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カテゴリ:手抜き工事の実態
お盆休みの真っ只中です。
現場は勿論お休みなので、先日予告していた「手抜き工事の実態」を経験に基づいて書いていきます。 今回は「間柱」です。 私は戸建住宅のリフォームをすることも多いのですが、間柱の手抜き工事はいつも見受けられます。 壁を解体していつも愕然としてしまいます。 真壁(壁の仕上げが柱面より後退した柱の見える壁)の場合は、壁下地には「貫」といって、柱と柱を横に繋いで梯子のような形に横に組んで補強をします。 この場合、貫を固定する為に楔を打ち込みます。 しかし、この方法は手間と時間が掛かるため、あまり見受けられなくなりました。 最近は大壁(壁の仕上げ材が柱面の外側に施され、柱が見えない壁)が一般的ですが、「間柱」という柱より細い木を、柱と並行に450mmピッチで建てることが多いです。 当然の事ながら、丁寧な仕事としては、土台と梁にホゾ穴を掘り、間柱のホゾをはめ込んで釘で留めます。 また、そうすることによって外れにくくなります。 しかし、この方法では手間が掛かるせいか、実際にはもっと簡単な方法で留めてあります。 間柱を必要な長さで切りそのままビスで留めてあります。 これだけでもヒドイのに、もっとヒドイ場合には1cmほど短い時があります。 それを無理やり長いビスで留めてあります。 下穴を開けずにいきなりビスをもみこんであるので、材も割れていることが多いです。 大壁の場合は、最終的にプラスターボードなどで覆うので、下地は見えないからこういう手抜きを行うのかもしれませんが、とてもプロの行う仕事とは思えません。 そして、こういった施工をしてある壁の中には、十中八九「胴縁」がありません。 勿論、こういう壁では、ちょっとした衝撃に対してもすぐに穴が開くし、耐震性に関してもちょー問題ありです。 壁に関してはもっと色々ありますが(例えば壁に使うプラスターボードを薄い9mmが使ってあるとか、断熱材がきちんと入っていないとか)、また別の機会に。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月15日 21時02分24秒
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