぐ航路は大型船が通るので、桁下の高さを確保する必要があり、こんな特徴的な形になった。橋の長さは、両岸のアプローチ部を含めると2.6km。海をまたぐ部分の長さは約760mで、今日架設する部分の長さは230m。
約6000t(トン)のトラス桁を陸上でつくり、日本最大級の大型クレーン3基で海上を運び、いよいよ既に完成しているコンクリート橋脚に据え付ける。 |
Bingで大空から眺める東京ゲートブリッジ