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わが子のための家づくり考察

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2005年09月04日
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カテゴリ:趣旨
今日は「木材の腐り」と「国産材」についてコメントします。

当プロジェクトは国産材を使用します。
そして、それには2つの理由があります。

一つは、日本の高温多湿の風土には、日本で育った木材の方が建築に適しているからです。
つまり、木材というのはあくまでその土地に生えているものを使ったほうが、そこの気候になじむし長持ちするということです。

よくローコストハウスで裁判になっているのが、やはり住宅の腐りです。
見た目は分かりませんが、いざ屋根裏に上がると湿度で材が腐っていたという話が山ほどあります。

そして、この「木材の腐り」ですが、最近たまたま記事を見つけました(写真参照)。
「150年もつといいながら、11年で腐ってしまった」という記事が載っています。

一番多いのが写真のような土台の腐りです。
次に屋根裏です。

勿論、日本の木材が腐らないと言っている訳ではありません。
しかし、古い日本の伝統建築を見る限り、メンテ次第で長持ちすることは証明できています。
その伝統工法を温故知新で現代建築の具現化を図ったのが当プロジェクトなのです。

そして、もう一つの理由は、日本の山の再生の為です。
戦後の植樹政策で、日本の山には杉・桧のような針葉樹だらけとなりました。
葉が散って実がなるような広葉樹は激減しました。
なので、山の野生動物は餌が無くなって村の田畑を荒らしたりするようになりました。
つまり、山の生態系を壊したのです。

政策面からは国内復興の為ですが、この政策が裏目に出ました。

とっくに切りどきなのに、切られることなく荒れ放題の山がたくさんあります。
てか、日本の山の半分以上がこのような状況です。
これは輸入材の下落により、国産材は値段が合わなくなったから荒れ放題となったのです。
山の手入れをしても、そのコスト分が全く回収できなくなりました。

現在、値段が付かない日本の山がたくさんあります。
つまり、買い手が居ないから相場自体が無いのです。

そして、当プロジェクトではこの日本の山の木材を切って里山の再生を促そうと考えています。
日本の山の木材を利用することで、その後に広葉樹を含めた植樹を推し進めるのです。
そうすることで、山の生態系も戻り、スギ花粉症問題も減ると確信しています。

以上の様な理由で、当プロジェクトは地元の木材にこだわり伐採し、日本の里山の再生に寄与できればと考えています。
これこそ、環境を守りながら人間の豊かな生活も維持していく理想形ではないでしょうか?

追伸:ま、儲け主義でなく、たまにこんな取り組みがあってもいいでしょ!
   けど、意外に相場近くの坪単価で販売できそうです!





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最終更新日  2005年09月04日 14時50分16秒
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