先日Google Playを覗いたら、期間限定で『新明解国語辞典』が1000円で販売されていた。前々から辞書が欲しかったこともあり、速攻で購入手続きを済ませたが、それにしてもこれはかなりのバーゲンプライスだ。試しにアマゾンで正規販売価格を調べると、3150円。紙の用紙代、さらには印刷代が一体いくらするのかは知らないが、約66％引きならば本当にお買い得だと思う。

最近は同一書籍で紙の書籍と電子書籍とが選択出来る場合には、必ず電子書籍を選択するようにしている。その理由はかさばらないこと、そして金額が多少安いことに尽きるが、これからはそのようなユーザが加速度的に増えていくのだろう。とはいえ販売価格を眺めていると、冒頭で紹介したようなバーゲンプライスを積極的に行っているのはアマゾンやグーグルなどのごくごく一部のような気がする。

もちろん全ての電子書籍サービスを利用しているわけではないが、米国IT企業以外の、日本の企業で、あっと驚くようなバーゲンプライスで販売しているようなところはあまり聞かないのだ。そしてさらに言えば10年、20年以上前に購入した書籍でもう一度読み返してみたい書籍は山ほどあるのだが、それらの書籍が積極的に電子書籍として販売されているかというとそうでもない。

あくまでも個人的な印象だが、電子書籍サービスに関して言えば日本の出版会社はやや及び腰。アマゾンやグーグルに背中を押されるようにして渋々という印象がぬぐえない気がする。既得権益を守り抜きたいのか、あるいは様子見の姿勢を貫きたいのかは分からないが、もう少し積極的にサービスを展開するような姿勢を見せて欲しいものだ。

iTunes以降の音楽サービスを見ていると、1曲販売・アルバム全曲販売、さらには月額課金など様々なサービスを拡充しているが、いずれ電子書籍も同じような道を辿るのだろう。月額課金の読み放題、あるいは5冊セット、10冊セットならば廉価販売などの切り口はいくらでもあるように思える。他社の後追いではなく、あくまでの新しい切り口の電子書籍サービスが登場することを切に望みたいものだ。

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