今年最初の週末関西でした!
いつもの様にフェリーの船旅を楽しみました♪
さあ、寸暇を惜しんで勉強勉強!
さて、今回は江坂のホテルの会議室を貸切っての打合せでした。
日本の幼稚園事情に関しての話し合いで、ハード面とソフト面からの具体案を出し合いました。
その中で、たまたま『食育』の話が出て、如何にして子供達に「安心・安全」なものを提供していくかの話題が出た時、今年の正月の同窓会を思い出しました。
その同窓会の際に、いつもは出席しないS氏が居ました。
S氏は農業を継いだ農家で、基本的におとなしい目立たない人でした。
しかし、今回は妙に明るかった。
酒の勢いもあるかもしれないが、S氏がはしゃぐので大勢がS氏の元に集まってきた。
それで、私もその輪に加わり質問をした。
「珍しかね!何か良いことあったとや?」
「いや実はね。・・・。」
S氏の話によれば、5年前から『無農薬・有機農法』で米の栽培を始めたが、昨年は年を待たずに全部完売したという。
そして、かなり儲かったということであった。
5年前までは農協に一俵(60kg)13000円で売っていたが、今は農協を通さずに知合いの物流ルートで25000円で売うことができるようになったという。
ここ近年、農協から買わされた新型の耕運機や稲刈機や農薬・化学肥料の借金で首が回らなくなりつつあったので、一念発起して農協と決別し、『無農薬・有機農法』に切り替えたのだという。
ところが、最初の年は自分の田んぼにだけ害虫が集まりあまりうまくいかなかったらしいが、数年前より回りの田んぼの農家も仲間に加わり漸くうまく行き出したのだという。
しかし、私はS氏の田んぼが国道沿いのホコリだらけの場所にあるのを知っているので、意地悪ではなく正直な気持ちをぶつけてみた。
「そりゃあ、大変やったかも知れんバッテン、おまえの田んぼは国道沿いでダンプだらけやし粉塵もスゴイし、近くに産廃処分場もあるやないか!」
「何ば言いたいとや?」
「無農薬とか言うたっちゃ、おまえの米は『安全』じゃなかろうもん!」
「よかよか!そげんと分からんけん!(いいってことよ!そんなの消費者には分かんないから!)」
旧友のS氏には悪いが、この実態は巷の「偽装」と同じではないか!
確かにやっていることは『無農薬・有機農法』ではあるが、安全ではない。
意識の高い消費者がこの様な高い米を選ぶのは、「安全」を買うためだ。
その「安全」が保証されない米を「安全」だと平気で売るのは、「偽装」と何ら変わりはない!
ついでのことではあるが、日本の田んぼはカドミウム汚染で酷い状況らしい。
原因は電池が大量に投棄(埋設など)されたことで電池体腐食に伴う汚染が水と大気で拡散し、今では日本全国カドミウムが検出されるということである。
それが日本では、世界各国の自主規制値の10倍以上の値が検出されるというから世も末である。
「日本では本当に『安心・安全』な食物はあるのだろうか?トホホ・・・。」と考え込む昨日今日でありました。
S氏の様な「安全」では無い『無農薬・有機農法』の米が、全国でもたくさんあるんだろうな(泣)!
ま、最低でもやって欲しいことは「田んぼの住所の表示」ですかね。
これさえ分かれば、グーグルの地図で近くの環境ぐらいは分かりますもんね・・・。
・・・ということで、妻の実家に帰っている『凛果』です。
リビングのソファから飛び降りるのを覚えたみたいです。
「きゃ~!」と叫んで飛ぶのだそうだ。
「きゃ~」と叫んでいます!
父ちゃんも高いところから飛び降りるのは好きやったけど、ケガすんなよ~!