ロンドンの地図を見ていたら、そういえばシャーロック・ホームズの居住場所はロンドンはベーカー街221番地Bであることを思い出した。もちろん実在ではなく架空の住居表示になっているのだが、そのあたりを
Wikipediaは次のように解説している。
ホームズが活躍していた時代にはベーカー街の東側が1から42まで、西側が44から85まで(43は欠番)となっていて、221Bは存在しない住所だった。後にベーカー街に含まれる北のヨークプレイスは1-40、さらに北のアッパー・ベーカー街も1-54であり、221Bはどこにもなかった。
ワトスンが存在しない住所をホームズの部屋として公表したのは、実際の位置を偽装する目的であると考えられたため、本来の場所を突き止めようとする試みがシャーロキアンによって行なわれている。作中には2階の下宿へ昇るための階段が17段だった(「ボヘミアの醜聞」)こと、向かいに空き家があった(「空き家の冒険」)ことなどの手がかりが示されているものの、現在の住所で19説・21説・27説・31説・49説・59-63説・59-67A説・109説・111説・119説・221説などが乱立し、決定的な説はない。ドイルがベーカー街を訪れたことは一度もなかったという説もある。 |
さてそのベーカー街を歩いていたら、やっぱりこれがシャーロック・ホームズだろうと思われる銅像を発見した。鹿追帽にインバネスコート、そしてキャラバッシュパイプとくればホームズご愛用の三点セットそのもの。さすがに銅像紹介プレートまではGoogleマップストリートビューで見つけることは出来なかったが、他のサイトを丹念に巡回すればそれらしいものが見つかるのだろう。そしてその銅像のすぐ近くで見たのが、本日掲載した全面ガラス張りファサードが特徴的な建物。中央部分が大きく凹み、三角形の入り口を構成しているのが印象的だが、1887年から1927年にかけて活躍したシャーロック・ホームズの明晰な頭脳をもってしても、200年後に全面ガラス張りの建物入り口が出来上がるとは夢にも思わなかったに違いない。
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