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わが子のための家づくり考察

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2005年08月10日
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カテゴリ:趣旨
今日は、他の現場の棟上げ(上棟式)があったので、この現場はあまり進みませんでした。

・・・で、今日はこのプロジェクトの思想を記します。

このプロジェクトの原点は、「医者」と「薬剤師」です。
ある意味、面白いきっかけではありましたが、医者と薬剤師が「医療の立場から人間の棲みかを作りたい」というのがきっかけでした。
なので、本当の発起人は私ではなく、TOPページにある医者の「池田」と薬剤師の「小松」です。
これが5年前の話です。

3年ほど前に障害者の「木島」がメンバーに加わりました。
毎月ミーティングを重ねるごとにメンバーが増えていき、2年前には10人ほどに増えました。

このプロジェクトの住宅の基本理念には、私の好きな建築家の「中村好文」さんと「吉田桂二」の思想があります。
これらに、上記医者の「思い」を融合させたのが、当プロジェクトであり、この具現化に建築家の井田先生のお力添えを頂きました。

そして「医療関係者から見た、人間にとって住み易い環境を如何に達成するか」を目標にしてきました。

なので、当初は、医者が発起人であり、障害者の意見も入って、福祉住宅というコンセプトでありましたが、途中から「障害者が住み易いということは健常者も問題なく住める訳であるから、別に障害者とか高齢者とかにこだわるのはやめよう!」となりました。
そして、「障害者も健常者も住み易い家とは何か?」を追求することとなりました。

だから、我々の開発した住宅には、もともと専門家集団ではなかったので、通常の住宅とはかなり発想が違います。
たとえば、
部屋の小部屋化を無くす為に廊下を無くしたりとか、
合板を使わずにせめて躯体構造だけでも完全無公害を目指したりとか、
家相を気にする人のために家相の変な息がかからない間取りにしたりとか、
玄関の高さをあえて車椅子と同じ高さにしたりとか、
改造し易いように壁耐力を外壁だけで持たせたりとか、
親の視点からだけで(子育て重視の)間取りを決めたりとか、
住宅の病院化を無くす為に過度のバリアフリーをあえてやめたりとか、
家の一番奥に階段を持ってきたりとか、
この5年のミーティングの具体例を挙げだしたらキリがありません。

・・・が、面白いことに上記は今回のモデルハウスで全て採用しています(勿論他にもたくさんあります)。

しかし、今回の家は、これまで議論してきた中で具現化した集大成ではありますが、完成形ではありません。

ゆえに、これからも改良できるところは改良を重ねて、より完成形を目指していきたいと思います。






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最終更新日  2005年08月11日 20時16分34秒
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