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カテゴリ:物語
ある日の夜。
入ったことのない食事処。 彼女からの誘いだった。 個室。広い空間。 大きなテーブル。 二人は向かい合って 座っていた。 (久々に会う感じだった) 料理は 美味しかった (と思う)。 でも何となく よそよそしい 雰囲気。 会話が いつもとは 違って感じられた。 (何だろう この感じ) ・・・ 「あのね。怒らないで聞いてね。 許してくれないかもしれない けど。 灰皿をぶつけられるかもしれない けど。」 「なに?」 「わたし・・・・・・・・・・・・・・・」 「えっ!?」 (うっ うそだろ 冗談?) 頭が 混乱し始めた。 彼女との心の距離が 一瞬で遠く感じられた。 もう一人の自分がつぶやく。 (終わり かも) 苦笑い。 (どうする?) 怒れなかった。 (それが 答えだったのかもしれない) もうその場を 離れたいと思った。 手をふって 別々の車に乗り込む。 車窓を開け 叫びたかった。 ・・・・・・・・・・ 翌朝 ホテルから 海を眺めていた。 ぼ~っと。 感謝 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月16日 10時40分36秒
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