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カテゴリ:物語
目が覚めると 見知らぬ部屋だった。
(ここはどこだろう) カーテンから薄日がもれていた。 目覚まし時計が見えた。8時かぁ。 枕元にお盆があって コップと水が入ったピッチャーが置かれていた。 手拭きとともに。 間もなく ふすまが開いた。 ・・・・・ 見知らぬ女性が現れる。 「起きた?大丈夫?」 (えっ?) その女性が誰なのか すぐに分かった。 新橋駅近くにあるカラオケスナックのママ。 その店には仕事帰り たまに寄っていた。 スッピンの顔。 普段見慣れた感じと違って とても新鮮に映った。 (なぜ ここに こうして・・・) ・・・・・ 「どうして 僕は ここにいるんですか?」 「覚えていないの?」 「はい・・・」 「楽しかったわよ。だいぶ酔っちゃってて。」 (一人でお店に寄ったことは覚えていた) 「ここ もしかして ママの家ですか?」 「そう。間もなく引っ越す予定だけど・・・」 「誰かと住んでいるんですか?」 「今は 一人よ。朝食作ったから 食べてって。」 「いいんですか?僕何かまずいことしちゃいましたか?」 「何もないわよ。でも・・・いろいろ話は聞いたわよ。」 (何を話したのだろう?) ・・・・・ テーブルには 焼き魚 サラダ 海苔 味噌汁・・・ お酒がまだ体に残っているようだったのだが 美味しく味わうことが出来た。 不思議な時間だった。 (これから どうなるんだろう) ・・・・・ ・・・・・ カラオケスナックでは ママから よく 「「ラヴ・イズ・オーヴァー」歌って・・・」 とリクエストされていた。 (この歌に どんな想いがあったのだろう) 感謝 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月12日 21時29分29秒
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